東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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寄り道神室町

『JUDGE EYES』始めました

 ハイラルの探索にちょっと疲れてきて、気分転換に『JUDGE EYES』を始めました。
 『龍が如く』シリーズのスタッフが、神室町を舞台に、主演に木村拓哉を迎えて話題になった、アクションアドベンチャー
 東日本最大の歓楽街にして、道を歩けばチンピラにぶつかり、置いてある自転車は打撃武器でお馴染み神室町。かつて敏腕弁護士として名を馳せ、現在は貧乏探偵として街の暗がりを駆け抜ける主人公・八神は、両の目玉を抉った死体を残すヤクザ連続殺人事件に関わっていく事に。
 過去の事件で心に深い傷を負ってやさぐれた主人公の相棒を務める、元ヤクザでパワー系の兄貴分・海藤さんが大変いい味を出しており、主人公一人だとややスかした感じになりそうなところを、海藤さんとの関係性で主人公に愛嬌を与えていくのが、まずは巧い掴み。
 そして、元事務所の同僚の声が桐本拓哉さんと甲斐田裕子さんで、なんて私に得な職場。
 基本は、ストーリー進行に応じて指定された目的地に向かい、往々にしてトラブルとなり、往々にして喧嘩に発展し、往々にして最後は拳で情報を聞き出す事になりつつ、主観視点の探索シーンで情報を集めたり、相手から巧く話を聞き出したりなど、“探偵らしさ”として、往年の推理アドベンチャーゲームを思わせる要素が随所に入っているのが特色。
 ……まあ最後はだいたい暴力に物を言わせる事になるのですが、それが神室町のJUDGMENT TIME。
 神室町育ちで喧嘩っ早い八神さん、ピッキングもすればドローンによる盗撮も行うが、殴り飛ばした相手の財布は抜かない倫理観を持ち(たまに、足下に落ちていた札を善意で拾得する事はある)、胸に宿した正義感と誇りにかけて、反社会的団体のアジトにも乗り込んでいく姿はストレートに「ヒーロー」を企図しているのでしょうが、時代劇的なヒーローぽさよりも、だいたい同じ種族の人に見えるのは、神室町の文化に染まりすぎているからなのか。
 ヤクザの事務所で拝借してきた鍵を無造作に鍵束に加えた結果、自分の家の鍵がどれかわからなくなる男・八神……!
 ぼったくりバーに引っかかり、支払った10万円を取り戻すべく店主の弱みを握ろうと尾行する、控えめに言って最低な男・八神……!
 概ね全方位と揉めて全方位に喧嘩の種を撒き散らす殺伐としたメインストーリーの一方、「依頼」という形で、浮気調査や行方不明者の捜索など、「尾行」や「追跡」が重要性を持った、これまた“探偵らしさ”としてのサイドクエストが存在しており、《如く》シリーズで培ってきたものを下敷きにしつつ、推理アドベンチャーとの組み合わせが図られているのが、面白い工夫。
 さくさく進んでいくメインストーリーの合間に、サイドクエストを始め大量の“お遊び”が盛り込まれてプレイヤーの任意に委ねられているのがシリーズらしい作りとなっており、お陰で、拳銃持ったヤクザに追われている真っ最中に人捜しとか始めたりしますが、神室町では日常茶飯事です。
 また、“町に根ざした探偵”として、各施設の店員などと交流を持つ(概ね、お金を使う)事で友好度が上がると、町での評判が上がったり戦闘中に助力してくれたりするようになり、持つべきものは金……じゃなかった、友。
 ……最初、財布の中に6000円しか入っていなかった時はどうしようかと思いましたが、各種依頼などで割とお金が入るので、最近は懐に余裕が出来て、心にも余裕が出て参りました。
 叩きのめしたチンピラのポケットに視線を送る事も減りました。
 ……基本、チンピラと殴りあう → ダメージを受ける → どこか飯屋に入って食事する(友好度上昇&体力回復)のルーティーンなので、食事代ぐらいは示談金としていただいても許されるような……ちょっ、待て、俺は無実だ!
 色々と言い訳できない行為を繰り返しているので、その内、しょっぴかれないかは心配です。
 システム的には、『7』もそうでしたが、マップナビが有能なのは方向音痴としては助かるところ。現実の町並みを意識している関係で如何にもゲーム的な構造ではない為、基本的に位置関係が全く覚えられなくて。
 後、メインストーリーはチェックポイント形式というか、「○○に行け」「○○に会え」的な目標が小刻みで示される形で進んでいくのですが、それを達成するごとに、「よくできましたで賞」といった具合でスキルポイントが入手できるのも、進行のテンポの良さに繋がっていて、巧いところ。
 癖のあるサブキャラも増えれば増えるほど人間関係の絡みも面白くなっており、チャプター5現在、好きなキャラは、妙に声のいいヤクザ・東です。
 難点というか、個人的な苦手ポイントとしてバトルの癖がまだ掴めておらず、結構な頻度でちんぴらリーダー的存在に苦戦し、ボス戦の度に死にかけるのですが、四次元スマホに収納されたサンドイッチや肉まんを戦闘中にバリバリ食べて、概ねごり押し。
 もう少し、八神には回避性能が欲しい。後、コンボを終えた後に格好つけるのもやめてほしい(残心になっていない)。