東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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久々にとりとめのないものを

呼称にまつわる雑談

 そういえば私の文章でキャラクターの呼称がコロコロ変わりがちなのは、間違いなく、海外小説の影響です。
 最近はどうかわかりませんが、一昔前の海外小説といえば(勿論、作家/翻訳家によるでしょうが……)「前のページでロバートだったのに今はボブ」とか、「ずっと部屋に居たらしいけどこのテディとは誰?!」みたいにな唐突に愛称と本名が切り替わる事がままあって、読者に親切かどうかでいえばあまり親切ではないと思うのですが、どういうわけかそれが、自分で書く文章の癖みたいなものになっています。
 後は見た目の字面の重さとか、漢字/カナの連続をある程度避けるとか、文章のリズムとか、純然たる気分とかで、苗字・名前・フルネーム・愛称・敬称その他、を適度に使い分けているのですが、最近、フルネーム率が高いのが、「風見志郎」(『仮面ライダーV3』)。
 なんか語感が良くて風見志郎。
 特に文末に置くと収まりがいい気がする風見志郎。
 ……多分これは、『V3』の作風というか伊上脚本の土台に、講談の文脈があるからではないかと思うのですが、そこに現れたるは白皙の美男子風見志郎、な感じなのです風見志郎。
 結城丈二の方はだいたい「結城」になっていますが、これは「丈二」だと……
 1・「中田譲治」を思い出す。
 2・「ジョージ真壁」を思い出す。
 で、印象の強い「じょうじ」が他に居る影響が大きいです(笑)
 感想本文でも書きましたが、過去に大変困ったキャラといえば「炎力」(『高速戦隊ターボレンジャー』)で、「炎」も「力」も使用頻度高めの一般名詞なので、混ざらないように注意が必要なキャラ名でありました。フルネームはフルネームで、名前というより何か特殊なエネルギーに見えなくもないですし炎力。
 現在進行形で大変困っているのは「丸尾・桃」(『超力戦隊オーレンジャー』)で、感想の個人的なルールとして(例外や抜けはあり)、後で読んだ時に状況を把握しやすいよう、変身後はヒーロー名、戦隊の場合は特に簡略化して色を用いる事にしているのですが、丸尾桃がオーピンクに変身するのは、本当に困ってます!!
 もういっそ「丸尾」で通すか「ピンク」で通すか、戦隊の場合は、集団行動の際に「赤青緑は……」などと表記できるので、色一文字は大変便利であるわけなのですが。
 ライダーなどはその辺り、変身後の名称が微妙に略しにくくて悩ましかったりするのですが、今だと「ウィザード」と「ガッチャード」は、文字数が多くて字面も重く、なんか略したい……とか思っている内に、FDWみたいなところに辿り着いています(笑) ……これはこれで、後で読んだ時にちょっと首をひねるかもと思ってはいるのですが……あ、時々やるロボ名に漢字を当てて3文字ぐらいにまとめる、のも似たような発想による逆の方向性の産物です。
 過去だと「ジャンパーソン」は毎度フル表記だと文章が重くなるので、「JPさん」に落ち着いたのには、そんな理由もあったり。
 ちなみに、状況を把握しやすいよう、変身後はヒーロー名……と書きつつ、作品序盤にキャラ名を覚えるまでは変身前も色名で書いていたりする事があるのですが、これは、「感想として、キャラの名前が頭に入ってくるまで」と「後で読んだ時のわかりやすさ」の、どちらを優先するか自分の中でも長年せめぎあっている問題です(笑)
 個人的に、キャラの名前をどのタイミングで覚える(或いは、覚える気になる)か、また、その作品がキャラの名前を覚えやすいような作りになっているか、は作品の立ち上がりで重視している部分でありまして、そのリアルタイム感を出すか、それよりも資料性を重視するか、について上手く両立する方法がないものか……は一つの悩みどころであったり。
 ……まあ結局、大体はその時により重視している方を選ぶので、てんでバラバラ気味なのですが。
 これも感想本編に書きましたが、ここ数年だと『仮面ライダーゼロワン』は、主要キャラの名前を劇中情報でしっかり印象づけようとする姿勢が出たパイロット版でありました。そういう所に意識が見えるのは、好きな作り。
 まあこの辺りはまた、TV作品って結構、作品外のメタ情報が前提だったりする問題に行き当たるのですが……考えてみると海外小説読む時は大体、登場人物紹介ページにしおりを挟みっぱなしですね!
 ……あ、繋がってオチた。