東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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1/14付けレス

 本日は、『グリッドマン』関連のまとめネタを書きました。

筋肉は裏切らない

◆さやまきさん
 >前回ゴズマを素で間違えてしまいました
ゴズマとドグマ、あまりに自然で、今、言われて気付きました(笑)
 >今までの流れを拾いつつ魔王降臨に繋げていくのは 世界の狭さを逆に上手く使った感じで良かったですし
今作に関しては、基本これしかない、という所にストレートに落とし込んだのが、上手く行きましたよね。
 >まさかカーンデジファー様があそこまでガチで戦えるというのは
ラスボスとしては置物系だとばかり思っていたので完全に予想外でしたが、カーンデジファー様好きとしては、最高のバトルでした(笑)
 >やはり取り付く相手は藤宮みたいな奴にしとけば良かったのか(笑)
必要だったのは、筋肉……!(笑)
 >その弟と合体するのがなんと武史君という話があって
 >今までの流れ的にそれはアウトやろーというのがあったのかなかったのか?
最終回の武史の扱いは構成の美で飲み込める着地点ですが、それが変身ヒーローになるのはありか? というとちょっと悩ましい所はありますよね……(笑) タケオ状態だと別人になりすぎですし、ちょっとひねたダークヒーローならありだったかもですが。
 >短編アニメで描かれた(日本アニメーター見本市の)グリッドマン
こちら見ましたが、最終回の流れを汲んだ「夢のヒーロー」という感じで、良かったです。
 >あとssssもやはり本編を全部見てからの視聴がオススメでしたね
どこかで時間作って、見たいと思います。

◆way-ohさん
 >最終回まで終わったので、玩具の合体等の実演動画をひとつ。
ご紹介、ありがとうございます。
 >製作上の都合(おそらく予算)から3クールで終了し、残った1クールは「傑作選」として選り抜き再放送を行っていたそうです。
ああ、枠自体は、4クール分確保されていたのですね。やはりそうなると、1年間やりきったバージョンは見たかったですね。
 >「次回作は武史とグリッドナイトが主役」という構想で、スポンサーと放送局が難色を示したために没となったとか。
カーンナイトは見てみたかったですが、主役に転身させるには武史は色々とやり過ぎだったので、結果的には放映された形で良かったような気もしますね……(笑)
 >なお『魔王の逆襲』の敵はカーンデジファーの弟「ネオカーンデジファー」で、グリッドマン側と並ぶ「~の弟」ネタ連発でますます東映感が強く(笑)
ハイパーワールドは大泉の方にあるんですかね……(笑)
 >奇しくもtwitterでつぶやかれている『ウルトラマンルーブ』の欠陥が、『グリッドマン』ではしっかりと組みあがっていたのですね(^^;
グリッドマン』って、「家族」をベースにしつつも、その外の「世界」が明確にあって、その見え方が、直人達と武史では違うんだ、という部分の要点の置き方が、ちゃんと作品を貫いていたのが上手かったなと思います。
 >一発ネタじゃなくて最終回できちんと拾われるというのはすごかったですね(笑)
色々と拾ってくれた最終回でしたが、敢えてそこ行くんだ! というFDは一番衝撃的でした(笑)
 >この魔王剣デジファーソード、セットを破壊する都合から重量が必要だったためか本当に金属製で
あれは本当に、物理で叩き壊していたのですね(笑)
 >何分普段のノーマルグリッドマンが微妙な戦闘力の印象なために、合体形態と対決しないことで「どこまで強いのか微妙」と言われたりもします。
……た、確かに(笑) 映像的には立ち回り重視の跳んだり跳ねたりで大変良かったですが。
 >おっしゃる通り「逮捕する」と勢いよく言ったのに殺害してしまいましたが!(笑)
あの台詞、凄く格好良かっただけに、ショックが(笑)
 >構図が実に「護送していたはずのベムラーを勢いで殺っちゃった初代マン」
ああ、その辺りは今作の『ウルトラマン』オマージュとして、意識してやった所もあるんですかねー。
 >それを世界観として理解したらドラマや持ち込まれたテーゼの作り込みに気づく
1話1話の完成度は正直それほど高くないですが、全体としてコアになる部分は大きくブレる事なく、しっかりと積み重ねを通した、というのは良い作品でしたね。そういう点で、気持ち良く完結した作品だったなぁと。
 >「早すぎた名作」と言うよりは、以前GMSさんが『メタルダー』について例えた「掘り損ねた宝の山」のような気配もあるのですが、
 >全体としてはやっぱり面白かったです。
エピソードのバリエーションとしてはこの設定でもっと色々出来たのでは、というのはありますが、あちこちバランス的に難しかったり危ういところがあるので、あまり濃度を上げると踏み外してしまったかもなぁ……とも思うところで、結果的にはこのソフトランディング、というのは丁度良い案配だったかもですね。

◆タイキさん
 >彼らがあくまで「中学生」という、「家」と「学校」の往復だけというごく狭い世界に生きていたからこそなんですよね。
 >そこが多分円谷プロが作っている世界や宇宙規模が当たり前のウルトラシリーズと本作が一線を画している所なんでしょうね。
そこはかなり、意識的に作り込んだ部分なのだろうな、と思います。で、その狭いながらに直人達はそれぞれ家族ぐるみの知り合いで別の「家族」という「世界」を知っており、道で知り合いの警官に出会えば軽口を叩き、という見せ方が今作は上手かったなと。
 >武史の救済自体は前から伏線張られてたし、決して唐突じゃないとはいえやはり改心に至るまでの流れがどうにも急すぎたなと。
予定通りなのでわかるけど……というのは、どうしても惜しまれますね。
 >尺の都合だったのかもしれませんが、最終回でアシストメカを出すことなく一方的に消滅、というのはちょっと物足りない感じがしました。
確かに折角強かったカーンデジファー様のアクション的にも、アシストウェポンとのバトルがあっても良かったですね。決着がああなるシナリオだとやられ役にしかならないので、出てきた上でバラバラにされる、というのをやりたくない……というのもあったのかもですが。
 >「ジェットマン」「ジュウレンジャー」と実は双方とも最終回で全メカを繰り出しての総力戦をやっているという前例があるからこそ尚比べてしまったのですけど。
もしかするとこの辺り、最終決戦だから好きに壊していい派と、最終決戦とはいえそれはちょっと派、みたいな子供番組としての方針の差があったりするのかもですね。
 >「勇者エクスカイザー」では主人公のエクスカイザーが最後の最後までラスボスの逮捕にこだわっていましたから
成る程、では脚本時点では最終回でも少し「逮捕」にこだわるがやむなく、というのがあったのかもですね。
 >一方でその根源ともなっている武史の家庭の問題とか、その辺がきちんと決着を見てないので
序盤から問題が明確だった分、武史両親の件が解決しなかったのはホント惜しかったですねー。
 >改めて最終回ボーナスって大きいですね。途中が微妙なとこあってもラストのまとまりがしっかり出来ているとそれだけで点数跳ね上がりますし。
やってほしい事はだいたいやってくれた上でプラスアルファもあった、という点では非常に満足度の高い最終回でした。
 >「メガレンジャー」もそうですがデジタルという要素が普遍性を持たないというのは何とも厳しい所がありますね。
私は結構、今作はファンタジーとして見てしまえたのですが、普遍的な悪意の描き方が面白かっただけに、それを現実化するツールとのギャップが目立ってしまう所は、今見ると強いのかもですね。

◆もりみやさん
 >でもこういう前後編くらいで全部片付いてしまうのもある意味昔の特撮っぽいなぁと感じたというか。
70~80年代ぽい作劇が、『グリッドマン』らしくはあるので、変に納得度が上がるところはありました(笑)
 >仲良くなる過程は、もう少し前振りが欲しかったところです。
放映短縮の影響もあったのかもですが、武史サイドは変わりにくいとして、直人達サイドにもうちょっと、事前に歩み寄りの気配は欲しかったですよね。
 >武史も法律的にはデジファー様に操られていたので無罪という扱いになる。
恐らく過去のあれこれも、概ねそういう感じというエクスキューズなのでしょうが、カーンデジファー様の存在公表後のパラダイムシフトが、もうちょっと明確に描かれてほしかった、というのもちょっと残念な点です。
 >武史の行為もそれとどっこい扱い=作中世界のモラルでは、裁かれるようなことではない。
ザ・桜が丘基準……(笑)
 >武史が関係者ではなく被害者であったという印象を強調し、最期は罪を全部背負って消えてくれた……と書くと、
 >なんかいい人みたいです。いや、本人的には一切善意のない悪役だとは思うんですが(笑)。
今作、基本的なゴールを「武史の救済」とした上で武史とカーンデジファー様の関係を構築しているので、徹頭徹尾、悪い人にも関わらず、カーンデジファー様が非常に綺麗にそういう形にはまるのは、凄く良かった所ですね。
 >「目の前で苦しんでいる人を放っておけない」は、ヒーローとしてとても正しいんですが、それで勝ち目のない相手に
 >無謀な闘いを挑んで運良く勝ってしまう展開よりも、だからこそ作戦を練って挑む展開の方が面白いですよね。
最終回、この「ヒーローとしての正しさ」を、きちっと「物語としての面白さ」に繋げてくれたのは、嬉しかった部分です。
 >まさにその『ジャンパーソン』の最中で、例の正義と愛の大脱獄回と、カーンデジファー憲法の回も、
 >リアルタイムでは1ヶ月くらいしか違わなかったのでちょっと驚きました(笑)。
今作が《不思議コメディ》寄りに見える一因に、動機の《メタルヒーロー》が頭おかしすぎた、というのもあるなぁと(笑)
 >古めかしい5インチフロッピーディスクが、今見ると一週回ってSF的なアイテムに見える……というのは、本当にそう思います(笑)。
あれもう、独自の歴史を辿った別世界のマジックアイテムだと思った方が納得いきますよね(笑)