東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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3/16付けレス

 口内炎の襲来は退いた……ような気がする。

筋肉と天使

◆鷹Deさん
 >この回はやはり何と言っても「大事なものなんて、いくらでもあるじゃないか」の後にくる壮大なBGMがこれ以上ないくらいいい仕事をしてますね。
あれは凄く良かったですね。要所要所でBGMがはまるのも、今作のいい所で。
 >アグルのパワーを貰ったんだ。は割とマジで筋肉っぽい力になってるのは狙ってなのかたまたまなのかwww
これまで散々、公式から筋肉ネタを供給してきただけに、全てはこの伏線だったのかとさえ(笑)
 >前半終了の節目となる回としては敵も壮大でXIGも仕事をして、パワーアップも分かりやすい形で済ませてと集大成といっていい回かなと思います
この一山にきちっと破滅招来体の脅威と、XIGの存在感も出してきて、こういう見せ方が今作は良く出来ていますね。藤宮の行く末は気に掛かりますが、面白い回でした。

◆藤村さん
 >ウルトラマンガイアは本放送で見ていましたが、この時点での藤宮の扱いはちょっとあんまりだなぁと思った記憶があります
「強い信念を持ったライバル」だった筈が、「巨悪に踊らされていた男」として失意のまま退場、というのはかなり酷い扱いですよね……。
 >ただその分、我夢の台詞はシンプルで真に迫っていてグッと来ました
我夢って口が巧いわけでもないので、問答を重ねても解決してこなかったのが、あの瞬間に、ぐっと凝縮された一言が口をつく、というのがキャラ的にはまって良かったですねー。
 >シンケンの姐さんが藤宮を見たらもうドギュンドギュンなんだろうなと思いました
ああ……(笑) 確かに凄く、ぎゅーっとしたくなりそうな(笑)
 >次回はアグル筋肉派にとっては垂涎の良話です
おおそれは、楽しみにします(笑)

◆あきさん
 >私はこう言う時にお礼言ったり謝ったりしないのはあまり好きではないはずなんですが、ルカやゴーカイメンバーだとむしろ気持ち良いです。
これが自然で、見ていて気持ちいい関係性が出来上がっている、というのがゴーカイのキャラ強度の強さですねー。信頼関係の見せ方が、らしくて良かったですね。
 >またずっと捕まってて単に助けられてちょっと戦って終わりじゃなく、その分たっぷり活躍して重要な役割を果たすのが良かったです。
ルカ、あそこまで活躍したのは予想外でしたが、その辺りもホント、4話通してのバランス感覚がお見事でしたね。
 >夢枕や幻として語りかけてくるのが許されるのであれば、一時魂を呼び戻すのもそれと同じくらいの意味合いかなと思っています。
ああ確かに、物語としては近いニュアンスかもですね。大和くんの死と繋がりに関する捉え方は、少しばかり呪いめいている所はあるな、と個人的に思うのですが、それに対して今回タカ兄が、ちょっとしたお守りをくれたオチでもあったのかな、と。
 >前回出番のなかった天晴がちょっと弱いかと思ったら最後に株を上げてくるしで、最後まで気持ち良かったです。
タカ兄がホント格好良くて……内に溜め込みがちな優等生の大和くんに、元ガキ大将がさらっと手を伸ばす、という構図が妙に沁みるラストでした。

ピンチがチャンスだチェンジマン

電撃戦隊チェンジマン』感想・第30話

◆第30話「走れ! ペガサス!」◆ (監督:山田稔 脚本:藤井邦夫)
 乗馬倶楽部で見かけた馬の名が「ペガサス」だと知り親近感を覚えた勇馬は、高齢のペガサスが怪我をして廃馬処分にされると聞いて思わず引き取りを申し出……また一つ、トンカツ屋の夢が遠のきました。
 それはそれとして、実は土地持っていたのか勇馬。それとも電撃戦隊から便宜が図られたのか。
 その頃、東京上空に降り注ぐ謎の金属片によりガスタンクや新幹線が次々と爆発、全ての機械装置が異常を来して大災害が発生するという久々の大規模攻撃で、今回は特に霧ヶ峰ではなかった。
 挿入歌をバックにヒドラ兵相手に生アクションが続き、ここ数話、軽めのエピソードが続く中でアクション面で色々と見せてくれるのは嬉しいところ。
 レッツチェンジする5人だが、そこに巨大な眼を持つ宇宙獣士デリカルが現れ(目を大きく開いた際のデザインが怖くて秀逸)、その吹き出す粒子を浴びたチェンジマンは、スーツの内部メカを狂わされてしまう!
 「見たかチェンジマン! 宇宙獣士デリカルのマグネシャワー攻撃!」
 これこそが、都心部に大被害をもたらした謎の金属片による電波攪乱攻撃の正体であり、チェンジソードさえ撃てないチェンジマンは一時撤退。増幅装置によりデリカルの能力を強化し、地球全土をマグネシャワーで覆い尽くす事により、分断された地域を各個撃破していくという大規模侵攻作戦を決行に移すギルークだが、バズーからは最後通牒を受けてしまう。
 「ギルーク! この作戦が貴様の運命を決める。もはや失敗は許されん!」
 予告から、霧ヶ峰ロケ第二弾! 今度は馬だ! ぐらいの軽い気持ちで見始めたら、怒濤の展開で司令に迫るリストラの危機!
 「俺達は機械が駄目になると途端にギブアップだからな……戦えないチェンジマンなんかどうしようもないぜ! まったく……。……ペガサス、残念だけどおまえの力じゃどうにもならないんだ。心配するな。俺は自分に腹が立ってるんだ」
 ペガサスと勇馬の語らいが挟み込まれ、ただ愚痴るばかりでなく、状況を覆せない無力さに歯がみする、というところに勇馬のヒーロー(戦士)としての成長が見え、短い尺の中で手堅く描写を積み重ねてくるのが今作の良いところ。
 電撃基地は増幅装置の所在を突き止め、まともに変身できないのを承知で決死の破壊ミッションへと趣く事となる5人。これでお別れになるかもしれない、と勇馬はペガサスにお守りのペンダントを託し、嵐山の麓で生身の5人を待ち受けていたのは、ブーバ率いるヒドラ兵の軍団。
 「このままでは全員やられてしまう! バラバラになって、嵐山の頂上に行くんだ!」
 散開する5人だが次々とヒドラ兵の追撃を受け、一縷の望みを賭けた変身からペガサスアタックを放つも、ブーバに軽々と迎撃されてしまう青。
 「馬鹿め! おまえの動きは亀よりも鈍いわ!」
 だがその時、宙に浮かんだパワーシンボルに主の危機を覚ったペガサスが走り出し、勇馬をなぶり殺しにしようとするヒドラ兵の輪に躍りかかると、炸裂する馬キック!
 ペガサスは次々とヒドラ兵を蹴散らし、強いぞ馬!(身も蓋もない解釈をすると、勇馬のお守りを媒介に、一時的にアースフォースの強い影響を受けているのかと思われます)
 「ペガサス……俺と一緒に戦う気か! よし、デリカルを倒して地球を守ろう!」
 勇馬はペガサスにまたがり、騎兵突撃すると仲間を助けながら山頂へと向かい、凄いぞ馬!
 しかし、増幅装置に爆弾を投げつけようとした勇馬は伏兵シーマの妨害を受け、落馬。続けての攻撃で装置に近付けないでいる内に、取り落とした爆弾をくわえたペガサスが、主に代わって増幅装置へと特攻を仕掛け、装置を道連れに大爆発してその命を散らす……。
 王道といえる展開ですが、地球の生物の突撃に腰の引けたシーマが、思わず道を空けてしまう事に頷ける迫力ある映像。
 「ペガサス…………。シーマ! デリカル! よくもペガサスを……許さん!」
 怒りのチェンジペガサスは、天狗流螺旋シュートでマグネシャワーの発射口を破壊し、強力獣士の攻撃モーションを印象的に描き、そこを突いて攻略する、という映像演出も手堅い。力を取り戻したチェンジマンは集合するとヒドラ兵を蹴散らし、獣士に対してはペガサス稲妻スパークからパワーバズーカでフィニッシュ。巨大戦は空中攻撃からさくっとサンダーボルトで、恐るべき獣士を打ち破るのであった。
 「バズー様……どうかお許しを……!」
 「愚か者! 貴様の顔など二度と見たくもないわ!」
 ギルークはお仕置き光線を受けて床をのたうち回り、ここ数話の小物演出の果てに、遂にリストラ?! 満を持して前線で大暴れした後、一度も再出撃しない内に遠征軍司令の椅子から転がり落ちそうになっていますが、思えばあのエピソード(宇宙ピラニア大作戦)も勇馬回だったので、もしかして勇馬と相性が悪いのか。
 地球では、仲間達と共に夜空の星を見上げながら勇馬がペガサスとの思い出を振り返り…………やはり、牝馬だったのでしょうか。
 「……ペガサス、おまえは本当のペガサスになるんだ」
 残されたお守りを星空に向けて投げると、それが天馬のイメージとなって星の海を駆けていく、というのは綺麗なオチでした。
 前回は「美しい自然を大事に」、今回は「動物との交流」、といずれも定番プロットですが、前回は「美しい自然はアースフォースの象徴」、今回は「地球に生きる動物たちも共に戦う仲間」と、『チェンジマン』の作品世界と融合する事で、『チェンジマン』の1エピソードである独自の意味、を獲得しており、世界観とそこに内包されたテーゼの一貫が、重ねて今作の長所です。
 今作の藤井脚本は基本的に、その部分を意識したエピソードで世界観の補強を繰り返し続けており、藤井さんがサブライターとして明確な立ち位置を持って参加しているのが、今作の完成度を底上げしてくれています。
 次回――東映的に、大変危ない感じのする老人が!
 見るからに、思わせぶりな事を口にして途中で爆死しそうな風貌ですが、大丈夫なのか?!
 ギルーク司令の処遇も気になりますが、物語は星王バズーの秘密に迫る?!
 あ、ギルーク司令は、力を奪われて地上のゴミ捨て場に転がっていた所を、アハメスに拾われるで是非(どれだけ、そのシチュエーション好きなのだ私よ)。

3/14付けレス

 本日は、『チェンジマン』感想を書きました。
 それからついつい、東映Youtubeで配信スタートした『侍戦隊シンケンジャー』1-2話を流し見してしまったのですが、ファーストインパクトから離れて改めて見ると、〔矢文が告げる日常の終焉 → 殿勘違いの連続ギャグからの馬に乗った「あ、間違いなくこいつだ……」という本命登場から覚悟を問う緩急 → 使命感はあるが初心者マークのメンバーを一気に戦士の立場にシフトさせる陣幕発動〕と舞台装置の活用により世界を切り替えていく、この一連の流れが抜群に巧い。
 そして流ノ介は、パイロット版時点から実に器用だな……。

稲田さんの昭和ヒーロー濃度

◆島縞さん
 >熱さのあったよいお祭り作品でした。前回になってしまいますがボスが本当に格好いい…
ボスはホント、大サービスで格好良かったですね……。
 >ヒーローとは何かという点はヒーローは夢の守り手だけど夢を見てもいいじゃないかというような感じだったのかと思います
確かにこの辺りは、個人個人の夢の為にも戦うが、宇宙存亡の時には迷わずくじけず立ち向かう、という全体の構成で示していると見れば良いのかもですね……て、ああ! 今頃気付きましたが、ボス同様に潜入捜査だったスティンガーが、最後の最後で口にした“願い”が、
「俺はいつか……君の笑顔が見たい。だからちゃんと罪を償ってくれ」
なんですね。ヒーローのこの願いにおいて、物語は幕を閉じている、と。
 >近年の特撮だと色々危うい所に触れて扱いきれていない作品も多かったので爽やかな着地点は見事でした。
ホント今作、気持ち良く楽しめて、見終わった後も気持ちいい、というのが貫かれていたのが凄く良かったですね。

◆匿名さん
 >むかしむかし恐竜戦隊にドラゴンレンジャーというのがおってじゃな……。
 >それはもう「恐竜じゃないだろ」と散々突っ込まれたもんじゃ……。
恐竜戦隊、マンモスも居ますしね……。
 >全部がドラゴンの形したロボの変形合体というのも、難易度が上がってしまいそうですし。
ああ、言われてみると、これは結構大きいかもですね(笑) 全てのメカの背中に、翼があるんですがどうしよう……的な。