東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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6/12付けレス

 本日は『ブンブンジャー』感想を書きました。

電磁戦隊はメガレンジャー

◆電子レンジマンさん
 >国家機関と宗教秘密結社の争いだったバトルフィーバーからしっかり話のスケールが上がっているのが印象的でした。
最初に、宇宙からなんか来ていた、とする事でスケール感を変えてきたのは、入りやすくて良かったですよね。テクノロジーの違いも、ワクワク感が出ますし。
 >全体的に乾いた空気感だったバトルフィーバーから少し路線が変わったように感じます。
ああ確かに、国防省の特務部隊として人死にとの距離感が近かったBF隊と比べると、基本一般人なので人死にとの距離感が遠かったデンジマンだと、死がホラーの文脈に近づいている感じで、面白いですね。
 >本作は今回のラストでしっかりそのパターンの話を自由に作りやすいように状況を整えているのが何気に丁寧に感じました。
今後、子供ゲストと関わる事自体が、作品の根幹に設置したテーマと繋がる形になったのは、上手かったですよねー。BF隊はその辺りがまさにドライでしたし。
 >今回も恐怖映像に気合いが入っていて、とくに演奏会のシーンはトラウマ映像度が高くて良い感じでした。
溶けたり白骨になったりはよくありましたが、マネキンで表現する事でかえって物のように命を奪われるニュアンスも強まって、粉々に砕け散るのは実に強烈でしたね。

◆Gimmickさん
 >待望のデンジマンですね。
以前の配信ではタイミングが合わなかったので、改めて80年代前半戦隊が見ていけそうで楽しみです。
 >勢いとテンポ感と鬼畜犬の存在感が70年代作品的な狂気を感じて、ここで一気に惹き込まれました。
いきなり焼かれる人間・完全スルーする犬・桃井にだけ契約を持ちかけてくる犬、のコンボは強烈でしたね(笑) 作品の名刺代わりというか、今作の第一印象賞を決定づけるシーンとなりました。
 >演じる結城真一さんは当時25~6歳とのことで、さっそく今作最大級の衝撃が襲ってきました。
おお、それはなかなか、衝撃的ですね……見た目の貫禄に加えて、OP見る限りメンバー随一の武闘派なの?! も結構な衝撃だったので、今後どういうリーダーになっていくのか、楽しみです。
 >地球をヘドロの星にしようとするベーダーに対してエコを主張するのは、あながち間違ってない...と、こじつけられますね。
巡り巡って今っぽくなっていますよね(笑) 東映特撮×環境破壊ネタは、だいたい途中で消し飛びがちなので、どこまで粘れるかもちょっと気になるポイントです。
 >作品自体は初見ですが、曲は歴代戦隊OP・EDのトップ5に入るレベルで好きです。
いいですよねー。久々に聞いたら、ものの見事に現在、頭の中で『デンジマン』の主題歌ブームが発生しています(笑)

◆chi-chanさん
 >当時の子供達は、動物との触れ合いからスタートする青梅と曙がごっちゃにならなかったのかなと(笑)。
ガラッと変えるよりも、似たような感じの方が混乱しない、みたいな判断だったのかもですね。青梅がクールキャラとかで出てくると、それはそれで、???みたいな(笑)
 >一応メカと出自はSFですけど、本話の構図って全体的には伝奇ファンタジーですよね
「選ばれた戦士」と「未知のテクノロジー」の間に「犬」を入れた事で、前作と差別化しつつ、けっこう独特な雰囲気ですよねー。そしておっしゃるように、指輪は確かにそれっぽさが。
 >『ジェットマン』や『カーレンジャー』みたいに「戦士に選ばれても最初は嫌がる」
この辺りやはり『ジェットマン』は、意図的に踏まえて描いていたなと思うところです。
 >い、一応赤城と青梅の勧誘時を見るに「大切な人の喪失や命の危機へのショックがアイシーを呼んだ」という解釈も出来るのでは…。
あの犬は絶対、状況を把握しながら心の隙間に付けいるチャンスを狙ってたと思うんですよ……!
 >あきらさんだけなぜか桃ではなく青というね(笑)。
男性陣の私服、イメージカラーのあしらい方が割と洒落ていますが(黄色だけ野暮ったい感じなのもキャラが出ていて良いところで)、あきら一人だけ完全無視は衝撃でした(笑) あの衣装でまっピンクだと、カレン水木になってしまうとはいえ……。
 >戦隊歴史を見るに、「女性悪役」に「色気」が付き始めたのは本作からだよなーと
曽我町子さんの貫禄というか存在感は強烈ですね。侍女二人の路線は『シャリバン』方面に流れて、戦隊の方は出渕デザインでまたちょっと風味が変わってきますが。
 >後将軍、ある意味美形幹部の走りしれないのになぜ髭ですか(笑)。
普通に装備つけたら格好良くなりすぎたので、人相の悪い化粧とか加えたのですかね……(笑)
 >微妙に呼びづらくなった桃井あきらさん…(笑)。
今回、男性陣の下の名前がヒーロー感薄目なので、ひとまず苗字表記にしてみたのですが、桃井さんがえらいものとバッティングする事に(笑)
 >身内に被害者がいない赤青黄は、微妙に凄いマシンとスーツの力に浮かれてもいたのではな可能性も(笑)。
赤青が肉体派で、黄は科学畑なので、そういう部分もあったのかもですね……(笑)
 >真面目な場面ですが、赤城さんの風格がありすぎる事もあり、このシーンだけ見ると緑川の方がレッドっぽく…(笑。
衣装や風貌からスマート系かと思ったら、立ち上がりは緑川が熱血漢の位置づけになってますよね。そして、実年齢は緑川が上とは……。
 >どちらもBFの頃から萌芽はあったけど、今回は一般人組対女王様の下僕なので余計に(笑)でしょうか…。
BF隊は基本的にオフの時は不真面目でしたが、デンジマンは基本的に真面目そうなだけに、ちょっとダメそうな部分が光るのでしょうか(笑)
 >グリーン(警官)とピンク(見習いテニス選手)には、射撃用武器をあげても良かった気も(笑)
そういえば後にスタンダードになる光線銃がまだ無いですが、合成処理の都合とかもあったんですかねー(単純に玩具需要が見込まれていなかっただけかもですが)。普通に実弾撃つと、前作寄りで生々しくなりそうですし(笑)
 >それで「私の夢」や「死者の無念の達成」を全部諦める必要もない
あきらはあきらで「亡きコーチの魂を引き継ぐ」事で、ちゃんと繋がっているところとか、綺麗でしたよね。
 >恐らくそれの他に、「レースに勝つ」という今の夢が示されていたのも違和感のある理由かと。
ああ成る程。00年代以降的な見せ方と、80年代的な見せ方を一緒にやろうとしているけど、どうもそこが上手く噛み合っていないように感じている、のは確かにあるように思えてきました。

◆ヒュウガ・クロサキさん
 >この演出はいわゆる円谷時代を経験している上原正三大先生の「宇宙から来た異質なやつ」の表現でしょうね。
見た目が見た目なので、あまり宇宙生物感は無いアイシーですが、そういうニュアンスで描いている、と言われると成る程です。
 >デンジ星の科学力のすごさを(これまでの戦隊との差別化も含めて)子供達に伝えたかったということなのでしょうけど。
従来とは、テクノロジーレベルが大きく変わった設定なので、というのはあったのでしょうね。スコープとかそのまま宇宙刑事に継承されてますしね……。
 >割と早い段階からドラマとして描いていたのですね。
その後の作品に比べるとさすがにざっくりめですが、第1話のノリがノリだったので、そのまま行くのかと思っていたら一悶着と改めてのチーム結束が描かれたのは、おお、と思いました。
 >この悪癖が後の戦隊の司令官にも継承されているのだと思うと何だかなあ……と。
情報をコントロールする役回りをどこに置くかは、どの作品でもなかなか難しいポイントですよね……。
 >「正論を言ってる風の感情論」に近いものを感じます。
この時代だと、その正論の背景なり論拠なりが「自明の理」で通せてしまいましたが、それは本当にそうなのか? という掘り下げ方が、やはり『ジェットマン』は上手かったところですよね。
 >あきらは上手いこと「夢」をスライドさせただけで、決して夢そのものを諦めたわけじゃないのも大きな違いでしょうか。
戦士に選ばれたから、夢は完全に捨てる、だとあんまりですし、このスライドの仕方は上手かったですね。
 >「戦闘訓練を受けたプロフェッショナル」ではこの葛藤自体が存在しないので別のドラマを用意しないといけませんし。
防衛の為に戦う事などが最初から目的なのがプロフェッショナル設定の強みなので、逆に、「なぜプロフェッショナルになったのか」の個別掘り下げは、あまりやらないですよね……。そう考えると(後半まで活かせませんでしたが)「トンカツ屋の開業資金を貯める為」など設定した『チェンジマン』は、そこを狙う意識があったのだなと改めて。

◆スーファさん
 >今回の内容では尺を伸ばす意義はさほど感じられませんが、井上先生の脚本の圧縮力を考えると今後に期待したい点です。
結構ギャグで潰してましたし、まだちょっと、やむを得ないとはいえ現場の混乱も見え隠れする感じですが、後期の本格的なスタートな感じでもあり、上手く噛み合ってほしいですね。
 >OP変更は前期スタッフと東映上層部の確執による説もありますが…。
正直あのOP、悪い意味で『響鬼』っぽいというか、“志を優先しすぎて面白みに配慮しない”象徴みたいなところがあったので、個人的には新規のOPに変えて良かったなーと。
 >トドロキと日菜佳の関係については前期で思っていたのと違うというか
前期は、日菜佳が前のめり気味でトドロキがはっきりしない……みたいな感じでしたが、あまりにトドロキの対応が曖昧なまま引き伸ばしていてキャラの魅力や話の広がりに繋がっていなかったので、これハッキリさせないと駄目では? みたいなのが恐らくあったのでしょうね。
 >電子戦隊デンジマン。なかなか変なタイトルです。
『キングオージャー』のタイトルはちょっとネタにされていましたけど、割と戦隊のタイトルは、そういう感じなイメージがあります(笑)
 >宇宙人や異次元の侵略者などファンタジー要素が前作までと比較して多く、戦隊らしくなってきた感じもあります。
前作に比べるとだいぶ、今に繋がる戦隊のイメージ、な感じですよねー。
 >使われているBGMが、アレンジされてはいるものの、後の宇宙刑事ギャバンと同じものが多いのが気になります。
敵サイドのBGMとか、入りが一緒ですよね(笑) 予算の関係もあってか、この頃の作品はまんま流用が割とあるので、そういう時代・制作体制ではあったのでしょうね。

◆尚さん
 >お久しぶりです。コメントさせていただくのはしばらくぶりですが、こちらはずっと拝見しています!
お久しぶりです。ありがとうございます!
 >ここで気持ちが噛み合わなくてもどちらか一方への悪印象は抱きにくい作りになってますよね。
第1話の時は、随分ざっくりと殺したな……と思ったのですが、それをしっかりと拾いつつ、どちらの気持ちもわかる、という作りは上手かったですよねー。
 >メンバーがどのようにチームになっていくのか、という部分にはこれまで以上に心を配られたのだろうなぁと感じられます。
一悶着を超えて、それぞれ何の為に戦うのか、がきっちりと盛り込まれて、過去作を踏まえつつ、成り行きだけにしない部分が目配りでしたね。
 >必要なメンバーなので助けたいというニュアンスにも取れてしまうのがちょっと残念でした(笑)
確かに若干、現金な感じは……(笑) 今後のエピソードでしっかり、ゲストを助けるところを見せてほしいですね(笑)
 >こういった場合、宇宙刑事なら慌てず騒がずピッキングを始めそうなので、それよりは穏当という気もします(笑)
……言われてみれば、同じ顔をした男は、そういう人でしたね(笑)
 >デンジマンのEDってこのあたり本当にいいですよね!
言われてみると確かに、結構長めのイントロが、上手く助走というか良い感じのタメになっているのが、劇中使用だとなお盛り上がる、のはありますね。