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12/10付けレス

 本日は『キカイダー01』感想を書きました。

コモン・メモリー

◆中吉さん
 >今作の売りの一つであろう生身アクションが充分見応えあったかと言われると微妙でしたね(笑)。
キャスティング含めてアクション愛は溢れていますが、ではそれだけで作品としての見応えを提供できるのか、というとなかなか難しいな、という感じでしたね。予算の限界もあるのでしょうが。
 >身体的にだけでなく精神的にも自動的に異形に近づいていくというのは少々都合の良すぎるギミックな気もしますが
どうしてもこの辺り、克己の責任を低減する、という見せ方になってしまうのは、やりすぎると元々の克己の持っていた“悪役としての魅力”を削ぎかねないので、案配の難しい所ですね。
 >今作を見るとこのような作品をもう一度作って欲しいなあと思いました。
後付けの都合の良さというのは出ますが、今作はホント、ならでは、というアプローチが面白かったですね。
 >いつのまにか隊長への信頼感を植え付けられたみたいになってますね。
や、やはり復職後の孤門くんは、MPによって記憶の改竄を……。
 >結局ちゃんとウルトラマンらしいミッションシーンを入れた方が1エピソードとしては面白い、ということになってしまいそうですね。
カメラマン側のドラマとの緩急含め、今作に欠けがちなメリハリが出ましたよね。文法に対する経験値の差、というのもどうしてもあるのでしょうが。
 >「日常の裏での戦い」はその真実に迫ろうとするものの視点から見るのが一番面白いんでしょうね。
 >ナイトレイダー内のドラマがもう少し面白ければ孤門の立ち位置にも需要があるんですけどねえ…。
今作なりの積み上げという部分も0ではありませんが、率直なところ、ここまでの『ネクサス』が“オーソドックスな面白さ”を上回る事が出来なかった、というのがハッキリ出てはしまいましたね。このあと上手く、化学反応が生まれてくれると良いのですが。

月は無慈悲な降格人事

キカイダー01』感想・第25-26話

◆第25話「悪魔の子ザダム 月世界基地発進」◆ (監督:畠山豊彦 脚本:長坂秀佳
 「まんーーげつよ、あかーい満月よー。生み月は来た。今こそ産み落とせぇ!」
 虫歯菌もといビッグシャドウが月に向けて朗々と吠えるシーンから始まり、やはり、オカルト系組織なのではないか、シャドウ。
 月世界基地で完成し、地球へと飛来したザダムは、横に並んだ二体の悪魔が胴体部分でくっついているという、着ぐるみの内部的にペスター(『ウルトラマン』の怪獣)体型で、見た目的には面白いのですが、動けるのか……?
 「今日よりおまえは、我がシャドウの最高幹部。おまえの下にハカイダーとシャドウナイトが付く」
 ビッグシャドウは早速の辞令を下し、最高幹部ハカイダー……降格、早かった(笑)
 「「ビッグシャドウ様に代わって、お前達に第一の命令を与える」」
 ザダムの順応も、早かった(笑)
 「ええいザダム、おまえに勝手な真似はさせん!」
 「行くぞーザダム!」
 降格した二人の、反抗も早かった(笑)
 「「ばーかめ」」
 蹴散らされるのも、早かった(笑)
 まさしく電光石火の人事異動により、あっさりと最高幹部の座を失ったハカイダーと、完全に出世レースから脱落した感のあるナイトに、新たな上司から下される命令、それは――
 「「俺が月世界基地より、発進したところを見ている天文学者たちが、数多く居る」」
 おいザダム。
 「「月世界に我がシャドウの基地がある事を、人間共に知られるのは好ましくない。全て殺してこい」
 ……大変雑だった。
 かくして上司の尻ぬぐいもとい天文学者狩りの雑用を始める降格コンビは、ミサオとヒロシが上がり込んでいた天文学者の家に乗り込むが、イチローの悪のあるところセンサーにかぎつけられてしまう。
 不自然さの解消の為か今回のオチの布石か、書き割りとバンク映像でジローが久方ぶりに参戦し、窓際コンビを蹴散らす兄弟だが、天文学者父娘はさらわれてしまい、罠とわかって飛び込むイチロー
 「命を賭けても人を助ける。それがキカイダー01の使命です」
 ヒーローのアイデンティティを確認するイチローだが、ザダムの仕掛けた罠により、父娘ともども、まさかの宇宙へ。
 イチローらを閉じ込めたロケットが発進するシーンで、右下にアイキャッチタイトルが出てAパート終了、というのは、淡々加減が妙に面白かったです(笑)
 「あのロケットを、月世界基地に、送ってやるんだ」
 Bパート冒頭では、既に月へと近付くロケットの姿が映し出され……悪魔の使者ザダム、初陣にしてイチロー兄さんに一番与えてはいけないものを与える大失策で、今後が大変心配です。
 某どこかの次元戦団のように、嫌な上司の出現により友情パワーに目覚めたハカイダーとナイトは、上司の足を引っ張り寝首を掻いてやろうと、一斉にケチをつけて責任問題に言及。
 「「よかろう。それほど心配なら、お前達も月世界基地に送り込んでやろう」」
 藪蛇だった(笑)
 「「この俺は超能力者なのだ」」
 そして、また余計な事を(笑)
 月世界では低重力がスローモーション?で表現される一工夫が入り、地球に帰還するべくロケットを修理しようとしたイチローは、妨害に現れた月面シャドウマンと戦っている内に、基地破壊センサーの赴くままに月破壊基地の内部に侵入。
 「よし、基地を爆破してやる」
 案の定、シャドウにとっては最悪の化学反応が発生し、基地爆破の準備を整えたイチローはロケットの元へと帰還するが、そこには超能力で月面に送り込まれたハカイダーとナイトが待ち受けていた。
 「いくらおまえでも、自力で地球まで帰る力はあるまい」
 「ははははははは、ここが貴様の墓場だ!」
 「その前に、貴様達の墓場を作ってやる!」
 父娘を救うべく、修理を終えたロケットを発射させたゼロワンは、シャドウの部隊と激突し、月面に見立てたセットでのアクションシーンは画面に変化がついて悪くない感じに。地球を背負って戦うゼロワン、というのも独特の画になりました。
 「貴様の言う通り、俺の命もここで終わりだ! パワーを残しておく必要は無い。俺の持っている全てのエネルギーを使えば、10倍のパワーになるという事をよーく覚えておけ!!」
 潔いというか諦めの早いイチロー兄さんはとんでもない事を言い出し、群がる戦闘員を次々デストロイ!
 「「むぅん? まずい。このままでは二人とも殺される。どうせゼロワンは地球へは戻れない。ハカイダー達は助けてやるか」」
 戦いが盛り上がってきたところで、物語の流れが思い切りよく断ち切られて月面をモニターするザダムの視点が唐突に割り込み、再び場面が月面に戻ると、既にイチローが変身を解除して戦闘が終わっている、という超編集が今回も炸裂するのですが、あまりにも冷静かつざっくりな死亡判定と慈悲深い回収作業により、上司としてのザダムの株は上がる事に(笑)
 そして、月面に独り残るイチローは地球を見つめ……
 「さよなら、アキラくん。さよなら、ヒロシくん」
 事ここに及んでも清々しい笑みを浮かべるイチローですが、アキラと同列に扱うほどヒロシと会話した記憶が無い事もあり、どちらかというと、アキラとヒロシが退場する前振りに思えて困ります。
 果たしてこのまま、イチローは冷たい月面に取り残されてしまうのか……?
 ナレーション「この時、突き進んでくる飛行体があった!」
 だが勿論、兄さんの危機には宇宙空間だって突っ切るぜ! とジローが回転しながら飛んできたのかと思ってドキドキしましたが、やってきたのはダブルマシン。体内コンピュータで兄の危機を知ったジローが、エネルギーを補給したダブルマシンを、月へと送り込んできたのであった!
 イチローに何かあるごとに体内コンピューターから「イチロー兄さんが洞窟に!」「イチロー兄さんが今度は海底に?!」「う、宇宙……?!」とメールが届くジローのヒーロー人生も、なかなか大変です。
 シャドウの月世界基地が爆炎に飲み込まれる中、遂に宇宙で基地破壊を成し遂げたイチローは、ダブルマシンにまたがり、月を後にする。
 「これで、シャドウ月世界基地はなくなった。月は誰のものでもない。……月よ、いつまでも、夢と憧れの世界であってほしい」
 作品のトーンからすると妙に情感たっぷりに月に別れを告げるイチローですが、1969年に有人月着陸を成功させたアポロ計画が1972年のアポロ17号を持って終了し、冷戦の緊張緩和も影響して米ソの宇宙開発競走が終焉に向かいつつ合った時代であり、そんな世相を反映、あるいはスタッフの思い入れがイチローの言葉となったのかもしれません。
 地球ではアキラ達が空を見上げ……イチローの帰りを待っているのかと思いきや、「俺も父ちゃんがほしい」と全く関係のない話題を持ち出して唖然とするのですが、もはや、アキラくんの心のケアに必要なのは、メモリーポリスなのではないか。
 「「おのれゼロワン! このザダム様の、初めての作戦を打ち砕くとは」」
 負け犬の遠吠えコーナーを奪い取ったザダムが、ゼロワンを「超能力で倒す」と不穏な発言をし、月面決戦で最終回の危機を乗り越えたイチローの、果てしなき戦いの旅はつづく!
 ここ数話、五里霧中のどん底を這い回っていた『01』ですが、リエコ退場で何か吹っ切れたのか、比較的軽快に進行。クライマックスバトルで超編集が炸裂してしまいましたが、ジャイアントデビルを窓から放り捨て、「新幹部ザダムの罠がゼロワンを苦しめる」という明確な指針があった事も手伝って、スピード感のあるトンデモ展開が、序盤を想起させる変な面白さの領域に到達し、なかなか楽しむ事ができました。
 ザダムが前線に自ら打って出ず、ハカイダーとナイトを手足として扱う事で、今作必殺の、悪役デフレスパイラルに巻き込まれなかったのも、良し(笑)
 その代償として、ビッグシャドウへの忠誠回路が埋め込まれた筈のハカイダーが、ビッグシャドウの任命した上司に歯向かう頓珍漢な事態となり、合わせてマネジメントの雑すぎるビッグシャドウの株価がまた下がりましたが、組織の人事は、コーヒー占いで、決めています!!

◆第26話「南紀の死斗!! ザダム超能力発揮」◆ (監督:今村農夫也 脚本:長坂秀佳
 露天風呂に天狗怪人が転がり落ちるのは、タイアップとして有りなのか問題。
 亡きウチヤマ博士の開発した念力遮断回路がゼロワンに組み込まれるのを阻止せよ、というザダムの命令を受け、博士の娘・カツラを狙うハカイダーとシャドウナイト。
 もはやごく普通に同行しているアキラ・ヒロシ・ミサオの3人組は船旅の途上でカツラと知り合いになり、かくれんぼの鬼になったミサオが「もういーかい」とやって目を閉じると、効果音と共に周囲に白と黒のスーツの集団が背中を向けて現れる、というのはなかなかエキセントリックな演出。
 ……まあミサオは、特にリアクションせずに普通にかくれんぼを始めてしまうのですが(笑)
 このぐらいの認知のねじれは、『01』世界ではふつー、ふつーです。
 「俺はシャドウロボット背番号307。天狗ムササビ!」
 白いスーツに天狗面を被った怪人はカツラを狙い、名乗ると共に怪ロボットへ変身……と思いきや、山伏姿に天狗面の怪人へと変貌し、絵面の面白さの為だけに、着ぐるみ怪人の存在を否定してきたぞ!
 天狗山伏軍団に取り囲まれるカツラ達だが、その時、トランペットの音色が響き渡る。
 「誰だ?!」
 「俺か? 俺を悪を滅ぼす正義の戦士――俺の名は、キカイダー01! そして俺の使命は、貴様達のような、悪を懲らしめる事だ!」
 イチローが現れると天狗は逃走し、フェリーの旅を終えた一行は、超能力学会研究発表会の行われる南紀勝浦はホテルながやまに辿り着く。
 南紀勝浦においての襲撃では、天狗ムササビが怪ロボットの姿を披露(……まさか、荷物の関係で船内に持ち込めなかった……?)。そこに今日も書き割りのジローが現れるとバンクで変身し、なんだか色々、制作陣の開き直りが窺えます。
 カツラをガードするゼロワンの前にはザダムが姿を現し、瞬間移動と強烈な念動を操るザダムに、さしものゼロワンも苦戦。念動力でゼロワンの左腕をもぎ取り、その動きを支配したザダムだが、ゼロワン敗れたりと姿を消した後にキカイダーが助けに来る毎度お馴染みの身も蓋もない展開で、出てきたら出てきたでキカイダーが大抵のトラブルを解決してしまうのがどうにも締まりません。
 カツラの厚意により念力遮断回路を入手するイチローだが、もはや狙われる理由が無くなった、と南紀観光を楽しもうとするカツラ達は、ザダムの命令を受けた天狗ムササビが失敗すると気分がいい、というだけの理由でハカイダーとシャドウナイトに襲われ、元最高幹部の二人が積極的に株を下げる事で、現最高幹部の株を上げる、『01』ミラクル(笑)
 まとめて爆殺されかける4人だが、念力遮断回路の調整を終えたイチローが駆け付けると、チェンジゼロワン。厚い友情に燃える降格コンビはもはや前座扱いでゼロワンカットでまとめて叩き伏せられ、天狗ムササビはあっさりブラストエンド。
 天狗面×白スーツ、という絵面の面白さが全てで、これといった能力もないただのお邪魔虫という、実に今作らしい雑な怪人でありました。
 だが、カツラはザダムによって捕らえられてしまい、ブラック前座ーズの二人は、背番号37地獄河童と組んでゼロワンを倒せ、とザダムより命じられるのであった……。
 次回――「この作戦の核弾頭となる、地獄河童。シャドウナイトの、眼力殺人光線が光る時、この地獄河童は、体全体が水爆となる」
 3日間徹夜明けのテンションで書かれたような予告で、果てしなき戦いの行方はどっちだ?!

写せネクサス

ウルトラマンネクサス』感想・第19話

◆Episode19「要撃戦-クロスフェーズ・トラップ-」◆ (監督:阿部雄一 脚本:赤星政尚 特技監督菊地雄一
 タンクが、飛んだ!
 ここまでの『ネクサス』で、一番面白いシーンだったかも(笑)
 「凪! 銃を下ろせ」
 「この男はビーストです。溝呂木と同じ」
 「彼は溝呂木とは違う。私にはそう見える」
 二度と甦らないように心臓を撃ち抜いてやる、と姫矢に銃を向ける副隊長を隊長が止め、普通ならこれだけ話数を重ねていれば、“ここぞの場面では物事の本質を掴み取れる”隊長への信頼感とか見ている側に醸成されていそうなものですが、そんなものは全く無いので、隊長も副隊長も、どちらも信じられなくて困ります。
 (隊長にウルトラマンの正体を知られた時、不思議と不安は無かった)
 隊長の信頼感をテコ入れする孤門モノローグによる強引なフォローも、納得するというより笑いを誘う感じに。
 (だけど、ウルトラマン――姫矢准の体は、この時既に)
 えらくぶちっと途切れて場面が変わり、霧に包まれた山の中で登山者が巨大なビーストに次々と襲われ、その振動波をティルトと姫矢はそれぞれ感知する。
 「我々と共に戦う気は無いか?!」
 「……俺は、あなたがたの組織を信じてはいない」
 上層部の命令如何で思い切り背中から撃ってくる上に、歩み寄りの姿勢を見せている割には一言の謝罪もありませんからね!
 「だが、我々の戦う目的は、同じ筈だ」
 「……同じ? ……ならば教えてくれ、俺の目的を」
 NRに背を向ける姫矢の言葉は、らしくて格好良かったです。
 「なに?」
 ウォーモンガー隊長が狼狽している間に姫矢はビースト反応へと飛び去り、隊長達も先行していた待機組の二人と合流。ようやく出番と台詞が増えてきたので、そろそろ意識的に覚えようと思いますが、インテリの方が石掘で、孤門の師匠が平木、と。
 四つ足だが胴長ではない、着ぐるみ的に変わったデザインの鉱物ビーストに立ち向かうネクサスだが、痛めた左腕の影響で苦戦を強いられ、更にビーストはネクサスの攻撃を透過する謎の能力を発揮。亜空間を発動したネクサスは、スライディングでビーストの足下に滑り込み、下から頭部を攻撃するという面白いアクションを見せるも、ガブガブの呪いの傷が深く、必殺光線を放てないまま亜空間をビーストに突破されてしまい、変身解除。
 今回登場しない溝呂木の嫌がらせが、じわじわとネクサスを追い詰めていて、大変不穏。
 「傷の回復が遅い……俺の体に、何が……」
 満身創痍の姫矢は石棺に収納されて飛び去り、姿を消したビーストが位相空間を移動する能力を持つ事を知ったNRでは、それを打ち破る為の位相をまたぐ罠、クロスフェーズ・トラップ作戦が立案される。
 巨大ビーストに対して迎撃ミッションを組み立てる、という巨大怪獣物の面白みをストレートに持ち込んでくるのですが、作戦をわかりやすく噛み砕く意図や、一番経験が浅いという立ち位置はわかるものの、「でも」とか「たった」とか、孤門が大声でネガティブでツッコミを入れる役割になってマイナスイメージを強めてしまい、もう少し他のやりようはなかったものか。
 元々、個人的に好感度のあまり高くない孤門なのですが、アクティブ化してからの孤門も今のところあまり好きになれず、改めて孤門の好感度を上げる為のイベントが設置されないというのは、大変『ネクサス』らしい脱けではありますが。
 一方、石棺が力尽きて山中に墜落した姫矢は、カメラマン・助手・モデルの3人組に拾われて宿に運び込まれるが、奇しくもその温泉町の至近において、一つの街をまるまる囮にした、NRの対ビーストミッションが発動しようとしていた。
 「あんた……あれを撮りに来たのか?」
 姫矢の前職を知り、その写真に衝撃を受けて憧れていたカメラマンは、クロスフェーズ・トラップにより出現した鉱石ビーストの光を目にして駆け出し、チェイサータンクとビーストの戦闘を目の当たりにする。
 位相空間移動能力を作戦によって封じた後、必殺のタンク砲の発射可能まで180秒、って、敵が目の前に居るのにどうするの?! と思ったら、そのまま飛び上がって普通に戦いだしたのは、面白かったです(笑)
 「姫矢准! 今度は俺の番だ。俺の写真が伝えるんだ! 誰も知らない真実を」
 カメラマンはその光景に夢中でシャッターを切り、ウルトラマン不在ながら、NRの対ビーストミッションのサスペンスと、姫矢に憧れる男を通して、かつて姫矢が目にした「戦場の光景」と、今この地で人知れず行われている「ビーストとの戦い」を重ねるという作劇は、なかなかドラマチックになりました。
 以前から、今作は孤門君の立ち位置がそもそも設計ミスなのではないか、という点について触れていますが、やはり今作のメインストリームに必要だったのは、このカメラマンの位置の視点であり、ようやく欲しい所にパズルのピースがはまった感(一応、今回再登場した根来が一番近い位置に居たのですが、出番が少ない上に意図的に好感を与えない描写をされており別の役割が与えられている)。
 「人が居ます!」
 「馬鹿な……」
 タンクキャノン発射準備の完了したNRだが、現場に接近したカメラマンの姿を発見してしまい、決定的な瞬間に負の連鎖が発生したその時、カメラマンは頭からぱくっとビーストに食われ、カメラだけが残されるのであった……で、To be continued...
 話数短縮の影響が出始めたのか、オーソドックスな対巨大怪獣ミッションを見せる形に回帰したのが、今作としてどうなのか、というのは今回時点では何とも言えませんが、溝呂木の一時退場により、溝呂木絡みの要素を醜悪に見せよう見せよう見せつけようという部分が排除された結果、全体のテンポはだいぶ良くなる事に。
 姫矢の写真に衝撃を受けた男、というのも、姫矢を掘り下げていくにあたって良いスパイスになりましたし、そろそろ、浮上の目を期待したい。……後、孤門くんの好感度上昇イベントをなんとか。