東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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掴むぜ未来

ゼノブレイド:DE』クリアー(ネタバレなし)

 いつもの病気その他諸々の事情によりラストダンジョンに突入したところで数ヶ月放置していたのですが、再開したら4時間程度でエンディングに到達して、我ながらさすがに反省しました。
 プレイ時間は約145時間。目に付く限りのクエストは全て攻略し、ユニークモンスターも撃破。キズナトークはコンプリート。惚れ薬の交換アイテムが見つからずにコレペディアは全て埋まらず。アーツのLVはさっぱり、といった感じ。
 クライマックスから最終決戦までだいぶ間を空けてしまいましたが、大変面白かったです。
 広大な世界をひたすら歩かせ(泳がせ)、ぎっちぎっちに詰め込んだサイドクエストの山とメインストーリーのボリュームの合わせ技により、物量で殴ってくるスタイルなのでプレイヤーは選ぶと思われますが、“徹底して無駄な作り込み”を貫いた点は好感が持て、最後まで堪能できました。
 ストーリー的には、序盤のキーワードが最終盤まで意味を持ってくる事と、システム的な主要ギミックである“未来視”がきちっと物語に関わってくるのが、好みの構成。
 あと、ヒロイン勢の描き方が丁寧なのは良かったな、と。
 不満があるとすれば○○の扱いで、名前が出た時点で不幸そうだった上に早々に代替えの存在が示唆されて、本当にそのまま不幸だったのはいただけなかったところ。せめて代替えの示唆は後に回してほしかったのですが、あくまで脇の話になってしまうので、そこまで丁寧に組み込みきれなかったところでしょうか。
 ゲームとしては、道具で回復するという概念が無い&割と敵の攻撃が強めなのでヒーラーの重要度が高い為、意識的なLV上げをしないと3人パーティの1枠が基本固定になってしまうのは、広がりと面白みに欠けた部分。で結局、好みのキャラでパーティ組もうとすると、LVを上げて敵の攻撃が当たらなくなるようにする(回復の必要を無くす)のが、一番てっとり早いという(笑)
 ……もしかしたら、スキルとジェム(装備品にパッシブスキルを付加する装飾)の組み合わせ次第では、ほぼ全ての攻撃をガードしてカウンターを叩き込むラインとか、全裸であらゆる攻撃を回避するダンバンとか作れたのかもしれませんが、敵味方入り乱れてのリアルタイムバトルなので戦闘中に細かい数字を確認している余裕がなく、色々ある割にはジェムスキルの有効性がわかりづらい、というのはバトルシステムと相性が悪かった点。
 また、マップ周りを始め各種システムはかなり快適に出来ている中で、欲しい効果の検索が出来ないなど、ジェム周りのシステムだけやたら使い勝手が悪いので、あまり真面目にクラフトに打ち込む気が起きないのも、勿体ないところでした(そんなわけでダブルアタックだけ生産)。
 システムの志向としては、キャラ性能を尖らせる事による役割分担(ロールプレイ)を意識していたのかなとは思われるのですが、それならジェムスキルの効果をもう少し極端にした方が、ゲーム的に面白くなったかな、と。
 個人のスキルツリーが「性格」で現され、冒険の中で様々な出会いを繰り返す事によって新たな「性格」が顔を出す事でスキルツリーが増えたり、パーティメンバー間の友好度が上がっていく事で他人のスキルを使えるようになる(パーティ全体の強化に繋がる)システムは、ゲームと物語性の落としどころとして良いアイデアでした。
 好きなキャラは、デザインに一目惚れした黒いフェイス。人格の駄目さ加減も、因縁の敵として良い存在感でした。……某イベントの際に、「おめぇらの、好きなように、させるかよぉぅ」みたいな感じで突撃してこないかドキドキしていたのはここだけの秘密です。
 パーティメンバーだと、メリア贔屓。
 後、キャラ的に凄く好きというわけではないのですが、筋力で解決していくスタイルなので、中盤以降は大体、開幕「《天下無双》だ!」で進めていたのでダンバンがパーティに居ました。
 あー後、モンスター図鑑みたいなものがあれば良かったのに、というのは不満点。モンスターが基本、種族-生息地域による色違い、なので、どの名前がどの種族(ウサギ系とかクモ系とか)なのかとか、クエストのアイテム探しや、どのユニークモンスターを撃破したかなど、見て簡単にわかれば良かったのになと。
 ○○○の物語としては、ある程度オーソドックスな流れに収束しつつツボを押さえた展開で、テーマ的には好み。満足の一本でした。
 後はぼちぼち、追加ストーリーをやろうと思います。