東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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3/18付けレス

 本日は『チェンジマン』感想を書きました。ここに来て秀逸回。

光は姫矢だ!

◆タイキさん
 >個人的に思うのですが、やっぱり他の方々も仰ってるように戦隊シリーズは特に「時代と脚本家」という要素が切り離せないと思います。
戦隊って、不変のヒーロー像を描いているようでいて、毎年毎年アップデートを繰り返しているシリーズなので、背景にある時代性の影響、というのは強いですよね。
 >個人的にはやはり90年代が凄く大きいと思います。
色々と見てシリーズを俯瞰した時に、90年代戦隊というのは凄く“面白い”ですよねー。00年代に入ると、『ガオ』で生み出された様式をどう洗練していくか、みたいな一つのラインが出てきますが、90年代戦隊は良くも悪くも軟体動物的というか(笑)
 >上原正三さん、曽田さん、杉村さんの時代は「狂気の闘争」が常に日常にあり、冷戦もあったので人類はいつ戦争で滅びてもおかしくない緊張状態に置かれており
60~70年代の肌感覚というのは私も無いのですが、今よりも遙かに(今とは違った意味で)日本にとって“戦争の戦争の間”であったのかな……というのは、70年代作品を見ると感じるところで、その影響は80年代にまでやはり及んでいるのでしょうね。
 >「ジェットマン」がいち早く時代の変化を嗅ぎ取って戦隊とは何か?ヒーローとは何か?を解体・再構築したのは凄く有意義な変化だと思います。
この視点で考えてみると、天堂竜に投影される80年代的狂気が「過去の戦争を引きずった軍人」として表現されていて、(複数の隠喩を含んだ)“取り残された男が時代に向き直る物語”になっているのも、『ジェットマン』恐るべしですね……。
 >あまり指摘されないですが、「戦争と戦隊」という観点から戦隊史を再検討してみるのも面白いのでは無いでしょうか。
必要な前提知識がだいぶ広がるのでなかなか難しそうですが、世相とダイレクトに繋げて考えてみるアプローチ、というのは出来そうですね。

◆やずみさん
 >放送尺に収まらないと知りつつも撮れるだけ撮って、編集段階で1話分の形をでっち上げるという形にならざるを得なかったようです。
これまででも最悪レベルの状況だったのですね……そう聞くと、一応、1話として体裁が取れているのが、凄いといえば凄いですね。
 >しかも今回は29話と違ってディレクターズカット版が作られなかったため、本来の全体像は未だに不明のままなのが痛い……。
今の時代、脚本草稿ぐらいは公認で公開されたりしないものか、ちょっぴり期待したくなりますね。
 >というわけで、次回から完結編です。
いきなりえらくオープン&大がかりになったな……とは思いましたが、ここから着地させるのか、楽しみにしたいと思います。

◆もりみやさん
 >今回はそれがDVDに収録されてるわけでもなく、内容は未だ謎のままなので、凄く見たいと前から思っています(笑)。
15周年記念配信の流れで円谷から何か出てくると良いですね。
 >当時の印象としては、メフィスト同士の対決はカッコイイが、駆け足過ぎてわけわからん
中身がMP三沢、というのもちょっと微妙ですしね……もういっそ、根来さんとかの方が良かったのでは的な(笑)
 >今見ると、予定通りの尺でやれていても、溝呂木関連は、もううまくまとめることは出来なかっただろうなぁと感じるので
『ネクサス』は基本的に踏み台作劇の傾向があるので、アンノウンハンドの踏み台としての溝呂木をどう捉えるのか、というので印象変わるところは大きそうですが、溝呂木にしろリコにしろ、前身の描写がもう少し欲しかったなと。
 >人の心の光と闇は、長谷川さんがウルトラシリーズ中で「誰の心にも闇はあるが、光だってある」をよくやっていたため、
 >今回もなんかそういうもんかと当たり前のように脳内補正が掛かって受け入れてしまっていたんですが、
脚本家の通しテーマ的な部分はあったのですね……この辺り『ネクサス』の、再構築をやろうとしている部分と従来的な文脈に依存している部分の混濁を感じるところで、それを明確に切り分ける視点が企画段階で足りたかったのかな、とは思ってしまいます。

◆ひろさわさん
 >この二人、織姫・彦星からのネーミングではないかと・・・石に掘るのは詩でしょうし(石碑)、
 >まあ、仲が良くなるのは、既定路線だったのかもしれません。
背景に徹しても良いですが、ドラマ的に二人が余りそう、というのはあったでしょうしねー。殺伐としたNRの中で、夫婦漫才に興じる癒やし系ポジション、とかあっても良かったかな、とは思うところですが。
 >キラメイジャーの5人について「みんな神社っぽいけど、なんでジュールだけ水にかかわりないんだろう」
 >とか深読みしてしまいますが、特に深い意味はないのかもしれません。
言われてみると、4人は水に関係する文字(ないし「さんずい」)が入っていますね。その辺り、あまり意味に縛られすぎない作りが、戦隊らしいフレキシブルさといえそうですが。
 >「光の姫矢」に「キューティネクサスアロー」とルビを打つのはどうでしょうかね?
 >光と化した姫矢さんが、憐の武器になっていると考えると、ややムネアツかもしれません。
あ、それ格好いいですね! 光は絆だ!

◆chi-chanさん
 >せめてそこは「もう人を死なせたくない」という願いが奇跡を生んだ、と解釈すると美しいかなと。
結局、孤門VS溝呂木に関して、プラスに解釈する熱量が自分の中で生まれなかったのが、残念でありました……。
 >「アンノウンハンドとは誰でしょう?」。候補は孤門・副隊長・憐を除いた全既存登場人物です。
実はちょっと考えて結局感想には書かなかったのですが、最後のリスト外の人物・(劇中発言に基づき)TLT関係者・アンフェアにならない程度の存在感、の条件に加えて、そうだった場合に個人的に全く面白くないので管理官を除くと、私の中で残ったのは空手チョップ隊長となっております(笑)
 >やはり溝呂木の演者さんの姿は後の『仮面ライダーアマゾンズ』での役が印象に残りまして。
『アマゾンズ』、その内見たい作品ではあります。
 >第1話ラストモノローグを見るに、物語としての真ヒロインは副隊長
これ未だに劇中で活きてこないので、副隊長をどう位置づければいいのか見ながら困惑するんですよね……(笑)
 >なんかこう長谷川さんには「男にとってのヒロイン女性」を設定する癖があるらしく、
ああ、成る程。そう言われてみると、そういう構造ですね。
 >只これまでのゆったりした展開を見るに、そうしていた場合今の様な「終わり良ければ総て良し」的評価になったのかは疑問ですが(汗)。
正直まあ、前半戦のテンポのまま進んだら、1年間ずっとのったりして作り手の志を振り回すだけで終わったのでは……という気がしてなりませんよね……。

◆中吉さん
 >先にちゃんと描写されていたら姫矢や憐との対比にもなるのに、溝呂木自身の魅力や個性は最後まで行方不明でしたね。
話の都合で描写の甘すぎたキャラクターを、操り人形だった、事にして済ませたようになってしまい、残念でしたね。で、溝呂木がしっかりしていないので、対応する副隊長の方も中身が入ってこないという負の連鎖がまた起きてしまっていて……。