東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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2/20付けレス

 本日は、『バトルフィーバー』感想を書きました。
 あと、塩谷さん、Gimmickさんにいただいたコメントを読んでいる内に、劇場版『ブレイド』についての糸が脳内で繋がって、最後の方にちょっぴり加筆しました。……これは本編がまだどうなるかわからない状況下において、闘争を前提とした上で「始をヒーローとして決着をつける物語」であったのかなと。

切り札は手の中に

◆塩谷さん
 >いつも楽しく拝見しています。
ありがとうございます!
 >冒頭の剣崎と始の決闘シーンは、今見るとTV版最終回とは少し台詞の違いがあり、始に対してやや他人行儀な剣崎
剣崎から始への呼びかけが「君」なところとか、距離感のある部分が上手く流れに合っていて、TV版最終回を見た後で出てくる面白さもありましたね。
 >当時よく分からなかったトランプを用いた「謎解き」要素は、今見てもよく分からず……
最初にやられた男の手にあったカードは女がすり替えた物な筈なので、ダイイングメッセージになるのもおかしいようなという(笑) 私も、あそこでミステリっぽいひねりを加えてきたのは、ちょっと面白いな、とは思ったのですが、完全に雰囲気要素になってしまいましたね。
 >「フロート」のシーンは今見るとかなりシュールに感じますが、あそこでハートのカードを使うことで、始の存在がより強く感じられた
3人続けての流れ的に変な面白さが出てしまいましたが、成る程、「フロート」はハートのカードだったのですね。『ブレイド』はどうしても、スート・アンデッド・スキルの組み合わせが把握できないままだったので読み取れておれず、感想の方にこの点、追記させていただきました。ありがとうございます。

◆chi-chanさん
 >実は山本夫は元々『響鬼』出演組でして。
山本さん、どこかで見た事ある気のする顔だな……と考えていたのですが、その辺りで見た事があったのかも(笑)
 >主人公の奮起の象徴としては分かるけど石の行方としてはダジャレオチだったのです(笑)。
……今、気付かなくて良かったかもしれない事に気付いてしまったのですが、晴人からインフィニティの指輪が出てきたのは、晴人自身が生み出した「賢者の意思(石)」、のニュアンスが入っていたのでしょうかもしかして(笑)
 >漫画『仮面 ライダーSPIRITS』
その辺りは読んでいた気がするのですが、すっかり忘れていました! 当時の作品として「核開発」には一定の目線は感じるので、南太平洋地域に対して、考えるところがあった、というのはゼロではないかもですね……。
 >使用するアバターに諸事情からハシビロコウフルフェイスマスクを装備させる
よく見かけるので表紙だけ知っていましたが、アニメの主演は葉加瀬の弟さんでしたか(微妙に違う)。この10年での、ハシビロコウ知名度の上昇が凄いですね……(笑)

◆Gimmickさん
 >めちゃくちゃ怪しい風貌で怪しい行動していた割に、別に怪しくなかった橘さんは改めて観ても訳が分かりませんでした(笑)
手法としてはだいぶズルいやり口でしたが、後に笑い話になるのが、橘さんの人徳でありましょうか(笑) せめて、烏丸を受け継ぐみたいな感じだったらまだ説得力があったのですが、どちらかというと伊坂になってますしね……。
 >結局ずっと志村に騙されてたという 言わば"いつもの橘さん"も、それはそれで面白かったのでOKです。
成り行きはわかりませんが、凄くキラキラした瞳で選抜して、また裏目を引いたのかと思うと、大変、橘さんですね……(笑)
 >ただ、音声がシュールなのと、即座に撃墜されるのが残念という(笑)
なまじ、出だし「フ」の音が重なっていたのが、IF未来だし……と一瞬期待させてオとす、みたいな想定外の面白さを生んでしまった気がします(笑)
 >映画としてはパラレルですが、個人的には今井ブレイドに対して井上先生が1つの決着をつけた、という感じがします。
とにかく、使える素材が2クール分未満、という難しい作りだったと思うのですが、前半戦の作りを尊重した上で、始の存在をどう落とし込むかをやったという観点では、凄く井上敏樹らしい仕事でしたね。お陰様で腑に落ちる事ができました。

◆魔人友之助さん
 >臨機応変さがこの回のオーレンジャーに全くと言っていいほど感じられませんでしたね
オーレンジャー、派手なアクション演出へのこだわりは光る一方、割と正面突破というか、あまり戦いに搦め手がないのは、惜しいところですよね……。なので後半特に戦力不足目立つようになると、
 >レッドパンチャーの不意打ちも「それでどうにかなれるのか」と突っ込みたくなるレベル
みたいな事になって、そこを知恵と工夫で補う面白さが出せなかったなと。
 >この作品、敵側寄りの描写が割と多いのはバトルフィーバー~サンバルカンにかけてよく見られた傾向
80年代初期作品は未見なのですが、この辺りも、原点回帰を狙った影響なのでしょうね……現在の公式配信が『バトルフィーバー』以降に続いてほしいなと期待しております。

◆kiuixさん
 >回が進むにつれて2人の脚本の作風や方向性の違い
時期的に、制作サイドとしては『W』における、三条×長谷川の成功例が頭に多少あったとは思うのですが、今作については、両者の描きたいヒーロー像とかがちょっと違うのでは……? といったズレが少しずつ広がってきた結果、良い悪いとは別にどちらの作風が好きか、みたいなのは視る側に出てきてしまった感じですね。
 >晴人のなんちって決意表明を経て人々の希望を守る香村ウィザード集大成
感想で冒頭に持ってきましたが、あの決意表明は香村さんとして置いておきたかったのかな、と感じた台詞でありました。
 >風見志郎・照井竜に匹敵する激重背景を持つ真由が3人の追加魔法使いの1人に埋没してしまうようで勿体ない気もしました。
白Pの目的からすると量産型めいている方が妥当ではありますが、視聴者に与える印象や、ミスディレクションの材料としても、遡って真由ザードだけでも、もう少し特別感のあるデザインにした方が良かった部分はあったかもですね。
 >宇都宮Pは復讐の感情を決して否定はせず、むしろ仲間が積極的に後押ししてきますね。
割とこう、それが生きる力になっているならいいのでは? みたいなスタンス強めですね。
 >同じ顔した魔法使いは必要だけどお前はいらない、がまた残酷で、因果応報ではあるけれど哀れでした。
この辺りも、メデューサは凄く、仕事をやりきったという印象で、良い女幹部であったなと思います。……悪役とはいっても女性幹部殺しはやはり、ヒーロー側にあまり良いイメージがつかないデータみたいなのは、あるのかもですね。ビジュアル的には頷けますし。
 >小説家回で瞬平に「ちゃんと人間だった」と言わせたのは、一旦ぬか喜びさせて後で否定させる狙いがあったのかもですね。
メタ的に視聴者が予想しているであろうものを、劇中で一度否定してみせる、という狙いは確かにあったのかもですね……ただおっしゃるようにそこで、メタ情報と劇中情報が混ざってしまった感じで。
 >きださんは当時インタビューで「お気に入りキャラは凛子。男性の理想像」
ああ成る程、最終的に凛子さん、“(体育会系寄りの)気さくで相談しやすい部活の美人な先輩”みたいな感じに辿り着きましたが、晴人や仁藤との対比で、きださんの中でしっくり来るポジションだったのでしょうね。
 >一方であのOPを作った中澤監督はきださんの回で「ヒロインは凛子だったのか?と思った」と語っていまして
当初はやはり、コヨミは別格感がありましたものね……まあ、凛子の方が崩しも含めて動かしやすいというのは頷けますし、制作側の視点からすると、「本来なら時の止まった存在」をどこまで歩ませていいのか、みたいなものは少しあったのかもしれないな……というのは、ここまで見てくると。
 >コヨミが格好付けたい相手なら凛子は弱音を吐ける相手、みたいな感じでしょうか。
凛子さんにヒロイン性はあまり感じず見ていたのですが、そう考えると、ダブルヒロインとして役割を分けているな、と頷けます。
 >その命令に従って絶望ミッションを務め散っていったファントムたちがちょっと愚かしくも可哀想にも思えてきました。
結局、ファントムとは如何なる生命なのか、という部分はあまり掘り下げられずに笛木の「道具」扱いになりましたが、ソラをこそ“人間らしさ”とするならば、ファントムというのはある種の「死者」のイメージもあったのかもですね。ユウゴを退場させたところで更にそうなったというか。
 >あちらのヒロインの行動力や泣き笑い等と比べても、やっぱりもっとコヨミの出番やドラマは欲しかったですね。
メインライターの色もあって主体的な行動が多かったですが、あちらも後半に進むにつれ、悪い子ではない事をアピールしようとするあまりに人間臭さが抜けていく面はあったので、動かしにくさというか、大枠では、同じ轍を踏んでしまったようには感じています。