東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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1/31付けレス

 本日は『X』感想を書きました。

白いマットのジャングルに

◆電子レンジマンさん
 >特殊なことが続きすぎて30分目が離せないという点では、ある意味過去最高のエピソードだった気がしなくもありませんでした。
確かに全編ぶっ飛びすぎていて、印象に残るといえば、非常に印象に残るエピソードでした……振り返った時に、これが一番忘れられないエピソードにならない事は、祈りたいですが(笑)
 >生身のおじさんと戦う刺激的な絵面
あれを、サタンエゴスの御子、として出されても、み、御子……? というのが凄かったですね(笑)
 >そこからバトルシャークが来るまでの逃げシーンはやたら長い傾向にあるのが気にかかります。
円谷出身の佐川さんが参加している影響もあってなのか、悪魔ロボットの大暴れと、足下のBF隊に色々と飛んでくる映像に力が入っている傾向なので、「破壊シーンこそ巨大特撮の華」みたいな意識はあるのかなという気がしています。後はおっしゃるように、作品の特色でもある主力商材を目立たせるのは怪人バトルよりもこっち、という扱いぽいですよね。

◆aquapastelさん
 >マリーの死に関してはあまりにも致命傷になるダメージの描写があっさりすぎて
あれやはり、これは、ただ気絶しただけなのかな……? と思っていると、沖山とジャパンの反応も微妙に食い違っているし、困惑している内にラストシーンで死んだ事になっていて、ビックリしますよね……。
 >そこはせめて哀愁のあるEDを流すとか、バトルフィーバー隊にマリーの死に触れて啖呵を切らせるとか、
 >もう少しここまでの物語と繋げた工夫が欲しかったところで、肝心なところでのカタルシス不足を感じました。
とにかく今回は、劇中で発生している出来事の繋がりが弱くて話に流れが生じず、ぶつ切れのイベントがぶつ切れのまま放り込まれる感じで、演出面でもずっとフラフラしっぱなしなのが残念でしたね。
 >ペンタフォースのBGMがキカイダーのピンチBGMだったり、電光剣唐竹割りのBGMがイナズマンの辛気臭い予告BGMだったり
気付いていませんでしたが、それはわかって聞くと、盛り上がりを損ねる、ちょっと謎のチョイスですね……。

◆ヘイスタックさん
 >ヒーロー未満の”等身大の人間”と位置付けた結果、不在となったヒーローポジションを埋める存在が剥き出しの”神仏そのもの”に
そこで、ヒーロー未満の主人公たちが神仏的存在と接触した際の方法論が新しく作れなかったというか、後者の正当性(ヒーロー性)を担保する為の「受容」と「信仰」を、エピソードゲストではなく主人公達に割り振らざるを得ず、結果として本来の主人公たちが「物足りない受け身」の立場になっているのかなという気がします。
 >子供に関わって欲しくないヒーローNo.1ですね、バトルフィーバー……(笑)
ソロヒーローとして人質の扱いが雑、みたいなのとはまた違う、チームとして任務への割り切りが強すぎる、東映ヒーローでもちょっと独特の怖さですよねバトルフィーバー(笑)
 >戦闘シーンを流用映像で済ますにしてもどうしてこんな事になってしまったのか…
やるにしてもホント、もう少し丁寧に繋いでほしい……みたいなのが今作はどうも目立ちますね。
 >実際に氏の手掛けた作品を見ると「そりゃこのクオリティなら日に3本書けるわな…」と妙な説得力を感じてしまいます。
点と点だけ書いて、それらを繋ぐ線の部分は演出サイドに丸投げ……? みたいな勢いですものね……。これ見ると、『80』のガルタン大王編がああだった事に、妙に納得を。
 >潜入捜査なのかと思いきやナチュラルに闇賭博に興じて一喜一憂
積み重ねてきたBF隊の勤務態度の悪さと、全体的な説明の端折りすぎが駄目な化学反応を起こして、物凄い咀嚼に困るシーンになりましたよねこれ(笑)
 >まさかとは思いますが実は当時は割とポピュラーだったのか、闇格闘技。
私も渡五郎の一件は脳裏をよぎったのですが、ことフィクションの世界では、合法と違法の隙間として今ほど距離の遠くない時代だった、と解釈していいものなのかどうか(笑)
 >説明をはしょり過ぎて物語の根幹に関わる動機付けが説得力不足になってしまってますよね…
やはり幾らなんでも、マリー周りをすっ飛ばしすぎてドラマ性に乗れないところに、兄弟愛の悲劇だけ放り込まれるので、受け止めようが無くなってしまいましたよね……演出もやけに場当たり的で事の重要性が安定せず、激しく混乱を感じるエピソードでありました。