東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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読書

秋の読書メモ3

古典の罠 名前は伏せますが、最近読んだとある文章で絶賛されていた、海外の超有名作家の中編のタイトルに聞き覚えが無かったので、そんなに出来が良いのか……と読んでみたところ、確かにタイトルは知らず、中身も間違いなく読んだ事は無い筈なのに、古典とし…

秋の読書メモ2

遅れてきた山田風太郎祭とか2 ◆『魔界転生』(山田風太郎) 寛永十五年三月一日――後にいう島原の乱が幕府軍によって鎮圧されて間もなくの事、落城した原城から脱出する一つの筏があった。 その筏の上に乗るのは、反乱軍の軍師と見られた森宗教軒、森に師事…

秋の読書メモ

遅れてきた山田風太郎祭とか ◆『妖説太閤記』(山田風太郎) “猿”といわれる容姿から来る女性コンプレックスを抱え、それが遠因となってどこへ奉公しても長続きしない漂泊の旅の途上、たまさか織田家中の一団が野盗に襲われるのを未然に防いだ男は、まだ年若…

ようやく秋の読書メモ

山田風太郎入門編 ◆『虚像淫楽』(山田風太郎) 2010年に山田風太郎賞が創設されたのを機に、新しい読者を意識して編まれた「山田風太郎ベストコレクション」と銘打ったシリーズのミステリ編で、「眼中の悪魔」「虚像淫楽」「厨子家の悪霊」「蝋人」「黒…

久方ぶりの読書メモ

ここしばらく切れていた読書スイッチがようやく少し入ってまりましたが、前回に引き続き、『本格ミステリ・フラッシュバック 1957-1987』を参考に。今回も全て初読の作家で、遂に、初・鮎川哲也&初・山田風太郎。 髭と密室と断頭台 ◆『ひげのある…

夏の読書メモ1

さっそく1957-1987 そんなわけで先日触れた『本格ミステリ・フラッシュバック 1957-1987』を参考に、名前は知っていたけどこれまで読んでいなかった有名作家を中心に、初読祭。◆『仮題・中学殺人事件』(辻真先) “この推理小説中に伏在す…

湿度湿度の読書メモ

湿気ダメージで色々滞っておりまする……。 良いブックガイドでありました ◆『本格ミステリ・フラッシュバック 1957-1987』(千街晶之 他) 松本清張が『点と線』『目の壁』の雑誌連載を始め、“社会派”の大きな波が発生した1957年から、綾辻行人…

もはや夏の読書メモ

刺さったり刺さらなかったり ◆『何の印象もない女』(原田宗典) 若い頃に読んだ『こんなものを買った』というエッセイが物凄く好きで、それ一作で私の中で不動の地位を得ている作家なのですが……最近ちょっとTwitterで話題に触れて、ふと小説作品を手に取っ…

梅雨寒の読書メモ

週末海賊 ●『週末探偵』(沢村浩輔) 入社4年目にして就職先が突然倒産する憂き目に遭った瀧川一紀は、どうにか再就職に成功。職場近くの駅に引っ越して三ヶ月ほど経ったある休日――閑静な住宅街を散策中、外塀に囲まれ芝生の生えた敷地の中に、家屋の代わり…

まるで夏の読書メモ

夜のオペラの転倒 ●『夜の床屋』(沢村浩輔) 大学生の佐倉と高瀬は旅先の山中で道に迷ってしまい、なんとか山道を下って線路に出るも、辿り着いたのは人気の全く無い無人駅。駅前の商店も全て閉店しており自動販売機すら見当たらず、やむなく駅舎で一晩を過…

梅雨入り前の読書メモ

最近はどちらかというとゲームスイッチ ●『辛い飴』(田中啓文) ジャズミュージシャン・永見緋太郎の事件簿シリーズ2冊目。 謎解き小説というよりは、ジャズ小説ちょっとミステリ付き、の傾向が強いですが、今巻も佳作が並び、「酸っぱい酒」「辛い飴」「…

だいたい回復

無事にブーストされた気がしますが、まだちょっと本調子ではないので、最近読んで面白かった本を簡単にご紹介。 『日本のレトリック』(尼ヶ崎彬) 現代のキャッチコピーなども実例に引きつつ、主に和歌を題材に、日本の言語表現における様々なレトリック、…

そろそろ春の読書メモ2

新規開拓 ●『変調二人羽織』(連城三紀彦) 東京の空を舞う一羽の鶴が目撃された大晦日の夜――かつて一世を風靡した落語家・伊呂八亭破鶴が心臓を一突きした死体となって発見された。現場となったホテルの広間に居たのは、いずれも生前の破鶴に恨みを抱く関係…

そろそろ春の読書メモ

アンソロジーに走る ●『連城三紀彦 レジェンド2』(連城三紀彦) 綾辻行人・伊坂幸太郎・小野不由美・米澤穂信による、連城三紀彦傑作選集その2。 収録6作品中、半分ほどが如何にもな「謎解き小説」の体裁を取っていない事もあって、渋めの佳作揃い、とい…

冬の読書メモ3

最近ショックだったのは、本格ミステリ作家クラブ選の年間セレクション『ベスト本格ミステリ ○○○○』が文庫化に際して付けられる思わせぶりなタイトルは、「収録作品のタイトルを適当に組み合わせた」ものだと知った事。 或るコメディ ●『或るギリシア棺の謎…

ほどほどにほどほど

そろそろまた、あれこれ読んでいる内に、自分がどんな作品を読みたいのかよくわからなくなってくるモードに入ってきたので、読書スイッチが切れそう。 冬の読書メモ2 ●『だれもがポオを愛していた』(平石貴樹) 米国ボルティモアの郊外で、日系人兄妹の住…

ここ5年で読んで特に面白かった本

リハビリ企画:ここ5年で読んで特に面白かった本 現在、大変読書脳なので、読書関係からちょっと出力機構を回復しようという試みに、2017~2021年までの日記を遡り、読後しばらく経っても(現時点でも)印象に強く残っている本をリストアップしてみ…

集中力が行方不明

冬の読書メモ1 ●『或るエジプト十字架の謎』(柄刀一) 作者のシリーズ探偵である南美希風が、過去に受けた心臓手術で縁のあるアメリカの法医学者エリザベス・キッドリッジと共に、4つの事件に関わる短編集。 表題作を始め、各タイトルはエラリー・クイー…

軽い読書メモ

『ギリシア棺の謎』(エラリー・クイーン)、読了 著名な美術商が病死し、その遺体が古い墓地に埋葬された日――美術商が数日前に書き換えたばかりの遺言状が消失する事件が発生する。父クイーン警視と共に現場となった邸宅の捜索に赴く若きエラリー・クイーン…

年始の読書メモ

年始の読書メモ ◆『言霊と他界』(川村湊) 本居宣長と上田秋成の論争に始まり、言語、そして「言霊信仰」とは何か、そこに隣接する「他界」の観念、についての一冊。 一章ごとに一人か二人の人物(主に作家や学者)を中心に取り上げ、それがテーマや人間関…

2021年を振り返る:読書編

2021年を振り返る:読書編 カテゴリを振り返ってみたところ、例年通り、ミステリと民俗学系の本に偏っていましたが、今年のトピックとしてはまず、今更ながらの、初・山口雅也。 これまでなんとなく手を出していなかったのですが、国産ミステリのオール…

残暑の読書メモ2

もうちょっとスッキリ涼しくなってくると、脳内歯車がカチッとはまってきそうな気配があるのですが、だらだらと充電中な感じでしかし、油断していると11月には『真・女神転生5』が出るので、そろそろ調子を取り戻して積み上がる録画関係と向き合いたいと…

残暑の読書メモ

なかなか当たり ●『ディオゲネス変奏曲』(陳浩基) 長編『世界を売った男』が面白かった、香港の作家の短編集。 ミステリのみならずSFやホラーを含む一方で、割と「作者の好きなパターン」に偏りが見える内容。それも含めて、短編集としてのアベレージは…

真夏のざっくり読書メモ

久方ぶりの有栖川有栖とか ●『カナダ金貨の謎』(有栖川有栖) 《火村》シリーズ短編集。実のところそんなに熱心なファンというわけでもなく、凄く心に突き刺さった作品がある、というわけでもないのですが(一番好きなのは《学生アリス》の『女王国の城』で…

民俗学とかミステリとか

梅雨時の読書メモ ●『蛇』(吉野裕子) 古代日本人の蛇信仰を様々な角度から検証し、蛇の見立てとそれに由来する呪物、現在にも見えるその名残、を紐解き、なかなか面白かったのですが、あまり反証なしに、ダイナミックにガンガン「私はこう推理する」で進ん…

ここ一ヶ月ほどの読書メモ

ミステリ三昧 ●『ミステリーズ』(山口雅也) 短編集。少々実験的というか、あまりストレートではない内容のものが多く、相性合わず。●『日本殺人事件』(〃) 日本人の義母の影響で、憧れていた日本の地を訪れた私立探偵トーキョー・サムは、日本人の文化や…

覚え書き

読書が進みゲームが止まる 最近読んでいる本に、作品感想でちょくちょく書いている要素がプロ作家の言葉でうまくまとめられているのを見つけたので、メモ兼ご紹介。 なによりも先ず、読者に登場人物の身の上を心配させなければならない。これは余りにも明白…

初春の読書メモ

長期シリーズから初読まで ●『卒業したら教室で』(似鳥鶏) 実に5年ぶりとなる、待望の《市立高校》シリーズ最新作! 劇中の時間の流れから期待された通りの柳瀬さん卒業編であり、一つの区切りとしても待望の一作でしたが、相応に満足のできる内容でした。…

最近の読書とかゲームとか

続けて<狩野俊介>シリーズ ●『狩野俊介の冒険』『狩野俊介の事件簿』『降魔弓事件』『狩野俊介の肖像』『白亜館事件』 (太田忠司) 短編集3冊と、長編2冊。 メインの二人のみならず、脇を固めるキャラクター達を含めた作品世界と人間関係に魅力があるシ…

突然の読書スイッチ

久方ぶりの読書メモ 急にフィクション読書スイッチが入りまして、ここ一週間ほど、勢いよく小説を読んでいたので、ざっくり読書メモ。●<狩野俊介シリーズ>『月光亭事件』『幻竜苑事件』『夜叉沼事件』『玄武塔事件』『天霧家事件』(太田忠司) 伝説の名探…