本日は『ウィザード』感想を書きました。
アップデートされました
◆Gimmickさん
>回を重ねるごとに、敬介の切り替えの早さと強(狂)靭な精神が鍛えられていくシビアな世界観が広がってます。
シリーズの流れで見ると当初はやはり、恋人の行動に困惑したまま、私情に揺れたり弱音を吐きながら成長していく青年ライダーを書きたかった感じですが、藤兵衛との出会いと降板アップデートにより、一気に昭和ヒーロー度が跳ね上がってきましたね。
>オヤジさんが体張りすぎていて、何度観ても新鮮な衝撃があります(笑)
前話の「踏み台」発言に続いて、なんかもう、ライダーの特訓の的になる事が、藤兵衛の中で自明の理になっているという(笑)
>人質がいる状況と特訓の展開は食い合わせが悪いですね。
「修行」をメインに据えた後年の『ゲキレン』も似たような問題に直撃しますが、どうしても視聴者の感情と物語の優先順位が噛み合いにくくなりますよね。
>室長、良い顔・良い声・仕事熱心で素晴らしい人ですが、熱心すぎて小言が多いせいで部下からウザがられるのが妙にリアルで良いですよね。
荒唐無稽の中にリアル寄りのアクセントが入ると光る場合は多々ありますが、現場での嫌われ方が、妙に生々しくて面白かったです(笑) ……自分が嫌われている自覚があまり無さそうなところとかも。が、頑張れ、室長。
>伊上節との相性が抜群のキャラなので、今後も乞うご期待下さい。
衣装と立ちポーズだけで既にちょっと面白いの領域でしたが、前作最終盤に気になった役者さんが、敵幹部でレギュラー出演も嬉しいですし、楽しみにしたいと思います。
◆ヘイスタックさん
>78年に生田スタジオが閉鎖されてノウハウが失われたせいか、却ってそれ以前のシリーズ作品より作りが拙くなっているように感じます。
一応『ゴレンジャー』『ジャッカー』の蓄積があった筈の割に、決戦スタートの辺りから、やたらまとまりが悪くなるなと思ったら、そういう断絶も影響していたかもなのですね。
>ただでさえ出番が少ないのに碌に戦闘にも参加せず個性も印象度もあったもんじゃない怪人
赤い傘の女の消滅と、コウモリ怪人の存在はホント、意味わからなくなってしまいましたよね……第2話のサブタイトルにもなっていますし、もはや、怪人誕生シーンを見せたかっただけなのでは、みたいな。
>ただモデルとして多忙かつ、日本語が不得手だったので台詞は全て吹替&現場では筆談で会話
ダイアンさん、他のアフレコと比べても声がちょっと浮き気味……? と思ったら、吹き替えだったのですね。現場で筆談は、本人も周囲も厳しそうですね……。
>上原正三も多用する事になる「悪の洗脳塾」パターンの走りと言えますね。
カルト宗教的な要素を持たせた呪殺が衝撃的でしたが、社会風刺の要素も含め、端から端まで、上原正三ゲージの物凄く溜まるエピソードでありました。
>急速に路線がシリーズ旧作に回帰する一方、アポロガイストはこれまでの幹部と異なり
アポロガイスト抜くと、ほぼ『V3』みたいな話に、幹部キャラ一人で、新しい切り口を加えたのは、実に上手かったですね。打田康比古さんの存在感も、見事にそこに説得力を持たせましたし。
>特訓して空中で素早く動けるようにする→アキレスが避けるより早くキックを当てられる筈
先輩も頑張って飛ぼうとしていましたし、なんか空中制御の技術ぽかったですが、二人ともちょっと、「特訓」の二文字にエキサイトしすぎてましたね(笑)
>「人類に火を授ける」という元ネタの神話を「一般人に戦闘訓練を施す」とアレンジ
これ面白かったですよねー。デザインも良かったですし、ホント、後始末パートで使い潰すには勿体ない怪人でありました。
>ロボコン声のバラハングリー共々やはりコメディ特撮への視線が感じられます。
「グースカ」と打つ度に、なんとなく「ブースカ」を思い出してはいたのですが、まさにその声優繋がりでしたか。……まあ、最後は大変な事になってしまいましたが(笑)
>絶体絶命の状況をパクの活躍で一気に引っ繰り返す、という展開が早くも2話ぶり2度目となり、何故そんなにパク推しなのか(笑)
個別で声優も当ててますし、割と扱いがいいですよね……思えば戦隊でこの手の小動物マスコットって珍しいので、何か当時の流行でもあったのかもですが。
◆kiuixさん
>誤認識であってもこの時点では希望にもなり、真由を絶望から守っていた面もあるんだなと。
この辺りのねじれは、結果的にそうなっている部分も含めて、今作のストーリーの妙味になってますよね。その希望が存在するからこそ、より絶望が深くなる場合もあったりで。
>物語的には真由に全力投球したかった分、タカコ絶望作戦は流して結果的に雑になったのかなと思います
ここはちょっと、作り手の側は後半に主題がスライドするのがわかっているけれど、劇中人物はわからない筈なのに前振り前提で描写が雑になるパターンにはなってしまいましたね。後編を考えると、タカコ絶望作戦を面白くしても仕方なかったとはいえ(笑)
>メデューサが根本的には人間のことがわかっていないままという描写なのか、
>それともきださんが凛子の時等もそうですが物質破壊=絶望の象徴に拘っているのかどちらだろう?と思ったりしました。
真由が絶望を裏返す最後の逆転劇を考えると、(グレムリンとの対比も含めて)前者だと捉えていたのですが、確かにきださんが、呪術的象徴としての物質破壊にこだわっている部分もありそうですね。
>正直そこまでの思いとは知らなかった見くびってたすまん!となりました
ここまでの仁藤、『ウィザード』世界の登場人物としてはリアリティラインがハッキリしないところがありましたが、思ったよりも命がけの冒険野郎だった、という事でビーストとしての位置づけが収まった感じは良かったですね。
>それと比べると晴人は極端なところがないというか1号ライダーには珍しいくらい普通の常識人ぽい感じですね。
そういえば晴人は、ヒーロー的「狂気」はあまり無いタイプですね。「仮面を被る」に際して、やや行き過ぎな程に自律的・抑制的なところが特徴といえますが。
>愛美、和菓子屋、中本からは逆に「人間は物や財産を失うだけでは絶望しない」というメッセージをちょっと感じました。
言われてみれば確かに、これは両脚本家のスタンスの違いかもですね。そこは敢えて統一せずに、作品の奥行きとして、そのまま進めた感じなのですかね。
>キマイラを「話聞いてなかったのか!」と慌てさせるほど動じず覚悟の決まっている仁藤
魔法使いになった経緯の違いもありますが、キマイラはドラゴンほど宿主には興味が無さそうで、そこからの改めて驚き、みたいなのも巧い流れになっていましたねー。
>仁藤への見方を変えた晴人のバディ感等もあり、こちらもかなり好きなパワーアップ回です。
ここまで、晴人の仁藤への微妙な距離感はスッキリしない部分もあったので、今回ここを納得して先へ進めるようになったのは、パワーアップと関係性のバージョンアップの繋げ方として成る程でした。
◆サラダまきさん
>本当にバッカスフンドを撃退した勇者なんだろうか?
リキが惰眠を貪っている間に、バッカスフンドには復讐の牙を研ぎ澄ます6億年の時間があったのです……! ……まあ、新風を吹き込んだ追加戦士作劇も、数えて4作目ともなると、なんの為の追加戦士なのか、が本末転倒気味になってくるというのは、いつの時代も変わらぬ難しさですね……。
◆電子レンジマンさん
>取り立てて悪くもなければ良くもない普通のエピソード連発という感じで…
古典的な単発回で、これはこれでしたが、キングレンジャー登場で空気を引き締めた直後にこれなの……? みたいなデコボコ感が『オーレン』って感じですよね……。
>当初の地球の危機みたいな部分が辺名おじさんや子供の成績を気にする母でだいぶあやふやになっているのは気がかりです。
今作、掴みの大がかりさが特徴的な分、作戦のダウンサイジングとの相性が悪い、のは短所になってますよね。
>キングピラミッダーが巨大すぎるので、普通の回で出てくるとだいぶ過剰戦力になるのはちょっと面白いです。
もう少し、ここぞの使用に押さえるのかと思っていたら、なんの躊躇もなく使いますね(笑)