東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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汝よ、神と為れ――。

真・女神転生5』始めました

 Nintendo Switch発売時よりソフトのラインナップに名を連ねながら約4年半……待ちに待ったシリーズ最新作が遂に発売。
 本家ナンバリングタイトルは29年間で5本目、となりますが、調べたら『3』~『4』の間の10年(一応、間に『ストレンジ・ジャーニー』がある)よりも早い、8年半ぶり(一応、間に『4FINAL』がある)でした!
 現代日本から“魔界”に降り立った高校生が、禁断の力を手に神と悪魔の戦いに身を投じていく物語は、シリーズの象徴といえる「悪魔召喚プログラム」を離れ、異形と化した主人公、大きく変貌した世界、ぐりぐり動くバトルシーン、と『同3』の正統進化、といった感じの作り。
 ひとまず6時間ほどプレイしての感触を、ストーリーには触れずに。
 基本的に、ロウ(神)とカオス(悪魔)の戦いと、その渦中における人間の選択というシリーズコンセプトが強固なので、どうしてもスタッフとプレイヤーの間に通じる“いかにも”を求められるシリーズですが、その点では今回も、“いかにも”。
 その中で、神と悪魔、そして人間を、今作としてそう位置づけてくるのか、は成る程で、“いかにも”通りに進むのか、“いかにも”を崩してくるのかも含めて、今後の展開には期待を持たせます。
 ゲームとしてはまず、(慣れるまでは)マップが少々見づらいのは気になったところ。
 どこまで進めるのかが微妙にわかりにくい事もあって道を見落としやすい作りの上で、割とジャンプでほいほい飛んでいけ、更にそこかしこが立体的な構造になっているので、思わぬ形で行けるところに収集要素があったりするのは、ちょっと厄介。
 昨今主流のアクションRPGを意識したと思われるフィールドマップになっており、想像以上にフィールド上を飛び回る事が出来るのは、3年ぐらい前にこのクオリティで出てきたら、おおっ、と思わせるものだったとは思うのですが、今となっては一世代前ぐらいに見えてしまうのは、惜しい部分。
 勿論、フォトリアルに寄せとグロテスクになりすぎかねないし、シリーズの資産としての悪魔デザインを活かす為の落としどころなど様々な計算もあったのかとは思いますが、ゲームデザインに明確に“魔界の荒野を颯爽と駆ける”が入っているので、本来出来れば“グラフィックで殴る”をやりたくはあったのかなと。
 その辺り今後、デザインやギミックなどで、おお、と思わせてほしい部分です。
 先に刺したもんが勝つ、でお馴染みプレスターンバトル(敵の弱点を突く攻撃を当てると行動回数が増えるが、敵に弱点攻撃をされると敵の行動回数が増える)ですが、今のところそこまで理不尽に殺されるような事はなく、シリーズの序盤としては割と進めやすいバランス調整でしょうか。
 前作『4』の序盤は、運悪く敵の魔法攻撃が2発連続で当たると主人公がさっくり成仏する(誇張ぬき)だったので、それに比べると、だいぶ主人公が強い印象。
 バトルグラフィックも、ハードのスペックも含め、目を瞠るというよりは要を得ている、といったところですが、戦闘終了後、特に喋るわけでもポーズを取るわけでもなく主人公+仲魔3体で仁王立ちしている画が、妙に好きです(笑)
 あ、主人公は今回も無口系。
 お陰で物凄い順応力の高さになっていますが、開始当初のイベントを見る限り、それに納得できない事もないぐらいの極太のメンタルは感じられます。
 悪魔合体時のスキル継承は完全任意(ただし今回、悪魔によってスキルの得手不得手が数値化)なので、多様な属性攻撃可能な仲魔は序盤から作りやすい一方、悪魔全書をフル活用するには資金繰りが苦しい、といったバランスで、過去の感想を見ると、『4』と同様の方向性。正直、欲しいスキルの為に合体リザルトのキャンセルを繰り返すのはゲーム的に苦行の面があったので、妥当なところだろうな、と。
 悪魔会話も比較的シンプルな作りになっており、繰り返しになる要素は面倒くささを減じる今風のチューニングで、この辺りは派生シリーズ含めて、RPGを作り続けているメーカーらしいところ。
 序盤から楽しくプレイしていますが、ある程度話が進んで主人公のLVも上がり、仲魔の選択肢やスキル構成などに広がりが出てからグイグイ面白くなってくる事が多いシリーズなので、この先も期待したいです。
 最後に……ま、まさかの、遺伝子シンセサイザー