東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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地獄に落ちても忘れるな

『風花雪月』プレイメモ4

 2周目青組、第2部に到達。
 今作、戦闘グラフィックにおけるクリティカル攻撃のテーマが「回転」で、個人的にはどれも今ひとつパッとしない出来なのですが、ペガサスナイト×弓、のクリティカル攻撃は、やたらに格好良い事を発見。それにしても、これほどまでサンダーソードに使い道が無いのは、シリーズ史上初ではないか。
 以下、赤組と青組の第2部冒頭までのネタバレを含みますのでご留意下さい。
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 というわけで、復讐鬼に身をやつした王子様が超素敵(笑)
 赤組にしろ青組にしろ、第2部に入ってから級長の隠れていた一面が顔を出す、というのが基本構造になっているのですが、世界を変える為に征服戦争を引き起こした張本人たるエーデルガルトが、周囲への隠し事が減った事で級友達に可愛げを見せるのに対し、如何にも亡国の王子の英雄譚の主役たる立場のディミトリが、敵兵の首を素手でひねるキルマシーンに覚醒し級友達と断絶する、という“捻れ具合”が、大変邪悪なシナリオ。
 こうなってくると、クロードがどんな顔を見せるのかは、やはり気になってきます。
 物語的には、赤組ルートで不足していた情報がかなり補われ、特に教団関係者の背景や白い人達の秘密については、こちらのルートでないとわからない……のか?(特にセテスの支援会話が重要) 今のところ、主人公の謎を巡る物語としては青組の方が表(わかりやすい)で、赤組はその裏という感もありますが、その表において話を進める主体となる級長が、第1部から澱んでいた青組の暗黒面を凝集したダークヒーロー化している、というのが非常に性格の悪いシナリオ。
 ノリは完全に、


 「いい顔だ……私は君のそんな顔を…過去に二度見た……。一度目は、君と初めて会った時――二度目は、今年の6月かな…幽霊船の腹の中だ…。フフフ…どうしたね? 私だよ? 私を探し続けていたんだろう…もっと嬉しそうにしてはどうかね? 久しぶりだね、楯雁人くん。君が私を――“蝶”を――見忘れるわけがない…そうだろう? 私が君の運命そのものだからだ――楯雁人――闇の…イージス――」

 忘れるわけがない…たとえ神が俺の頭から…すべての記憶を、掻き出したとしても…この腕が、貴様を覚えている!! この腕の痛みが! 決して貴様を忘れさせない!! “憎悪”が俺を染め上げる! ヤツを殺せと…! ヤツをこの手で引き裂けと!!

 「誰の言葉だったかな? “復讐”という料理は、冷まして食べるのがもっとも美味だ、とは…」

(『闇のイージス』 原作:七月鏡一/作画:藤原芳秀

 なのですが、果たして、青き獅子の行く末や如何に。
 以下、第1部後半~第2部冒頭にかけて加入した仲間のメモ。
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◇ラファエル
 見た目も器も果てしなく大きい男。道を歩けばトラウマ案件が落ちている『風花雪月』世界において、支援会話のBGMがデフォルトでコミカル、という飛び道具の持ち主。ディミトリと筋肉の絆を確かめようとする会話が好きです(笑) 見た目それほどマッスルでもないディミトリの人間離れした怪力は、紋章や王家の血統に由来する、という説明は今のところこの二人の会話でしか見ていないので、物語の納得度を上げるという点では、地味に重要な会話なような(長らく首をひねっていた)。

◇ハンネマン
 教団関係者ではお気に入りの一人。マヌエラとの支援会話が期待以上に面白かったですが、意外やドロテアとの会話で過去が垣間見えるなど、あれこれ楽しみ。
 基本的にリンハルトの発展系なので、学問の名の下におけるデリカシー不足のきらいが多々見られるものの、人を教え導く立場としては真摯である事がブレーキになっているかと思ったら、セテスの事を21年間ストーキングしていた。……生徒ではないので、人類の発展の為に仕方ありません。この調子でフレンにつきまとっていたら、セテスの密命を受けたシャミアさんの矢を脳天に受けたハンネマン先生の死体が釣り堀に浮かびそうでしたが、そんな事にならなくて大変良かった。
 もとより1軍メンバーにするつもりはないにしても、絶妙に使えない能力に思えたのですが、支援値稼ぎの為に戦場をフラフラさせていたら意外と成長し、魔法特化型としてはほどほど使えるレベル。なんだかんだ、魔法系はいつでもどこでも使い道がある、というのはありますが、トロン持ちなのが特に大きい。

◇マヌエラ
 ハンネマン先生とセットでスカウト。特技が《剣》と《信仰》という、こちらはまごう事なき絶妙な使えなさであり、まあ、ハンネマン先生との支援Aが見られればそれでいいです。

◇フレン
 特に好きなキャラでもなく、赤組の時は途中離脱だったので放置していたら、どうやら今回は最後まで居るようで、多少は真面目に授業して支援会話も出だしぐらい押さえておけば良かったと後悔。それにしても第2部では衣装チェンジぐらいすれば良かったのにと思うのですが、もはやその服装に誰もツッコまないなんちゃって女子高生。折角なので、せめてセテスとの支援会話は見ておきたい。

◇セテス
 てっきり教団関係の真面目な話ばかりと思っていたら、主人公の秘密に留まらず、紋章の意義について諭したり、釣りをたしなんでいたりと会話の引き出しが豊富で、スタッフは本当に子安武人が好きだなぁ……!

◇アロイス
 教団関係者ではお気に入りの一人。シリアス方面が徹底してシリアスな一方で、本人は至って真剣だがどこか間の抜けた面を持つキャラクターが、雰囲気をぶち壊さずに面白がれる位置に上手く納まっているバランス感覚と、そこからふとシリアスな一面が顔を覗かせる事がある見せ方は、今作の光る面。

◇ギルベルト
 一人だけ、いつまで経ってもスカウトできないな……と思っていたら、イベントから参戦。アーマーナイト差別主義を掲げるプレイヤーですが、自前で30超+騎士団+盾、で大半の物理攻撃を遮断するとなると、囮役としてはさすがに便利。
 いっけん、謹厳実直で誠実な常識人に見えるのですが、ディミトリの師匠時代の逸話を聞く限りでは100%ヤバい人であり、家庭人としては絵に描いたような駄目人間であり、ファーガス王国の闇は深い。あまりにもアネットが可哀想なので、支援Aまで上げたい予定。
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 さすがに今回は計画的にエンディングを迎えようと思うので、今後、支援会話を止めたまま放置しておかないといけないのが地味にストレスになりそうですが、後はさくさく進めていきたいところ。