東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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5/26付けレス

 本日は『ザ☆ウルトラマン』をさくっと。

佳境・電撃戦

◆五月サツキさん
 >物のマイナスな感情がマイナソーとなったということから、付喪神的な考え方が入ってくるのかと思えばそういう訳でもなく……。
物にも魂が宿る、というのはリュウソウ族と繋げて広げられそうな設定だけに、その場限り感のある使い方で残念でしたね。
 >どこかに寄付するなりなんなりして使ってもらえるようになり、これでもうあの箱からマイナソーが生まれることはない、のような展開だったら良かったなあと。
ぶったぎって人々が元に戻ると映像的にわかりやすいのは頷けますが、できれば箱も救って欲しかったですよね。それこそ、ういチャンネルを持ち出すとか、サブキャラの掘り下げにも絡められそうだったのに手が回らないのが今作の残念なところで。
 >ただ無邪気さやポジティブさがプラスに働いていない感じですね。
コウの無邪気さに、周囲の「しょうがないけど、あれがあいつのいいところ」みたいなリアクションがあれば違いますが、単独のギャグなどにしかなっていないので、なかなか好感度に転換されてこないですよねー。
 >今のところ一番面白かったのはルパパトのダンスなので、どうにか巻き返して欲しいです。キラキラ笑顔で踊る茶髪圭ちゃんのインパクトは凄かったです……。
割と本編に辛くなっていたところであのダンスを見て「ああやっぱり戦隊好きだなぁ……」と思ってしまったので、色々と突き刺さるダンスでありました(笑)

◆紫豚伝説さん
 >そもそも惑星破壊兵器の起動キーだったりして純粋にいい話と思えないのがなんとも(^^;
割と謎アイテムですよね、あの笛……(笑) 
 >チェンジマン自体はこれまで言及されてたように丁寧な作りが非常にツボな作風であります
笛だけ取り出すと、けっこう唐突な面もあるのに、それをこれまで積み重ねてきた物語の厚みと繋げる事で納得させてくる、という構造の妙味が実によく出来ていますよねー。

◆さやまきさん
 >スーパー化以降のギルークが実に活き活きとしていて素晴らしいです
結果的に、怨霊時代のままならぬ我が身の不自由さから解放された開放感、というのが凄く、好き勝手ぶりに説得力を加えているのは、スーパーギルークのいいところですね(笑)
 >正直部下の獣士の裏切りのくだりは唐突かつ読めてしまう展開だったので無くても良かったかなぁと思いましたが
この終盤戦、どうしても毎回のやられ役獣士をひねり出さないといけない、というのは全体の完成度が高いだけに、勿体なく感じる部分にはなってますよね。そこをすっ飛ばすと、本末転倒になりかねないとはいえ。
 >もう1人くらい小悪党キャラがゴズマに入ってたらブーバもブレずに済んだのかなぁとも思ってしまいました
考えてみると正統派格好いい悪役が居ない今作ですが、ブーバは小悪党ポイントが絶妙に愛嬌になっているのが、悩ましいですね(笑)
 >既に帰るべき場所を失ったブーバだけがワラジーの笛の音を無効化出来て周りを叱咤しつつワラジーを狙う
 >小悪党に戻ってるというのも話が直結してるというのを強く意識しますし
この辺りの連動がホント、今作の強みで魅力だなーと、つくづく。
 >ゲーターを苦悩させ息子に絶交宣言させられてしまうお父さんというのはお父さん世代になると心にクリティカルヒットしてくるというか
途中、台詞もほとんど無くなっていたゲーターが浮上してきて、ただ苦悩するだけではなく、父親の駄目な面、まで抉りつつ引き裂かれる家族のドラマに感情移入させてくる、というのは凄いですよね。
 >しかしワラジーを連れ回してゴズマ攻撃を行うチェンジマンはホントに外道(笑)
初期はツッコミどころでしたが、もはや、デフォルトでそういう戦隊なんだな、という(笑)
 >それと司令官としての象徴だったジャンゲランを取り上げられて獣士化させられてしまったアハメス様
ああそうか、アハメス様って基本「高みから他者を見下ろす」キャラだったので、ジャンゲランの喪失による転落(物理)は、かなり象徴的な出来事として、置かれているんですね。
 >ギルークとアハメス様がどこまでも連携してないというのはどこまで狙いだったのか
手を結んで後半バズーに叛旗を翻す、という想定もあったのでは? と思うところですが、結果的には、両者の訣別が、バズーの邪悪さを引き立てる事になり、今作はこういう設計が巧く転がってますよねー。同盟復活も見たかったといえば見たかったですが。
 >それが余計に身内に背中から刺されたみたいなギルークのシーマ獣士化という
遡ると、人を呪わば穴二つというか、ギルークからの意趣返しにもなっているのが因縁になっていて巧いですよね。
 >いったい何人の女をその気にさせれば気がすむんだ飛竜ww
飛竜がここまでモテモテになったのは、予想外でした(笑) 本人全くその気ないのがまた、実にこの時代のヒーロー感ですが。
 >以前の話からであれば疾風とかに割り振っても良さそうではありましたが
 >いつの間にか疾風も勇馬もそういうのに縁遠くなってしまって…
疾風が途中から、時に反発しつつも飛竜を支える親友ポジションに入ってきた事で、シーマとの因縁が消えてしまったのは、残念でしたね。ナナちゃんの件など含め、地球人-異星人の関係性、というテーマ性を飛竜にまとめた方がわかりやすく見せられる、という判断もあったのでしょうけれども。

◆ponさん
 >ご無沙汰しておりますが、いつも楽しく拝読しています。
ありがとうございます。
 >彼は純粋に助けたい一心で動いているのに、傍から見ると宇宙人キラーの取得を目指しているように見えるのが面白いです。
飛竜に下心は全くないのでしょうが、端から見るとホント、それはメンバーとも温度差出るよな……というのに妙に納得できてしまうという(笑)
 >スーパーギルーク(スペース・バスターー!!に聞こえました)
ああ、「ぶぁぁすとぅぁぁ!」みたいな感じになっているんですかね(笑) 溜まった鬱憤を晴らすかのような役者さんの気合いのノリぶりも、気持ちいい大技ですよね。
 >かつての英雄に属していたギルークやアハメス様はもう望みはしないのでしょうが倒された時が解放される時なんでしょうね。
ギルークやアハメスがしなければならなかったのはシーマやゲーターを救おうとする事で、それがチェンジマンとの決定的な分岐点としてのしかかってくる、というのが悪の糾弾だけでなくチェンジマン視点でも重い、というのがホント良く出来ているなと。
 >つまり疾風さんはスーパーグリフォンになれたかもしれないのにと思ってました(笑)
定期的にミルクを飲みながら強敵を打ち破るスーパーグリフォン……(笑)
 >ただ敵対時は「気味の悪い連中」でも、話が進めばそう言えなくなるのが凄いと思います。
序盤からきっちりと伏線を積み重ねてきて、世界観をここまで詰めてきた事で展開に説得力を持たせているのが、ホント巧いですよねー。

だれもがしっている ウルトラのせんし

 〔ULTRAMAN Official〕で配信の始まったアニメ『ザ☆ウルトラマン』の第1話を、折角なので視聴。
 1979年の日本サンライズ制作という事もあってか、OPで隊員5人が基地をバックに走ってくるのが凄く当時っぽいというかロボットアニメノリというか。
 物語はナレーションの先導でガンガン進み、地球で続く謎の怪奇現象に対処する為に編成された科学警備隊のメンバーに選ばれた主人公は、勤務先であった宇宙ステーションから地球へ戻る途中、謎の光球と接触……オーロラのような光が降り注ぎ、足下には彩雲の渦巻く明らかにヤバい空間で接触してくる明らかにヤバいやつ。
 「おまえは、誰だ?」
 「私は――ウルトラマン
 その赤い不審者こそが、地球大気圏が謎の光に包まれ、空中に謎の文字が繰り返し浮かぶという、怪奇現象の犯人だった。
 「その結果、科学警備隊が編成された」
 意思が通じないのを前提に、不思議な現象を繰り返し起こす事で危機感を煽って現地人に戦力を編成させる、というやり口が大変腹黒いのですが、「第一段階」とか「第二段階」とか宣っているので、マニュアル通りの行動のようです。
 そしてウルトラマンは、後進惑星防衛的接触マニュアル第三段階として、自ら当該惑星に降り立とうとしていた。
 「だが、この姿では地球上に居る事はできない。君の体を借りる」
 「えぇ?! どうして僕に?」
 「宇宙全体の平和の為、私は君の体を借りて、地球へ行く!」
 説明になっていない。
 ウルトラ催眠の舞により強制的に主人公に憑依したウルトラマンは首尾良く科学警備隊に潜り込み、今、ウルトラマンと地球に出現する怪獣との戦いが始まるのであった……!
 「ヒカリ、君の中に私がいる。だが、この事は、君と私だけの秘密だ」
 「いったい、なぜ僕にウルトラマンが?」
 「それは、いつかわかる時が来る。君自身が」
 あらゆる言い分が東映名物駄メンターばりに胡散臭いウルトラマン気軽にレンタルされてしまった主人公ヒカリと、地球の運命はどっちだ……?!
 作品としては、特撮っぽい見せ方をするとか、《ウルトラ》シリーズっぽい演出をする(例えば出撃シーンとか)という方向性ではなく、むしろアニメとしてのアプローチを意識しており、ロボットアニメの亜種といった作り。
 実写特撮ではないアニメならではの表現としては、氷山の中から次々と同型の怪獣が出現して4体に増える、というのは意外性もあって面白かったですが、3体目と4体目のフィニッシュブローが一緒だったり、そこからのアクションはもう一つ見栄えがせず(まあこれは、1979年だと思うとこんなものかもですが)、怪獣の増殖をアクションに物語を乗せる形で生かし切れなかった感があったのは残念。あと、主役ウルトラマンの登場ポーズがどう見ても「待て。話せばわかる」なのですが、地球での初お目見えがそのポーズで、本当に良かったのか。
 正直、これといって惹かれる内容ではなかったのですが、ラスト2話が斧谷稔富野由悠季)コンテらしいのでそれは気になり、ぼちぼち見られる範囲で見てみたいです。

急に暑くて頭があまり回っていない……

電撃戦隊チェンジマン』感想・第50話

◆第50話「ゴズマが震えた日」◆ (監督:山田稔 脚本:曽田博久)
 宇宙獣士にされたシーマの自我を呼び覚ました“望郷の歌”の威力を目の当たりにしたチェンジマンは、その笛の音を増幅して宇宙へ響かせようと考え、増幅装置を作る勇馬、そこに歩み寄る長官の背を背後から追いかけていくカメラ、という冒頭の映像がこれまでと違う緊張感が出て格好いい。
 「ワラジーの吹く曲は、星を奪われた宇宙人が、故郷を偲んで作ったものです。ゴズマにも聞かせてやれば、あんな連中でもきっと、故郷の星へ戻りたくなるでしょう」
 「うん。父ちゃんも今度こそ僕たちと一緒にナビ星へ帰る気になってくれるかもしれへんねぇ、母ちゃん」
 「そうやねぇ。そうなったらええなぁ」
 純真な少年が流してくれましたが、明らかにさやかの「あんな連中」の中に「父ちゃん=ゲーター」が含まれており、本質的なところで子供と距離感のある渚さやか!(笑)
 「これまではゴズマに攻められてばかりだったけど、この笛を武器に、俺達チェンジマンがゴズマを攻めるんです」
 虐げられ押さえつけられてきた人の心が故郷への想いという形で一つになり、恐怖によるゴズマの支配を揺るがす! という展開なのですが、少年が父親に貰った思い出の笛をにこやかに「武器」と言ってのけるのが、青春を捧げた野球を殺人の手段に変えられてとうの昔に魔道に堕ちた剣飛竜の発言だけに根深く深刻で、大変、チェンジマン(笑)
 白球に魂を込め汗を流していたあの頃の剣飛竜はもう居ない。
 戦争は、こんなにも人を変えてしまうのだ!
 チェンジマンは笛を吹くワラジージープに乗せながら走り回り、増幅された望郷の歌を耳にしたゲーターにギョダーイ(ここでギョダーイの存在も忘れないのが実に手堅い)、更にはシーマまでもが涙を流して望郷の念に囚われて立ち尽くし……やはりこれ、某家畜化光線の亜種なのでは。
 「こらぁ! しっかりしろ!」
 そんな中、前々回、心まではゴズマではない姿を見せるも、そもそも宇宙海賊なので善人というわけでもなく、望郷の念に同調する要素を持たないブーバが小悪党を貫くのが、良いアクセント。
 「アハメス、これはゴズマへの、由々しき挑戦だぞ」
 怒りのバズー様はアハメスにお仕置き光線を浴びせると、ジャンゲランを強制的に宇宙獣士化。二つの頭を持つ怪鳥ジャンゲランから、ジャンとゲランという二体の宇宙獣士が誕生し、地球守備隊の基地を襲撃する事でチェンジマンを分断すると、ゲーター、決死のダイビングアタック!
 「父ちゃんと、ナビ星に帰りたいんや……」
 「ゴズマが勝ったら帰れるんや! ええかワラジー、宇宙で一番偉いのは、星王バズー様なんやでぇ」
 「父ちゃん昔ゆうたやんか! 正しいもんは必ず勝つって!」
 「ええぃ、黙れぇ! 親に説教する気かぁ!」
 「ばかばかばか! 父ちゃんのばかばか! あほんだれぇ!」
 強引に笛を奪い取ろうとしたゲーターはワラジーと揉めると高圧的な態度に出てより頑なにさせ、ゴズマの地球侵略に協力し、割と破壊力のあるビームとか出しながらも、“家族への愛情”だけは本物として描かれてきたゲーターが、思うにままならない苛立ちを息子にぶつける姿が大変辛い(ゲーターの行動次第で故郷であるナビ星そのものが危機に陥りそうで、ゲーターが背負っているのは、家族だけではないと思われるのがまた辛い)。
 再びジャンゲランに合体する事でパワーバズーカを回避する、という荒技を見せたジャン・ゲランの挟撃を受けたチェンジマンは追い詰められるが、飛び込んできたゾーリーの毎度お馴染みピンクの球体でなんとか脱出に成功。だが、ブーバに脅されたゲーターから、笛を渡さなければ無差別攻撃を続ける、と最後通牒を突きつけられ、それを聞いた飛竜は、今回の作戦が親子の仲を引き裂いてしまうものだったと謝罪。
 作戦を中止し、責任を取って始末を付けてくる、と突撃を敢行しようとするチェンジマンをゾーリーが必死に引き留め、こんなピンクの着ぐるみと、心の通い合いが成立して見える積み重ねがお見事。
 「俺達は、いつもこういうピンチを切り抜けてきたのさ」
 呼び出しの場所に赴く5人だが、後を追ってきたワラジーが最後の機会と笛を吹き……しかしそれはもう、ゲーターの心には届かない。
 「ワラジー! 早く渡せ!」
 「もう父ちゃんじゃない! こんな笛ーーー!」
 あくまでも笛に執着する父の姿にワラジーは笛を投げ捨て、砕け散る笛――家族の絆の象徴。
 「もう父ちゃんなんかおらへん! 父ちゃんの、ばかやろー!」
 「ゲーター! よくもワラジーの最後の願いまで踏みにじったな!」
 家族を救いたいという思いが家族を破壊してしまった事に苦悶するゲーターは頭を抱えて走り去り、子煩悩な父親像、だけは確固としたイメージのあったゲーターが、戦争の荒波の中で身勝手な父親に転じてしまうのは衝撃的。そこに高笑いを被せる下衆ぶりの素晴らしいブーバがジャン・ゲランを召喚して、主題歌バトルへ突入する。
 ジャンとゲランの猛攻を受け、冷やされたり熱されたり忙しいチェンジマンだが、ドラゴンの挑発により隙を作ると、ジャンを爆殺。巨大ジャンのブレス攻撃で凍ってしまうチェンジロボだったが今回もフルパワーで脱出し、電撃剣とシールドを接続して閃光を放つ脳細胞破壊技から、サンダーボルト。
 ゾーリーとワラジーを探す飛竜達だが、二人は「これ以上迷惑をかけられない」と姿を消し……そのゾーリーの体に異変が? そしてゴズマから離れられないゲーターは、妻子に背を向けるしか出来ないのであった……。
 てっきり、反攻作戦からゴズマの支配体制に綻びが……と来るのかと思いきや、この局面で逆転の一手の失敗から一家離散続行、失意のチェンジマンのままつづく、という怒濤の連続もの展開。ぐっと盛り上がってきたところで次回――ナナちゃん再び。