本日は『リュウソウジャー』感想を書きました。
6/4付けレス
◆タイキさん
>アハメス様もそういう意味ではゲーター一家やナナちゃん、チェンジマンがなり得たかも知れない姿であり(星を守って戦ってる点は一緒なので)
終盤こうなってみると、アハメスとギルークがリゲルオーラによって得た力で変貌したのに対し、チェンジマンがあくまで、追加のスーパーパワーに頼る事なく、己を鍛えて真の力を引き出す事になった、というのは一つに分岐点であったのかもですねー。
>本作の終盤もドラマを作ってるのは完全にゴズマ側ですよね。
ゴズマ側を中心にして盛り上がってはいるのですが、煽りを受ける形で、飛竜以外のチェンジマンメンバーの台詞が大幅に減ってしまっている、というのは少し、引っかかるところですよねー。当時の尺の都合もありますが、全体の完成度が素晴らしいだけに、今見ると惜しいなと思ってしまいます。
>最初見たとき私もよもやブーバがここまで男前に化けるとは思いませんでした。
またこれが、キャラが積み重ねなく変わってしまうのではなく、物語として「宇宙海賊である自身を取り戻した」とする事で説得力を与えている、というのが光りますね。
>かなり数珠繋ぎで発展させてこうなったのではないかと思われます。ただ、それがかなり奇跡的に良い形でハマった例ですよね。
『ダイナマン』もでしたが、この辺りが、曽田さんのメインライターとしての力ですよね。
>ゾンネットがファンベルト王女に戻った展開ってこのシーマの死と再生をギャグとして描いたらこうなるよという例かもしれないなと思いました。
ああ確かにあれも、一種の生まれ変わり、といえば生まれ変わりではあったのでしょうか……(笑) 死にかけたのは猿顔の一般市民の方でしたが(笑)
>その捻り方が極度に達したのが映司なのかなと思います。
映司は、いっけん「スタンダードなヒーロー」ぽい造形で、そう受け止めながらでも見られる話を展開しながらその裏に、どうすると普通の人間が「スタンダードなヒーロー」ぽくなってしまうのか、という設問に基づいた構築があるのが、ホント意地が悪い作りのキャラクターだなぁと思います(笑)
◆尚さん
>チェンジマン、これまで敵側も丹念に描いてきたから、ここへきての離脱や退場展開がとても盛り上がりますね!
その場の成り行きや、ただ「改心」するのではなく、個人としての同じ情念を抱えながら、どう「選択」するのか、というのを敵サイドでも描いている、というのが素晴らしいですよね。
>ブーバはシーマという同僚が、今はゴズマに身をやつしてはいても「ある星のお姫様」であるのだという意識は、きっとずっと持っていたんだなぁと・・・。
シーマとは特に、同じ階級で距離感が近いというのもあったのでしょうが、前半のギルークとも「親分」「子分」ぽさがあったり、ブーバというのは、ゴズマ遠征軍において、割と個人を見ているタイプだったのかもですね。
>最初の頃こそ飯田道郎さんボイスに戸惑ったのに、すっかりキャラクターが確立された今となっては「声、別にそのままでよいのでは・・・?」と思えてしまいましたねー。
シーマというと飯田声とハイキックのイメージがどうしても(笑)
>いずれシーマを離反させ、姫の立場に戻すつもりがあったからこそ、ゴズマにいるときは全く違う声を当てることにしたのだろうかと
当初はどちらかというと、「異星人ぽさ」の表現であり、そこまでは狙っていなかったのかなぁ……と思うのですが、声のチェンジも、凄く象徴的になりましたよねー。
>ゴズマの一員になる前の宇宙海賊というブーバの生き方を「自由だった美しい過去」のように単に美化しなかったことには安心しました。
こういう所がホント、今作の目配りの利いた部分、真髄ですよね。80年代的にすっ飛ばす部分はありつつ、肝心な部分では確実に落とし穴を回避してくるのが見事だなと。