東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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3/2付けレス

 本日は『響鬼』感想を書きました。『ウィザード』特別編の感想は、前後編まとめて予定。

新約ウィザード

◆chi-chanさん
 >『善悪を併せ持った人間』」に「なってしまう」…という何とも色々な意味でやりきれない結末に…。
特撮だとこれを、「良心回路」と「悪魔の笛」のせめぎ合いとして描いていましたが、それを機械的に強制統合したら……みたいな感じ(?)になってしまったのですね。
 >そこに忠誠回路を追加したらさらに行動や人格がややこしくなったかも知れません
錯乱と迷妄状態の続く、『01』ハカイダーの先取り、みたいになったのかもですね……(笑)
 >新戦隊、事前説明を見た感じ敵組織のコンセプトは「ボーゾックリターンズ」っぽいですけど
名前が既に、同種の別チームみたいな(笑) タイトルの方は『ゴーオン』風味もありますが、車戦隊は類例もあるところで、キャリアのあるメインライターが戦隊で何を出してくるのか、過去作とどう差別化してくるかなど、色々と楽しみであります。
 >25分枠なのにシリーズが進むに連れ増えて行った「書くべき話題・玩具」を、無理に短い時間に詰め込む羽目になった
『オーレン』、状況としては「ではどうやってそれを消化ながら物語と両立させていくのか?」の新しい文法を生み出さないとならなかったのでしょうが、それをやっている余裕も無い、みたいな感じだった部分はあったのでしょうね……。
 >この後は東映側プロデューサーにも、脚本家陣程ではありませんがローテーション的なものが生まれてますからね…。
高寺さんがしばらく踏ん張った後、00年代に入ると、日笠さんを中心に、塚田さん、宇都宮さん、大森さん……と《ライダー》とも連携しつつ、プロデューサーも育てながらバトンを繋いでいく形が上手く回っていた印象がありますよね。
 >「ガヴァドン発見者」の男性は、実はかつて恐怖の宇宙線」で実際にガヴァドンを応援した子供達の一人だったそうです
おお、そんな繋がりが。この辺りはホント、年月の積み重ねという感じですね。
 >CEO言われると他の世界にも武力系社長おるやろ !とつい…(笑)
私の中では『ウィザード』は、フリーターだったグレムリンがてっぺんに上り詰める物語もであるので(笑)
 >それが出来るなら、いくつかの作品でどれほどの人が救われたか…
ああ、ようやくピンと来たというか、私ずっと、晴人とソラの対比関係がいまいちしっくり来ていなかったのですが、最終的に「改造人間である事を受け入れて誰かの為に戦う者」vs「奇跡の力で人間に戻ろうとする為に、他者を踏みにじることを良しとする者」の対決に落とし込まれているんですね。……そう考えるとソラは、ファントムよりもむしろ、「魔法使い」として描きたかったのかもですねー。
 >仮にこれでグレムリンが人間に戻っても、それはそれで法の裁きを受けそうですが、賢者の石の力で逃げ切るつもりだったのか…。
ソラがその先でどうするつもりだったかは特に描かれませんでしたが、国安にがっちりマークされただけに、これはちょっと気になりますよね(笑)
 >この指輪は設定ではそのまま「ホープ(希望)」
最後、晴人とコヨミ、二人の約束が更新されて、その象徴が指輪になる、というのは美しかったなと思います。
 >ある種のファンサービスと過去東映番組功労者二人へのお礼だったのかも知れません。
山本夫婦の扱いに関しては、過去作キャストだから、というのが大きそうですね。……なかなか、厄介な役回りでしたし山本さん。
 >当時きださんは小宮さんのいる事務所に在籍していたからその絡みでキャスティングされたのか
そういうコネクションだった可能性は高そうですねー。ラストなんか、「木崎さんが茶を噴く為」だけに出てきていますし(笑)

◆電子レンジマンさん
 >当番的に目立たせられているだけで個性を活かして活躍するわけではないのが薄さを際立たせてしまっていた感じがします。
一応、メイン回……の筈……みたいな描写で、発端に関わったりはするけど、これといって掘り下げや活躍があるかといえば……みたいな作りだったのは、今作の大きな弱点になってしまいましたね。
 >レッドパンチャー登場以降は迷いなく面白いと思える回が個人的には1本もなく、一度落ちたら上がることがなかったのが辛いところでした。
作風の変更なども見ると、この時期に何かあって、そのまま体制が噛み合わなくなってしまったのでしょうが、パイロット版とジニアス黒田前後編は、シリーズ全体で見てもかなり好きなので、どうにかならなかったものは、今でも考えてしまいます。
 >延々動かしている話がヒーローたちの格好良い活躍をだいぶ犠牲にしてしまっている結果そんなに面白くない
『オーレン』はどうにもこの辺り、何を基盤とするのか、の部分が揺らいでしまった感じありますよね。

◆橘まことさん
 >アグネス・ラムが大ブームとなっていたため、アメリカ人の美女を起用するよう言われたこと
そういう時代背景もあったのですね。エゴスとの戦いのワールドワイドな雰囲気も出せて、キャストそのものはホント良かったのですが。
 >そのGメンも、レギュラーが数ヶ月出番なし、1話の中でワンカットしか姿を見せないなどがまかり通っていた
ダイアン以外も、特定キャラ中心の回だと、あれ今日は謙作が居ないな……みたいな事がありましたが、『Gメン』に較べればむしろちゃんと出ている、みたいな感じだったのですね(笑)
 >実際、きださんが雑誌のインタビューで本作のことを「平成の仮面を被った昭和ライダー」と表現されていました
基本の方向性としては、やはりそういう意識であったのですね。
 >この「痩せ我慢の男」というニュアンスが共有しきれなかったことが、サブライターとのギャップを生んだのではないかと思っています
ギャップがあるが完全に食い違ってもいないのが今作の難しいところですが、きださんがこの根っこの部分をこそ最も重視していたのに対して、香村さんはそこからどんな枝が伸びて花を咲かせるのか、の方にウェイトがあった感じですよね。お互い、(あ、そっちか)となっていそうでもあるというか……。

◆Sakeiさん
 >初回からこの回のこの場面まで、ウィザードは戦闘シーンで1回も明確なパンチ技を使っていないんですよね。
ああ! 今作の戦闘シーンをすっかり見慣れてしまって失念していましたが、指輪の関係で基本的にパンチを封じていたのでしたね……それを踏まえると、指輪破損 → 最後の最後のパンチ → 掴み取った賢者の石が新しい指輪になる、というのは晴人とコヨミの関係性の更新として、より美しいですね。

◆Apさん
 >リアタイだと正直人柱の問題発言案件でかなりテンション下がっていた記憶がありますが、
 >今の目で見ると晴人とコヨミの軸をしっかり描いたいい最終回だったと思います。
私も正直、第49話の大ダメージの流れで、もっとまとまりの悪いラストになる覚悟もしていたのですが、「晴人とコヨミ」に関して改めてツボを押さえて描いてくれて、結構前向きに飲み込めるラスト2話でありました。
 >まあ年齢と境遇考えると晴人とは違った意味で仮面被りたくなるのも当然ですが。
真由は、こうでもしないとやってられない感が強いので、凛子さんは先輩として、メンタルに気を遣ってあげてほしいですね……そこ凛子さんで大丈夫か、不安はありますが(笑)
 >ウィザードのポイントで他の作品にはない差別点なので、そこを美しく魅せてくれたのは良かったです。
序盤からの特徴だった、晴人の王子っぽさをクライマックスに持ってきてくれたのは、映像面でも最初と最後が繋がって、ホント良かったですよねー。
 >突然のギャグっぽい次回予告で相当困惑した記憶があります(笑)
本編がビター風味で終わったからこそではあったのでしょうが、「それはそれとして次回は気持ちを切り替えてお楽しみ下さい」と言われても、そんな急に切り替えできないという(笑)