東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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3/3付けレス

 本日は『ウィザード』感想を書きました。

鬼の名前

◆Gimmickさん
 >"裁鬼"という名前も大概ですが、下から3番目の"蛮鬼"は もはや敵だろという名前で非常に興味を惹いてきます(笑)
MOPさんに教えていただいた猛士組織の名付けルールを見るに、「番場・万丈」みたいな本名で、「うん、君はこれ絶対「蛮鬼」だな」的なノリだった可能性が想像され、凄く腰の低いいい人かもしれません(笑)
 >負傷しながらも最終的にバチ1本で倒したヒビキさんのせいで、まだ未登場ながらいきなり必要以上に株を下げられていて心配です。
最初の奇襲泡攻撃が、物凄くいいところに入ってしまったんですかね……今後出てくるなら、格好いい見せ場をあげてほしいですね(笑)
 >可能性も捨てきれませんが、このポジションのキャラで嫌味0は逆に新鮮ではありますね。
その後のシリーズの流れも加えて、どうしても、ポジションといいルックスといい、笑顔でえげつない事言ってきそうだな……! みたいに身構えてしまいました(笑) そういう点でも、今後どうなっていくのか楽しみなキャラです。

◆chi-chanさん
 >溜まり場が「たちばな」なのも、結果的に比較狙ってる感じですよね…
この辺り、『ブレイド』に対する、そうじゃない感みたいなのはあったのかもですね。徐々に組織構造を見せていく作劇と、今作の物語のペースは、なかなか面白く繋がっているな、とは思います。
 >リアリティを出したら、逆に盛り下がってしまったのかも知れません…。
作品のテーマとして見せたいものは頷けるし、猛士サイドの対応としてもリアリティは出るのですが、え? あれ、帰るの? は、どうしても感じてしまうのが、今作の課題というか……まだちょっと、ヒーローフィクションの盛り上げと両立する形が見つかっていない感じはありますよね。
 >人手不足とは言え、事情知ったばかりの人を即片っ端から勧誘して素質確認してたら外道ですし(笑)。
これはこれで、伝奇アクションの一セオリーではあります……やたらハードワークですしね、猛士(笑) 組織化・職場化してみたのはいいけど、職業として成り立つのか感は不安を誘います。
 >多分もうすぐ『仮面ライダーアマゾン』の配信も始まる
『X』の後は見たかったので、丁度いいタイミングになりそうですね。
 >時期的には人が生身で巨大怪物に立ち向かう『モンスターハンター』の初代作が前年に発売されてる
一瞬、ダイミョウザザミ?!(初代に出ていたのかは知らないですが)と思ったのですが、当たらずとも遠からずでしたか(笑)

◆MOPさん
 >響鬼さんの本名は日髙仁志(ひだかひとし)です。他に登場する鬼のメンバーも全て本名の一文字目の音が鬼の名前の一文字目になっています。
ありがとうございます。……割と普通(笑) 鬼ネームはどうひねり出すのだろうと思ったら、本名の音から展開していた、というのは組織のやっている事として、凄く納得しました(笑)
「あー、今、「ひ」だと空いているのはね~…………んー、これなんかどうかな、「秀鬼」。え? 他のがいい?」

◆ヒュウガ・クロサキさん
 >戦隊史上最大のエポックを経た後では安直に70~80年代の世界観・お話をやっても「焼き直し」にしかならない可能性は高いですし
この点のすり合わせも一つネックになりましたよね……序盤は割と、古典的なエピソードに90年代的な洗練を加えようとしている節は見えましたがいまいち上手くうまくいきませんでしたし、中盤以降はそれも諦めてしまった感じで。
 >過去の戦隊ですらまずきちんと5人のキャラクターの基盤を固めるところからスタートしたのに、
 >本作はそこら辺が杜撰なまま最後まで迷走しっぱなしでしたよね。
ここはホント、シリーズの蓄積がこれだけあるのに、なんでそうしてしまったのだろう、という感じでしたね……これもスタート直後の路線修正の影響が出たのかもですが、基礎作りをやるタイミングに出来ないままだった傷口がどんどん広がってしまったなと。
 >『侍戦隊シンケンジャー』もある意味では「オーレン」の雪辱戦の意味合いがあると思います。
レッドの扱いが大きく、「殿」と「隊長」は、万能超人型の系譜で重なるところがありますし、そこで「欠落」を与えてドラマを作り出す、というのは小林さんの特徴の出ているところですよね。

◆kiuixさん
 >実は脚本段階では仲間たちがコヨミの死を悼む台詞は殆どなく、役者さんたちがスタッフに談判して入れて貰ったそうです。
おお、そうだったのですか……これはホント、入って良かったですね。
 >あくまで一時的な今までお疲れ様ボーナスみたいな物かなと思うようにしていますが。
昭和視点だとヒーローの休息は無いのですが、平成視点だとヒーローの休息、という感じで捉えてもいいのかな、という感じはありますよね。それこそ『クウガ』最終話の五代的なというか。
 >最終回で今まで信頼を積み重ねてきた仲間全員から「まさかサバトを?」と疑われながら独り突き進む主人公
きださんのこだわりも含めると、これをやる事で、「究極的な孤独」を抱えた仮面ライダーとして描きたい、というのはあったぽいですね。そう考えると、隣接した存在としてのソラを最後の敵に選んだのもうなずけるというか。
 >何となく「終盤はちゃんとコヨミを書くからそれまでは凛子を書かせてよ」だったのかもと邪推したりしています(笑)。
この辺りは、ままある、主要スタッフが特定キャラを好きすぎる事への良し悪し、が出た感じありますよね(笑)
 >この演出は<兄と妹>じゃないよね中澤監督?とちょっと思いました(笑)。
脚本の解釈というよりは、演出効果を重視した感じはありますが、前回-今回はもう監督は、晴人×コヨミ、で撮ってますよねこれ(笑)
 >きださんのやりたかった事に中澤監督が120%応えたなという印象です。
本編最終回は、脚本の意図を汲みつつ、パイロット版から前半のメインだった中澤監督が、作品に一本の芯をきちっと通した感じになったのも良かったですねー。
 >瞬平は学生なのか無職なのかわからず、なら輪島に弟子入りすればいい
納得はいきつつ、善良だけど自制心に若干の危うさのある二人なので、師弟になって、やらかし2倍にならないかは不安です(笑)
 >お二人は気がついたらお互いの真逆なヒーロー観で殴り合っていたのかもと感じています。
この二人の方向性って割と違うのでは……と思っていたら、中盤ぐらいまでは意外と折り合わせていたのが、終盤に入って結局殴り合いになったような印象ですが、ショー関係の付き合いと過去のあれこれもあり、一作、きだカラーでやってもらいたい、というのと、今後の事を考えて、香村カラーも出してみせてほしい、みたいな制作サイドの二律背反もあったのかもですね。
 >終盤で主人公のアイデンティティを崩したがる宇都宮Pの性癖が悪魔合体(笑)
これも考えてみると、香村さんの熊谷先生回と、きださんのサバトの始まり回で、それぞれ別の味付けで調理されているのですね(笑)
 >同じ戦闘不能中でも生身で精一杯戦った仁藤と比べると、主人公なのに残念な見せ方になってしまったかな・・・みたいな。
順序の妙も働いて、仁藤の場合は、最大の見せ場の後、棒立ちのわけにもいかないから生身バトルで……だけど晴人の方は、ラストで見せ場があるから徹底的にどん底で……が極端になりすぎた、のはありそうですね。

◆スーファさん
 >「失ったものは取り戻せないが、それでも前を向いて生きていく」というウィザードの根本的テーマが最後まで貫かれた良い最終回でした。
ここで初期のテーゼに、きちっと戻ってくれたのは良かったですよねー。
 >本作では決して取り戻せないものとして描かれたのはウィザードらしくて良かったです。
「喪失から始まったから間に合い続けるヒーロー」であった今作だからこそ、「喪失したものは取り戻せない」事を貫いてくれたのは誠実でしたね。……最終盤の晴人はホント、そこ揺るがせるの? みたいな不安な状態だったので。
 >W~フォーゼへのアンサーの意味もあったのではないでしょうか。
次作『鎧武』でライダーバトル路線に戻る事もありますが、構成としてもテーゼとしても、この時期の作品に一区切りをつけた感じになりましたね。
 >コヨミはどこかに本人の魂があるようでしたが、ソラは自分の魂ごと怪物になってしまっているので…。
本人は戻る気満々でしたが、この辺りは恐らく、そういうニュアンスですよね。
 >カーバンクルも含めた幹部4人が四神に対応しているので、黄色担当の幹部はそもそもいなかった…ということになります。
成る程、四大元素かと思ったらそちらはあくまでウィザードだけだったのですね。メデューサが玄武というのは、聞くと凄くなるほどなデザインですね。
 >戦隊とライダーの違いというか、魔法使いたちの物語でなく操真晴人の物語として描く意図が窺えます。
言われてみれば、『シンケン』『ゴーカイ』では、主人公のネガとの決着が先につけられるのに対して、今作ではそちらがクライマックスに持ってこられる、というのは面白いですね。そこもきださんの「個」のこだわりが出たところもあるのでしょうが。