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誰が立花藤兵衛を止められるのか

仮面ライダーV3』感想・第22話

◆第22話「恐怖のキャンプ 地底運河のなぞ!」◆ (監督:塚田正煕 脚本:島田真之/塚田正煕)
 ナレーション「少年仮面ライダー隊の隊員たちは、夏期トレーニングキャンプを、立花会長の下、伊豆・熱海沖にある初島で行っていた」
 思わず耳を疑うナレーションで少年構成員を大量動員した初島ブートキャンプが行われ、前回の『フルメタル・ジャケット』ネタは定番の軽い冗談のつもりだったのですが、まさか、直後に公式がアクセル全開で突っ込んでくるとは夢にも思わず(笑)
 「貴様らミジンコどもが俺の訓練に生き残れたら――各人が兵器となる。デストロンに祈りを捧げる死の猟犬だ。その日まではミジンコだ! 歴史上で最下等の生命体だ」
 ランニングの途中で脱落した弟に、バケツの水をぶっかける、姉。
 「貴様らは厳しい俺を嫌う。だが憎めば、それだけ学ぶ。俺は厳しいが公平だ。人種差別は許さん。ロボット、ミュータント、改造人間を、俺は見下さん。全て――平等に“価値がない”!」
 風見志郎若頭は空手着姿で登場すると、半裸の少年たちが晴天の下で中段突きを繰り返し……
 「じっくりかわいがってやる! 泣いたり笑ったり出来なくしてやる!」
 思い切りよく飛び込めない少年をプールに突き落とす立花軍曹。
 「みんな、だらしないぞ! トレーニングじゃないか! 遊びに来てるんじゃないぞ!」
 かくして肉を鋼に心を氷に、と鍛え上げられていく少年ライダー隊員たちだが、偶然にも初島にはデストロンが秘密基地を作っており、観光客の悲鳴を聞いた志郎は、ウォーターガントドとばったり遭遇。
 今回は自ら海に飛び込んでトドの毒ガス攻撃を回避した志郎は藤兵衛に連絡を取り、地下のデストロンは精製した猛毒ガスを富士山麓まで運び、乱気流に乗せて関東一円にばらまく恐るべき計画を進めていた。
 デストロンの存在を知り気が気でないながらも、構成員の忠誠度を高める飴と鞭として藤兵衛がキャンプファイヤーを行う一方、志郎は夜の港で怪人と再遭遇。
 「とうとう出たな貴様」
 「デストロンの怪人、ウォーターガントドだ」
 「ウォーターガントド?」
 基本、あまり意味の無いお定まりのやり取りなのですが、それにしてもいつもよりも少々、困惑しているように聞こえます(笑) 前回の、予告ナレーションでも若干読みにくそうでしたが、どうしてそんな語呂の悪い名前にしたのだウォーターガントド。
 海面に炎が走り、想定より煙が出たのか映像が暗すぎて何しているのかよく見えないのですが、海中で攻撃を受けた志郎は、変身・V3!
 トドは逃走するが、歩哨に立っていた為にデストロンにさらわれた隊員は見つからず、さすがに状況が危険だと隊員たちを帰京させようとする志郎だが、それを拒否して捜索に志願する少年ライダー隊。
 「よく言った。それでこそ少年ライダー隊の隊員だ」
 狂気のヒーローに対して良識を残したストッパーかと思いきや、少年たちの心意気に、我が訓練は間違っていなかった、と喜んで賛同する立花藤兵衛が完全にぶっ壊れていますが、観光タイアップ×夏の少年ライダー隊プッシュの悪魔の取り合わせが、突き抜けた狂気を呼び覚ます事に(笑)
 この辺り見ると、藤兵衛のキャラクター性は後の《スーパー戦隊》長官/博士ポジションに、継承されているなと(笑)
 精製した毒ガスの運搬を前にライダー隊を壊滅させようとするドクトルゲーは、捕らえた少年を囮に使うと、分散していたライダー隊を次々と捕縛。さしもの藤兵衛もトドに敗れ、捕まったライダー隊は毒ガスとともに運搬用の潜水艇へと詰め込まれてしまう。
 一方、ボートで海から探りを入れていた志郎は機雷原による攻撃を受けてかなり派手な爆破特撮となり、本日3回目の海ダイブを決めて逃げた志郎、泳いで辿り着いた海岸で純子の落としたスカーフを発見し……そのぐらいの興味はあって良かった(笑)
 下手をすると、スカーフを巻いていた事すら覚えておらず、ここで少年ライダー隊壊滅エンドを迎えてしまうところでした。
 スカーフの落ちていた場所から、秘密の出入り口を発見すると地下のアジトへ乗り込んでいった志郎は戦闘員の待ち伏せを受け、前回は投げナイフで目を貫いていましたが、今回も全く躊躇なく指を突き込んでおり、やはり目出しマスクのあそこは、弱点に見えるのか。
 殴り倒した戦闘員を拷問して地底運河の存在を聞き出す志郎だが、隊員たちを乗せた潜水艇は既に出発しており……地底運河を泳いで後を追ったV3が辿り着いたのは、河口湖。
 ……当時、厳密にどういう設定だったのか知りませんが、V3、たまに、マスクとスーツの間の肌色がはっきり見えるので、そういうものだと受け止めればいいのか、見なかった事にしておいた方がいいのか、ちょっと悩みます(笑)
 毒ガス気球により関東一円と少年ライダー隊がまとめて壊滅寸前にV3が駆けつけ、この瞬間のジングルが強烈な格好良さ。
 そこからOPインストに繋がると富士急ハイランドを駆け巡りながらの大立ち回りとなり、意外と健闘を見せたウォーターガントドは、V3回転フルキックで弾け飛ぶのであった。
 「さあ志郎、初島へ戻ってまたキャンプのし直しだ」
 毒ガス気球にくくりつけられて空を舞い、あわや関東上空で無残な全滅を遂げそうだった直後に訓練キャンプ再開を宣言する藤兵衛の気の違いぶりが群を抜き、少年ライダー隊は死ぬ。死ぬために我々は存在する。だが仮面ライダーは永遠である。つまり――貴様らも永遠である!
 全ては、仮面ライダーの栄光の為に!
 なお、冒頭で、このアメーバ以下の腰抜け野郎! と姉から罵られた弟と、デストロンにさらわれた見張りの少年が同一人物なのですが、特に弟が活躍して姉が見直すような広がりはなく(さすがに、姉が本心では弟を心配している事は示唆されましたが)、つかみのフレーバー止まり。
 次回――は、引き続き夏休み観光編?