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脳だって筋肉

『バトルフィーバーJ』感想・第40話

◆第40話「美人先生危機一髪」◆ (監督:竹本弘一 脚本:江連卓)
 「マリア先生、君は俺の学友だ。学友は殺したくない!」
 見所は、学友には礼節を持って接する勉強怪人。
 「俺はおまえ達の為に何もする気はない。俺は、勉強がしたいんだ」
 「なんです?! そんな馬鹿な!」
 「サロメ、天才とは気まぐれなものなのじゃよ」
 サタンエゴスが新たに生み出したのは、ベム型宇宙人めいた、知能指数500の勉強怪人。組織の為にその知能を活かした作戦を練ったりする気は無い御子は、ヘッダーに学友を所望する。
 「ヘッダー、御子にふさわしい天才学友をただちに探してまいれ!」
 「はっはー!」
 「俺は、勉強がしたいんだ!」
 かくして、御子の我が儘と、ちょっと親馬鹿ぽい反応を見せるサタンエゴス様の命令に従ったヘッダーの指示により、日本各地で成績優秀な子供たちが次々とさらわれ、こんなわけのわからない事をするのはエゴスに決まっているが、いったい何を狙っているのかさっぱりわからない、とBF隊も困惑。
 エゴスはもしかしたら、さらった子供たちにピチピチタイツを着せて、将来の幹部候補生として地獄のエゴスキャンプに放り込んでいるのかもしれない、とマリアが推測したところ、折良くというか折悪しくというか、マサルの学校に天才少年が居る事が判明。家庭教師に変装して少年のガードにつくマリアだが、御子の眼鏡にかなう天才少年捜しに苦労するエゴスによって、少年と一緒にあっさり誘拐されてしまう。
 「マリアが、むざむざ誘拐される筈がないんだがな……」
 (……サロメだ。やっぱり誘拐事件は、エゴスの仕業だったのね)
 ……あれまた、敵の懐に潜り込む為に、小学生を餌に使いましたか??
 漫画的なカモフラージュ効果さえ発揮できずにあっさりと変装を見破られたマリアは、少年の一言に助けられて、御子の学友の家庭教師なる立場でアジトに入り込むが、今度は実は、少年が偽物の天才であった事が明らかに。
 マリアは少年を救うべく、ダンスの練習を始めて御子を骨抜きにしようと目論むが、サロメの入れ知恵もあって追い詰められた二人は、とうとう囚われの身に。
 1時間後に銃殺刑を予告されたマリアが、助けを求めるメッセージを記した紙で鶴を折り、唯一外に向けて開かれた天窓へと向けて放つと、地下牢に囚われた子供たちが一斉にボール紙でそれをあおぐのは、みんなの力で……を入れたかったのはわかるのですが……あまりにも、無茶。
 マリアの行方を追っていたトモコらが折り鶴を発見すると、汀マリア殉職寸前、バトルフィーバーの救援が間に合い、銃弾の飛び交う中、ロープで捕まえた構成員を身代わりにしてのマリアと少年の脱出から変身して勢揃いに繋ぐのは、格好いい流れでした。
 勉強ロボが出現すると地上を万年筆ガスで攻撃し、前回今回と、ロボの地上攻撃は迫力あり。
 ジャパンがBFロボに乗り込み、筋トレこそが天才の証なのは歴史が証明している、と筋肉も鍛えていた勉強怪人の振り回す万年筆に叩き殺されそうになる残り4人だが、本日も無慈悲にペンタフォース!
 残る勉強ロボは唐竹割りのサビとなり、エピソードの主題は、嘘をついた子供が大変な目に遭う典型的な教訓話に落ち着くのですが、サタンエゴス様は何をしたかったのかは、永遠の謎となりました(笑)
 次回――怖い! 金太郎、怖すぎる!!