東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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最近の読書とかゲームとか

続けて<狩野俊介>シリーズ

●『狩野俊介の冒険』『狩野俊介の事件簿』『降魔弓事件』『狩野俊介の肖像』『白亜館事件』 (太田忠司
 短編集3冊と、長編2冊。
 メインの二人のみならず、脇を固めるキャラクター達を含めた作品世界と人間関係に魅力があるシリーズなので、その辺りの要素が削がれる短編集(『冒険』『事件簿』)は長編ほど魅力的ではないかな……と読み進めていたのですが、野上さん視点を離れ、俊介が野上にあまり語らない学校での事件を中心に描いた第三短編集『狩野俊介の肖像』が、“名探偵の影”を意欲的に描いていて面白かったです。
 本格の興趣を意識的に散りばめ、どこか戯画的な部分もある大仕掛けの長編に比べ、起こる事件が等身大ゆえに、短編集ながらシリーズ屈指といえる重い内容でしたが、それが長編シリーズで組み立ててきた世界観を活かしつつ、短編集ならではの味わいになっており、今回読んだ中では一番。
 今作を意識していたのかどうかはわかりませんが、個人的に2019年の大当たりだった<名探偵の証明>シリーズ(市川哲也)が、『肖像』の継承を感じる作品で、<狩野俊介>シリーズをお好きな方には、お薦めできるかも。

『Subnautica』始める

 PSのPLAY AT HOMEでDLした『Subnautica』を開始。
 宇宙船の事故によって未知の惑星に一人で投げ出された乗組員となって、帰還を目指すFPS視点のサバイバルゲーム
 特徴は、舞台となるのが見渡す限り海が広がる海洋惑星という事で、ぷかぷか浮かぶ脱出ポッドを拠点に、海に潜っては素材を探して回ります。
 FPS視点が苦手で普段やらない事もあり、こういったクラフト&サバイバルゲームも初体験だったのですが、基本的に“泳いでいる”ので、移動の違和感が少なく、FPSとしてはかなりやりやすい印象(最近のFPSは、このぐらい滑らかになっているのかもですが)。
 ザ・洋ゲーなので、脱出ポッドで海面に投げ出された後、手持ちのPDAによるサポートこそあるものの、何をすればいいのかの指針は潔いほどに説明されないのですが、試しに、近くに見える母船(墜落して大炎上中)に近付いてみた所、放射線警告がバリバリ出た末に、ゲーム始めて5分ぐらいで死にました(笑)
 死亡時はアイテムを一部失ってポッドから復帰というシステムで、その後は地道に素材を確保。……一度、水分が足りなくて再び死にかけましたが、なんとか水を確保して生き延びる事が出来ました。
 とりあえず最初の関門は飲料と食糧の確保という感じですが、近くを泳いでいる小魚(異星の生物なのでだいぶ気持ち悪い)を素手で鷲掴みできる事に気がつくまで、結構大変でした……。
 異星の海の映像は美しいのですが、泳いでいる魚が目玉的な要素を強調したものが多くてだいぶ気持ち悪く(ぎょろ目が苦手)、おまけに近付いてみないと敵対的かどうかわかりにくいので、慣れるまでだいぶ勇気がいります。……慣れてもやはり気持ち悪いですが。
 あと、なんとなく遠くに見える、やたら大きな生き物っぽい何かが怖い。
 そんなわけで素手で魚を鷲掴みにし、素手で海底洞穴に転がる石灰石や砂岩を砕き、あれこれ素材を集めて装備を強化し(クラフトは、謎のスーパークラフトマシンがやってくれる仕様)、ひとまずビルダーツール(素材から海底施設を建造可能になる)完成まで進行。
 これで居住施設を作って狭い脱出ポッドからおさらばできるようなのですが……エリアが広すぎてどのあたりに施設を作れば探索に効率が良いのか、大変なんともいえない状況(笑)
 何が凄いって完全に未知の惑星なので、拠点である脱出ポットと、大きな目印になる墜落した宇宙船以外、広大な海で移動の指標になるものがない&マップが存在しない事なのですが、鉱物が落ちていがちな洞穴はどちらの方向だったっけ……を悩みつつ、その手探り感を楽しむゲーム、といった作り。
 始めてみたはいいものの、“海中に存在する巨大な何か”に恐怖を感じるタイプには凄く怖い作りなので、最後までやりきれるかは我ながら自信がありませんが、ぼちぼち進めていきたいと思います。