東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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3/18付けレス

 本日は『ブンブンジャー』感想を書きました。

魔化魍ハンターG

◆chi-chanさん
 >そう聞くとマラカス使いのファイヤーダンス鬼が出てきてもおかしくないかもとも(笑)。
もしミュージカル路線が消えなければ、ファイヤーダンスで魔化魍軍団を撃破していく猛士ダンスショーの可能性もあったでしょうか……(笑)
 >異常気象と聞くと、環境破壊や人心の乱れのせいで生態系に変化が!にも最悪転びそうですけどね…(汗)。
忘れた頃の環境破壊ネタは東映ヒーローの十八番ですしね……モチーフの源泉が近い事もあり、《ウルトラ》的でもありますよね。
 >この世界の怪物犠牲者は表向き「自然での遭難」か「猛獣との遭遇」で済みそうなのが複雑な感覚です…
これも、因果の解釈装置としての妖怪モチーフとして、意識的なところなのでしょうね。今作はある意味、源流を遡っていく事で「怪人」を解体しようとしている節も見えるのは、興味深い要素です。
 >非戦闘要員に危ない事はさせない(後ぶつけても鬼の攻撃でないと有効打にならなそうだからしない)という判断ですかね。
作品世界によっては一般人でもぶつけにいくところですが、一応ここは、猛士的に線引きがあるんですかね(笑)
 >一応ペーパードライバーという伏線はあったとは言え…ヒビキさんは後輩の装備を何だと… (笑。
身分証明書として免許証が欲しかった時代ではありましょうが、ヒビキさん、このノリで教習所通っていたのだと思うと、ちょっと面白くなります(笑)
 >猛士は射撃型鬼に運転専属のサポーターを常時付けるべきではと。
高機動射撃攻撃が出来るなら、そういうフォーメーションはあってもいいですよね……それこそ、最初から魔化魍の種類がわかっている場合によっては、組織に登録されている普段は白バイ隊員の助っ人とか呼ばれたりするかもは妄想を広げると面白そうですが(笑)
 >「長編ドラマにおける主人公への試練展開」・「ご都合主義で毎回明日夢が怪異に遭遇するのは何か違う」・
 >「特撮なのでヒーロー出演ノルマは達成すべし」の3つが悪い意味で重なったせい、ですかね。
明日夢とヒビキが出会わない話をやってみよう、の発想はわかるものの、やってみるとどうもやはり、バランスが悪くなった感じですよね……これはもしかすると意図的なのかもですが、鬼サイドは魔化魍を倒せばひとまず解決するけど、明日夢くんの生活レベルの問題って、太鼓叩いて解決するわけにはいかないのは、ちょっと露悪的にもなりかねない部分だなと。
 >どうしても現状明日夢くんの立ち位置や振る舞いに不自然感を感じてしまい…(汗)
それこそ現状だと、『ウルトラマン』のホシノ少年の日常パートが描かれている、みたいな感じですものね……。
 >向けられているタイガは『ウルトラマンネオス』のウルトラマン変身者にして防衛チーム隊員です(笑)。
全然知らない作品でしたが、『龍騎』以前に、ウルトラ主人公の経験がおありだったのですね。

◆ぼたんさん
 >サブタイトルやおやっさんの台詞的に妖怪の悪意と人間の悪意の対比って感じでしょうか
邪心は社会の中にもあるよね、と共通項を持たせて要素を繋げたい狙いだった感じですが、今回はあまり巧く行かなかったなという印象です。
 >ヒビキさん達側の物語に比べて明日夢君側がだいぶスローテンポですよね…
特に今回はヒビキ&イブキが分業から共闘の関係で前後編で魔化魍2体を葬っているので、対比に置くほど等身大の問題のテンポが合ってない感が出てしまいましたよね。
 >にしてもどれくらいの影響があるかは分かりませんがとても「ウルトラマン」+「モンハン」…笑
《ウルトラ》風味は高寺Pの趣味の可能性が高そうですが、今見るとホント、凄く《モンハン》入ってますよね(笑)

夢ときどきPONコツ

『爆上戦隊ブンブンジャー』感想・第3話

◆バクアゲ3「運転屋が止まらない」◆ (監督:中澤祥次郎 脚本:冨岡淳広
 「あたし頑張ったよ~。ね、シャーシロウ?」
 「イシロウだ。活躍したのは大也と俺。おまえはただ、うろうろしてただけだろ」
 「そんなこと言っちゃって。あたしを仲間って認めてくれたんだよね? シャーシロウ」
 「イシロウだ。まだ認めたわけじゃ――」
 「これからブンブン爆上がってくよー、ね、イシロウ」
 「シャーシロウだ! ……ん?」
 「ん?」 「ん?」
 アバンタイトルの前回振り返りにはメインメンバーも参入し、未来の精神防御力がチタンハイグレード。
 バランスを間違えると、人の話を聞かないハイパーポジティブ型ウルトラマイペース女になってマイナス面も出てしまうのですが、対する射士郎の言い回しがだいぶきつい為、お互いのマイナス要素を綺麗に打ち消し合っている事で、お釣りの部分が愛嬌になっているのが巧妙。
 また、台詞と合わせる前回の映像の使い方も鮮やかでした(そしてこのやり取りが本編の布石になっているという四次元殺法)。
 秘密基地で大也が自らブンブンカーを整備していると、そこに未来が届け屋の仕事を受けたと顔を覗かせ、洋菓子店でバイトをしているのは、黒の警察官と、橙の遊び人風味に通じる、『ゴーオン』オマージュ要素でありましょうか(今回は衣装も黄色い)。
 「……つまり、情に流された、ってことか」
 「どーせあたしは流されやすいですよー」
 バイト先の子供が、祖母へのプレゼントに自作した手鏡を届けてみせると請け負った未来に対し、浪花節に弱かったブンブン総司令は涙を流すが、大也はクールに釘を刺し、そこから第1話で未来が陥っていた状況に繋げてくるのも巧いところ。
 請けた仕事は自分の力で、と車の貸し出しを拒否された未来だが、大也が手を回していた調達屋から自転車とヘルメット一式を受け取るとブンブン自転車でソロミッションへと走り出し、調達屋の振騎・玄蕃(ふれき・げんば)は、秘密基地まで入ってこれる間柄と判明。
 「経験値稼ぎかな~?」
 「まあ、そんなところ。期待の新人だから」
 その頃、三下トリオは第3話にして上司に平伏しており、「俺たちマッドレックス隊の出世がかかってんだァ」と、上納金要素が補強されると、完全にヤクザの下っ端なチンピラの三人は、柱時計から時計グルマーをイグニッション。
 ギャーソリンを集める為に、時計グルマーが街で暴れ出し、台詞回しはコミカル系なのですが、長針剣と短針剣の二刀流で走る車を一瞬で両断するアクションが割と格好いい。
 射士郎からもたらされた情報により大也が基地を飛び出していくと、時計グルマーに立ち向かう赤青はクルマ獣が動いているものしか襲わない事に気がつくが、そこに通りがかった不幸なお巡りさんが標的となってしまい、
 「「動くな!!」」(警察官への制止)
 「動くな!」(犯罪者への警告)
 「動くなー!」(動くものへの怒り)
 の、口に出しては全て一緒だけどみんなそれぞれ微妙に意味が違う、は面白かったです。
 中澤監督が3連投となりましたが、第1-2話とはまたちょっとタッチの違う、言葉遊びと「……」的な間が中心のユーモアが繰り広げられ、皆が静止した空間を道に迷った未来が言ったり来たりを繰り返した末、3回目にして、背後の戦闘に気付いた。
 「……あ」
 「動くなー!」
 「未来!」
 「わかった。……頑張る!」
 突き出した拳を満面の笑みと共にサムズアップに変えた未来はそのまま自転車で走り出し、一緒に戦ってくれるのかと思ったら、「ここは俺達に任せて先に行け」に解釈されて愕然とする赤青(笑)
 「え?」
 「お、おい!」
 「……そう来たか。面白くしてくれるよ、未来!」
 未来が走り去った後、警官をかばいながらの戦いで苦戦を余儀なくされる赤青は時計グルマーを逃がしてしまい、ブンブン総司令がその行方を追跡すると、大也はクルマ獣が未来を追ったに違いないと推測。
 「……あいつが囮になって、あのクルマ獣を引きつけたとでもいうのか」
 「…………俺達、あのお巡りさんをかばいながら戦ってただろ」
 「あの一瞬でそこまで判断できるとは思えない」
 「直感だよ、きっと。だから未来は期待の新人なんだ」
 現場では大也も驚いていたので、その場ですぐに未来の意図を察したわけではないとしつつも、届け屋において大也と射士郎には無いピース、としての未来の存在価値を大也が改めて高く評価するのに対して、
 「俺はまだあいつを信じちゃいないが……」
 半信半疑、というか……「未来の能力」を信じていないのではなくて、「人間全般」に対する信用がマイナスから始まっているように聞こえる、射士郎の闇がなかなか深そうでワクワクします(笑)
 「おまえの見る目は信用してるよ」
 「……わかってる」
 二人は車に乗り込んで未来もとい時計グルマーの後を追い、爆走を続ける未来、それを追う時計グルマー、ランニングネタから自転車ナパーム体験、そして、飛・ん・だ。
 地面に転がりながらも積み荷を守ろうとした未来が一刀両断寸前、飛んできた車が火を噴いてクルマ獣を吹き飛ばすと、大也と射士郎が到着。
 「あぁ~~! ありがとう、助かったーー」
 「こっちこそ。囮役、ご苦労さん」
 「……は? なに囮って」
 「……ん?」 「……ん?」
 じっと眼を見る、届け屋と情報屋。
 「「…………んん?」」
 「えっとぉ……クルマ獣は二人に任せて、届け屋の仕事に集中しろって事じゃなかったの? 大也、自分で受けた仕事なんだから、自分で届けろって言ってたじゃん」
 大也の推測は大外れで、未来は本当に「ここは俺達に任せて先に行け」だと受け止めて、(そうだよね、それ男子の憧れだもんね!)古代ローマでやりきった者に捧げるムズアップを向けていた事が明らかになりつつ、優先順位の選択にはそもそも、冒頭の大也の言葉に原因があった、としてくるのが巧い目配り。
 「……囮じゃ、なかったらしいぞ?」
 しばし、口を半開きにして固まっていた大也は、大外れから回復すると大笑い。
 「こいっつは最高の爆上げだ。この真っ正直さも、軽さも全部、未来のいいところ」
 自分の読みを盛大に外したことは車のダッシュボードに突っ込むと、自分が選んだ未来を肯定する事により自分自身を肯定したぞ(笑)
 「俺達の予想の、斜め上だ」
 「……大也が惚れ込むわけだ」
 満足げな大也に射士郎は額を抑えて苦笑をこぼし、有能だが決して完璧なわけではなく、時には見当外れの推測を自信満々に語る姿でレッド全肯定の作劇を早くも回避しつつ、
 「ねえ? なんの話よ?」
 「君を仲間にして良かったって話!」
 そんな予想を超えてくる相手だからこそ未来は素晴らしい! と持ってくるのは気持ちよいまとめ方でした。
 時計グルマーが立ち上がると、3人は改めて横に並び、
 「ブン!」
 「ブンブン!」
 「ブンブンブーン!」
 と、アップで一人一押しする度にブンが増えていくワン・ツー・スリー、が格好良く、後それぞれチェンジャーの構え方が違うのは、《仮面ライダー》風味の輸入を感じたところ。
 「爆上戦隊!」
 「「「ブンブンジャー!!!」」」
 「名乗るなー!!」
 怪人を「○○なー!」の台詞パターンでここまで面白くしてきたのも秀逸でした(怪人はシリーズ的に割と撮影現場や声優さんのアドリブが多めのようですが、シンプルな面白さとアクションの格好良さを両立させて、良い怪人でした)。
 赤と青の以心伝心コンビネーションに、ピンクが野生の本能で割って入りつつ適度に赤にコントロールされ、赤青のダブル車輪キックからピンクが空中一刀両断。弱った怪人を一斉攻撃でフィニッシュすると、爆散したクルマ獣の気配を感じて飛んできたヤルカーがギャーソリンを食い散らかしてハイウェイ空間へと突入。
 段々と手慣れた感じでヤルカーがハイウェイから弾き出されると巨大時計グルマーが誕生し、爆上げ合体ブンブン作りタイヤ!
 「二刀流には二刀流だ」
 派手な爆発から、ネジが古くてドライバーで回せない小ネタを挟み、ブンブンクラシックが召喚されるとそのまま剣となり、二刀流ブンブンロボのアクションシーンで一部、空の色が違うのはオープンセットの撮影を混ぜたのでしょうか。
 巨大戦をどう見せるのかについては、〔割と古風な着ぐるみロボバトル×ハイウェイ空間のCG戦×日常シーンでの等身大サポート活動〕と、伝統的なスタイルと近年の蓄積のハイブリッドを狙っているようですが、今後の更なる強化展開も含めて巧く転がっていってほしい部分。
 「今はもう動かない、その時計ーィィ!」
 「ほっとけい」
 時計グルマーは9時15分に両断され、定番の末期の台詞に対して、人格を持ったロボである事を活かして駄洒落で切り返す路線……?(こちらもアドリブの可能性はありそうですが)
 未来の配達完了を先輩たちが見届けて、届け屋がお仕事コンプリートする一方、3連続でクルマ獣事件に巻き込まれた不幸体質な警察官を交番で待ち受けていたのは、見知らぬ眼鏡の女性。
 「阿久瀬錠巡査、あなたに……聞きたい事があります」
 自転車両断はまだともかく、果たして拳銃両断は始末書だけで済むのか?!
 顎をくいっとされたお巡りさんに迫り来る島流しの予感から、次回――逮捕。
 赤青桃&ブンブンが、一つのチームとして走り出す経緯を3話かけて丁寧に描いてきた『ブンブンジャー』、サブタイトルからすると次回、その新たなスタートラインとして、ブンブンジャーとは如何なるものなのか? をまず一つ見せてきてくれそうで、楽しみです。
 ……そういえば前回書き忘れたのですが、OP、レッドと車がセットで描かれると、80年代戦隊OPを思い出すなと(笑)
 後、EDがなんとなく『ターボレンジャー』のEDを思い出すのですが、ここまでの見せ方から考えると、内輪ウケにならない程度のくすぐり的なオマージュはかなり仕込んでいそうな感じでありましょうか。
 それから、射士郎がクール仏頂面にこだわらずに、序盤段階から苦笑や微笑レベルですが笑うところでは笑ったり、呆然とする時は呆然としているのは良い見せ方だなと思うところ。
 予告の雰囲気からは次回までが始動編という感じになりそうなので、この勢いでまずはスタートダッシュをブン回してくれる事に大きく期待。

3/16付けレス

 本日は『響鬼』感想を書きました。

世界中をかき回す

◆chi-chanさん
 >「登場初期から人間体と怪人体両方を明示し、かつ人間時の衣装がギリギリ普通に街を歩いていても大丈夫なレベルの派手さで済んでいる幹部」
言われてみれば確かに、過去作の幹部キャラは退場回だけ、切り札的に自ら怪人となって戦うパターンでしたね。アポロガイストの見せ方そのものが、“悪の仮面ライダー”に寄せていたのはありますが、《平成》としては『龍騎』を一つの転機に、『ファイズ』以降に繋がっていく感じでしょうか。
 >それ以外は「最初から怪人姿のレギュラー幹部」というこれまた初の試みではあった
キングダークに関しては、後の戦隊シリーズの置物系ラスボスみたいに受け入れていましたが、確かに《ライダー》としては、これ自体が初であったのですね。やはり色々と、長坂さんの降板後も、模索は見える作品ですよねー。
 >これが実っていたら「主役ライダーの恋愛要素」がもっと増えていた…のかも?とちょっと妄想しました
確かに《ライダー》は平成以降も、(色々な理由はあるのでしょうが)主人公は恋愛要素から距離を取る傾向ありますね。さすがにその分、2号ライダー他のサブキャラなどには恋愛要素がある事は増えていますが。
 >『ビルド』のエボルトでもなんかズレる気 がするし
最終盤に葛城父も出てきますが、なんというか、父殺しをやりそうで結局やれなかった話、みたいな印象はあります(スターク師匠モードの時は基本的に転がされっぱなしですし)。
 >これら以外だと実は「親」だけでなく「主人公をライダー化させた存在(変身システムの開発者)」を倒す展開自体が少なめ
殺し(越え)方には様々な表現がありますが、個人的には、『X』の初期モチーフを考えると、目指すところはそういう方向性だったのでは、と思うのですが(なにぶん敵は「神話怪人」ですし)、シリーズとしては意外とやらないですよね……逆にストレートすぎるほどストレートにやった作品もありますが。
 >なんか『マッドマックス』っぽくて怖いですね(笑)。
ギターを弾きながら火を噴く恐竜なのでしょうか(笑) ブンブンも俳優もじりですし、幹部クラスの映画ネタは、ありそうですね。
 >話の枠を広げるためと、暴走族が現在では低迷傾向にあるためですかね。
ああ成る程。下手すると、「暴走族」が子供に通じない可能性……。
 >このダンス映像、三人版と五人版両方作れなかったのですかね(笑)。
作り手もEDダンスは結構メタと割り切っている感じがありますが、本編でまだ打ち解けていないメンバーが満面の笑顔を浮かべて踊っていたりすると、ちょっと勿体ないな……みたいな事はしばしば思うところです。
 >警察がこの事態にどう対応するか、楽しみになってきました(笑)。
巨大ロボが主力商品の《スーパー戦隊》では、半端に触れない方が良いとしてきた要素なのでしょうが、法治組織が関わってくるなら、どう描いてくるのか楽しみですね。

◆kiuixさん
 >問題は仁藤登場後
言われてみると、互いの思い込みや思い違いもあるにせよ、初期の晴人はだいぶ仁藤に対してドライでしたが、きださんとしてはこの辺り、あくまで別々の思惑で戦う路線を貫きたかったけれど、そうはなかなか出来なかった感が強かったんですかね……。
 >香村さんだけでなく他の監督等スタッフや役者さんたちにどこまで共有しきれていたのかな?とは思っています。
周囲に人が増えれば、繋がりが生まれていくのが自然ではありますし、敢えてその流れに逆らうだけのものを晴人が示せていたかというと、そうでもなかったですしね。
 >ドラマ重視の平成ライダーで2号ライダーやサブキャラに囲まれながら主人公が孤独を貫くのは厳しいと思います。
やはりここはちょっと、難しいところでしたよね……昭和ライダーの孤独って究極的には、どんなに「仲間」が居ても、自身が“人の世の理の外に居る自覚”にあると捉えているのですが、改めてそれをベースに考えてみると、ソラの晴人に対する同属意識がもう少しわかるというか、晴人の「孤独」を描く為には、きださんにとってソラというピースが重要だったのかなと。
 >そう思うと、宇都宮Pに早々に却下されたきださんの「サブキャラ無しでもいいですか?」の切実さが沁みました。
ラストまで見ると、冗談でもなんでもなかったのだなぁ……という。
 >Xのチコマコくらいの重みが理想だったのかもと。因みに「約束の場所」は瞬平も良いです。
序盤は、70年代の頓珍漢コメディリリーフぽさがあるなとは思っていたのですが……チコマコぐらいの賑やかしポジション、という意識は確かにありそうですね。
 >きださんのヒーロー観と香村さん中澤監督の手腕、役者さんの演技が最大限活かされた結晶だと思います。
最初の一山でこれが出せたのは、作品としてホント大きかったですよね。
 >今思うと中澤監督はその痛々しさを狙っていたのかなと思ったりしました
この辺り、晴人の「傷を抱えたヒーロー」というのが、役者さんの容姿を活かす形で巧く重なったポイント、になったのもありそうですね。

◆ころさん
 >爆上げだな=ちょっとした冒険ってやつだな
今回の使い方は、ほぼこれな感じでしたよね(笑) 一体全体どういう成り行きで今に至っているのかも、少しずつ明かされていきそうで楽しみです。
 >仲間をちゃんと褒めるところが共通していてとても好感の持てるレッドだと思いました
大也の、無茶もいうけど、自覚的にリーダーやっている姿はいいですよね。押し引きも巧く、増員も含めて、今後のキャラ同士の関係性も楽しみですね。

◆ピンクまさん
 >とにかく情報量の抑制や今後の展開への布石の繋げ方が香村さん並に丁寧かつ鮮やか。
目の前の事を説明しつつ、ちょっとずつ布石を置いておくのはホント、安心して見られる造りでしたね。
 >ほんと仰る通り冨岡さんは5年くらいやってたんじゃないかレベルの戦隊分かってる感が凄いです。
キャリアとスキルの巧さ、というだけではなく、シリーズが今までどんな事をやっていて、どの辺りまでは最初から入れてしまっていいのか、みたいなのが掴めている感じは、ここまでかと驚きでした。
 >この辺で香村さんや金子さんがスポットで入ってくれたらけっこう期待できそうですね。
今後の為も含めて、今年はちょっと、巧くサブライターを使ってほしいですよね。

◆Gimmickさん
 >古怒田健志さんがXで「冨岡さんは以前から戦隊を書きたいと仰っていた」と呟いていたので、気合いが入っているのが伝わります。
おお、そうだったのですね。古怒田さんもホント、機会あればまた戦隊で見たい脚本家です。
 >『ボウケン』大好きなので、今作のプロフェッショナル路線は期待が高まります。
『ボウケン』はプロ路線で上手く行きましたし、今作は役割分担の明確化で得手不得手も作れそうなので、この先が楽しみですね。
 >ピンクが全肯定することで嫌味を打ち消すパワープレイは新しいですね(笑)
一歩間違うと、双方無神経になりそうなところから、ピンクの、そっち進むんだ……は強烈ででした(笑)
 >ギャグオチも、あくまでメイドのチェキを誰も茶化さないことで丁寧に好感度を積み上げるのが巧い部分だと思いました。
極端な話、ギャグで落とすのは誰でも出来ますが、そこから、そのギャグをどう使うのか、がホント巧かったですね。

◆アクションさん
 >トンチキ爆弾感がやばかった2作品に対してさり気なく情報を抑えてしかし後続も作りやすいように・・・
『ドンブラ』『ゼンカイ』が一人の脚本家のワールドが強かったとの較べると、間違いなく巧いだけでなく、既にバリエーションの提示がされているのは、感動さえ覚えるところでありました。
 >作り方で言えば塚田Pと荒川さんと作りに似てるのかな?
パイロット版を見る感じでは割と意識的に、『キラメイ』路線の造りにしようとしているのかな、みたいな雰囲気ありますよね。
 >1人完走も良いんですけど単純に2人以上でPもきっちりと会議して組んだ方が面白いと思うので(ソースはゴーオンジャー)
私も《戦隊》は、3~4人ぐらいで回してくれるのがいいなと思っているので、今作はサブライターの差配も、上手くやってくれるの期待したいですね。

◆ムラマサさん
 >いつも楽しく拝見さしております!
ありがとうございます! 少し余裕が出てきたので、『ガッチャード』もなるべく早く再開したいと思っております。
 >中澤監督の本来コメディを得意とする作風を富岡が上手く汲み取っている感じですね。
今回、初コンビとは思えない相乗効果も出た感じで、中澤監督がライダーに連れて行かれなければ、今後の参加も大変楽しみです。
 >OPの演出は5人バージョンになったら更に映像も良くなりそうで楽しみです!
割と露骨に隙間があるので、5人揃ったバージョンになるのは楽しみですねー。EDは今回、比較的みんな踊れる感じだな、と(笑)