東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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2/19付けレス

 本日『01』クールタイムにつきレスのみ。

機械仕掛けの人と神

◆ヘイスタックさん
 >やはりロボットの悲哀テーマを背負っていた筈のワルダーがラスト3話はビジンダーとの色恋要素しかフォーカスされず、
 >ひたすら他の男達に嫉妬を繰り返した挙句自壊していくというのがどうにも情けなく、キャラが矮小化してしまったようでつくづく残念です。
エンタメとのバランス的に、ワルダーの持っていたテーマを掘り下げるのが難しくなってしまったのかもしれませんが、あそこまでやったのなら、もう一押し、突き進んで欲しかったですね。
 >ワルダーとの決戦時に流れる曲は「キカイダー子守歌」という歌でハカイダーとは無関係ですね。
これはキカイダーの曲でしたか。前作から連続で見ていると微妙な気持ちになる所もあったかもですが、なんだかんだ、楽曲的には割と良い作品でしたね。

◆iwatakaoさん
 >その存在がビジンダーの中で二重の意味で永遠となったのがナレーションの語る通りせめてもの救いなのかもしれません。
綺麗に考えると、ワルダー(の一部)は、ビジンダーと旅路を歩み続ける(その中で「変化」する事も出来るのかもしれない)、というのは一つの救いとして良かったですね。
 >事情を知らせずに「初恋花」なんて名前のものを(結果的に)摘みに行かせたビジンダーは罪作りな女性だなあとはw
第45話のビジンダーは、割と天然で悪い女ですよね……(笑)
 >ただザダムはなぜ日光の下に堂々と出ていたのか...
いったいザダムで何をテコ入れするつもりだったのかは、ホント今作の大きな謎となりました……。
 >悪いことがしたい以上の目的が元より無さそうだったビッグシャドウ、最後に大ボスらしく振る舞われるよりはあの方がらしいのかもしれません
割と唐突に、ラスボスは「概念的な“悪”」でした、みたいにされる事がありますが、そういう方向へは行かず、謎の怪人のまま情けなく散っていったのは、納得度は高かったのかな、と(笑)
 >70年代東映特撮を見るのは初めてでしたが、トータルとしてはかなり楽しかったです(でも割とカロリー高かった)
ホントまあ、酷い話も色々ありましたが、トータルでは不思議に味わいが印象に残る一作になりました。終盤はホント、キャラが活き活きとして良かったですね。

◆chi-chanさん
 >「もっと池ちゃん(イチロー役の池田さん)の世界がなきゃいけなった」「ロボだけの芝居なんて…」(今その本が手元にないので意訳かつあやふやですが)と批判してました。
池田さんのアクが強いので、見ている分にはイチローの影が薄い印象はないのですが、もう少し「イチローの物語」を見たかった、というのはありますね。後半の展開とトレードオフになってしまうので、どちらが良かったのか、は難しくなってしまいますが。
 >普通ならせめて「ラスボスクラスに能力強化された3体くらいで良い筈なのに、なぜ連続復活にしたのでしょう(笑)。
最終作戦で真っ当なボスキャラにする、という手を使わないのが、基本的に悪に冷たい作風ですよねホント(笑)
 >漫画のクライマックスでは子供達の設計図からデビルを完成形「アーマゲドンゴッド」
前半これで引っ張っていた事を考えると、これが普通というか、ホントどうしてあんな事になったのか……(笑)
 >「人間とは何か」の光と闇をこの違いは描いているのかなと感じます。
考えてみると、「ロボットの苦悩」は描いた一方で、「人間の闇」にはあまり触れない作風でしたね今作。それが最後まで、イチローを陽性のヒーローとして成立させていた、といえますが。
 >前述しましたけど、結局この3人にとってのハッピーエンドはこれだけですからね。
“エターナルなヒーローになる”落としどころは定番ですが、今作はそれを、イチロー達のロボット性と上手く繋げてくれて、着地点としては結構良かったなーと。
 >後代の東映特撮における駄目父親路線の原型じゃないかと思います。いや博士は被害者ですが。
考えてみると、「人間同然だと思っている」自作の人造人間を、仁王像の中に仕込んでおく人ですからね……出番が最後だけなのと、同時代にコプーという巨悪が居るので、印象はそこまで酷くなりませんでしたが(笑)

◆インザファイトさん
 >長期にわたって戦闘、ドラマと活躍できるビジンダー、ワルダーを中心に展開したドラマ展開は悪くはなかったと思います。
キャラクターが安定し、着ぐるみ怪人へのこだわりを捨てるなど、独自の作風が確立してからは、要所要所に面白いポイントのある作品だったな、と。キャラ的にはかなり印象的な作品となりました。
 >ちなみにこの01の後枠ですがカーレンジャーになるそうで。
過去の車戦隊からそのチョイスとなりましたか……変化球といえば変化球ですが(笑)
 >ゴセイジャーの後枠ですが、90年代メタルヒーロー枠と枠が交換する関係上ブルースワットの配信が始まるそうで
あわよくば『ゴーカイ』やってくれないかと期待していたので、それは残念です。ううーん、まあ、最近ちょっと配信視聴に追われていたので、一息つきつつ、『ゼロワン』に追いつけという事でありましょうか(とか言っている間に新戦隊が始まりそう)。

◆もりみやさん
 >ビジンダー・ワルダーが出てからは主軸から外れた感がありますし、ジローが出ると相変わらず見せ場が奪われますし。
イチロー兄さんって、良くも悪くもヒーロー的なるものの「象徴」であって、後半は特に、「主人公」というより「物語の基準」みたいになってしまった所がありますよね。
 >弟・ジローやアキラ少年、迷えるビジンダーと言った面々の保護者的側面がもっと強調されれば良かったのかなと。
なので、「個と個の繋がり」が生じず、半年旅をしても、今日会ったばかりでも、基本的にあらゆる対応が変わらない全ての関係性が代替え可能な存在になってしまったというか。
 >ザダムが分離した後、「おお、動きやすい着ぐるみになったということは殺陣を見せてくれるのか」と期待してたら、そんなもの一切ないまま瞬殺されたことなんですが(笑)。
「その格好じゃろくに戦えないだろ!」→「バカめ!」の流れから、まさかの瞬殺は、とても『01』でしたね……(笑)
 >なんとなくビオランテの白神博士を思い出しました。
今作、最終的に、不完全である人間賛歌と同時に、善も悪も生み出す人間の存在を炙り出すところに着地するのが、最終回の飛躍ではあるのですが、物語として上手い落としどころだったな、と思います。