東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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10/16付けレス

 本日はゲームの話を書きました。

嵐よ叫べ

◆iwatakaoさん
 >それを除いても1話と2話のセルフオマージュでもあったりするのかなと映像を見て思ったり
 >トンネルから出てくる頭脳獣の構図
妙に強調した見せ方だな、とは思っていたのですが、そう言われてみると成る程。
 >ラストの降りしきる雪、そしてランドセルと「ぼくのゆめ」が血塗れになった映像は色々な意味でインパクト抜群でしたよね。
最初、嵐関係のメタファーかなと思っていたら、予想外の直球が来て驚きました。爆撃による大破壊と合わせて、最終決戦の一歩手前から、熾烈なクライマックスへ向けて加速をかけてきた、という点でも強烈な演出でしたね。
 >改めてライブマンが戦うべきその理由を最終決戦の前にまとめなおす辺りも、やはり1話と2話の再演なんじゃないかなと思えるのです
今作、丁寧にテーマを繰り返し示していく作風なので、そういう狙いはありそうすねー。
 >1話2話の流用映像も「今確かに起きているボルトの虐殺の光景」でもあり、「それを受けて勇介らの脳裏にフラッシュバックしたあの日の光景」でもあったんじゃないかなと
この解釈は格好いいですね。それゆえに、打倒ボルトをより強く心に誓う、と。

Beniさん
 >主役誰だったかなというレベルのアシュラ=嵐の前後編で。ホントにこの時期の戦隊は岡本さん好きすぎませんかね。
豪への繋ぎでもありましたが、この最終盤でアシュラに2話使うという(笑)
 >仏教だとお経唱えてないといけない感じになって、なんか締まらないというか。
……あー、確かに、念仏がセットになるとフィクション的にはちょっと、難しいですね……イメージがどうにも、修行方面に向くというか、逆に「修行」を描くには有効なのでしょうが。
 >豪の退場劇で重要な役目を果たしたのがギルドスの十字架剣でもあったので、豪の物語の帰結としては、私はすんなり受け入れられた感じがします。
この辺りやはり意図的に、「罪と贖罪」のテーマにおいて、キリスト教的なイメージを取り込んでいる感じですよね。
 >北原ミレイの「石狩挽歌」のイントロじゃないかなと思います。
ヒット曲からだったんですね……おお作曲が、浜圭介さん!

◆あきさん
 >レジェンド未登場の戦隊はあと1つだけ!と盛り上がり、さらに予告でコンプだ!と感無量になったのを覚えています。
ゴウシでゲスト出演もコンプリートを果たしていたのですね。ホントよくぞここまで、辿り着きましたね……。
 >「ハリケンジャーのアレよりは早かったですけどね」と付け加えておられました(笑)。
『アバレ』立ち上げの関係で途中で抜けている作品なので、作っている間にやはり意識はあったんですね……(笑)
 >全てが分かってみると、そりゃあ自分たちの大いなる力を渡すのに慎重になる戦隊もあるはずだし
この辺りの温度差も、綺麗にまとまったのは鮮やかでしたね。
 >「全部集めればどんな願いも叶う」とするルパンコレクションやカナエマストーンはどうなんだろうとついつい考えてしまいます。
特にカナエマストーンに関しては、当然意識しながら進行中でしょうから、落としどころをどこに持ってくるのかは気になりますよね。塚田Pの場合、『マジ』っぽい方向性に行く可能性もありますが。
 >ゴーカイジャーは代償の設定もそれに対する海賊たちの答も素晴らしかったですが、個人的には素晴らしすぎて、
 >後発のハードルを上げまくってしまっているのかもと思ったりします。
今作、色々な要素が凄く綺麗にはまって高い完成度に至りましたが、同系統のテーマをやったり要素を扱うのは、確実に難しくしてますよね……(笑) 今改めて考えると、『ニンニン』なんかは、敢えてあっけらかんとした“奇跡”をやろうとしたのかな……なんて事も思えます(にしても代償の設定が斜め上になりましたが)。
 >1年間見てきたレギュラー幹部を全て華々しく退場させたかったのかもと思いました。
きちっと退場させてあげたい、という意識はあったのでしょうね。今作この点、レギュラー悪役陣の退場にそれぞれ見せ場がしっかりあったのも良かったですね。
 >香村さんが意識的に一般人を出すようにしておいてくれて良かったと思いました。
こういう集約において中身が入っていなかった事が明らかになってしまう作品がままあるので、見事な仕込みになりましたね……また、幸運の産物といえるのでしょうが、ここで立つのが女の子だったのが、戦隊シリーズが貫いてきたものも示せて実に良かったですね。
 >あと当時を振り返ると震災被害を考慮してエール成分がより強くなった部分はあるかと思います。
天知博士なんかは、かなり意識的に外向けの台詞を書いた感じでしたよね。作品的に、それも今作の一部、というのはきっとあったのでしょうね。
 >通りすがりの海賊たちが1年かけて地球人を支えているスーパー戦隊を知り尊重してそれを拒む、ひっくり返しの構図がただただ美しいですね。
ここで鎧の存在がまた効いて、戦隊を愛している者と興味の無かったものの対比が、一つの解答を物凄く劇的にして、更にそこからまた鎧にボールを返して……とホントお見事でしたね。
 >スーパー戦隊が当たり前だったが故に宇宙全体で見た時のその価値が本当には分かっていなかった鎧に教える形になったというお返しの構図でもあるのかもですね。
メタ的には、外部(海賊)の視点が入る事で、《スーパー戦隊》賛歌としての意味を高めつつ、ここで価値観の交換が発生する事で、より高みへ進んでいく、という構成になっているのがホントお見事ですね。