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トムとガイアと勤務評定

仮面ライダーウィザード』感想・第30話

◆第30話「魔法の消える日」◆ (監督:柴崎貴行 脚本:きだつよし)
 「噂通り滅茶苦茶だなぁ、内藤さん。僕は、助けてあげたんだよ?」
 「俺は内藤じゃない…………ファントム・レギオンだ」
 グレムリンによってワイズマンの結界が破壊され、拘束されていた白ずくめのファントム――レギオン内藤が脱獄し、マスクは拘束具のイメージでありましょうが、なんとも不気味な存在を演じるのは、過去に『響鬼童子や『キバ』ビショップを演じた村田充さん。
 「いい……実にいい」
 「お? わかる? この曲の良さが」
 「美しい曲は美しい心が無いと、作れまい」
 「いやぁ、照れるな」
 「エキサイティング」
 現場経験者という事もあってか、演出も演技も最初からフルスロットルで、見るからに狂気を感じさせる落ちくぼんだ瞳を橙色に輝かせた内藤はファントムの正体を現してストリートミュージシャンに近づき……続発する正体不明の昏睡事件。
 凛子さんが事件の捜査でかけずり回っている一方、手品を見せて妹を喜ばせようとする少年を見かけた晴人さんは、どういう風の吹き回しか魔法を披露。
 晴人さん、基本的に真っ正面から事情を説明するスタイルなので人当たりは悪くない一方、関係者以外の他人に積極的に関わっていく描写は少ないので珍しい場面となりましたが、その横に立つ瞬平、
 「君の手品が失敗したから、魔法で、晴人さんがフォローをね」
 とか、中学生ぐらいの少年に言ってしまう辺りがどうも、人間性を信じ切れません(笑)
 一方、脱獄ファントムの内藤さんは、横断歩道で老婆の手を引いていた女性をロックオン。
 「いい……実にいい。是非、覗いてみたい」
 「え?」
 「エキサイティング」
 目を炯々と輝かせると一つ目のファントムへと変貌し……かつてビショップを演じていた印象に引きずられているところはありますが、なんというかこう、「美学」とか「変態」といった言葉が脳裏をちらつく、ファンガイアっぽいノリ(笑)
 容姿からは、もっと陰鬱としたサイコキラーみたいな感じかと思っていたら、意外と正面からグイグイ行くタイプだったレギオンは、女性の悲鳴を聞きつけた仁藤と遭遇。
 「ゲート? ふふ、俺は、そんなものに興味はない」
 「はぁぁぁぁ?!」
 「俺の欲望を満たすのは、美しい心――」
 「おぉっと! 皆まで言うな。聞いたところで、どうせ意味はねぇ」
 は、仁藤らしい啖呵で良かったところ。
 「何故ならおまえは、俺に喰われる運命だからな」
 仁藤はL・I・O・Nすると、薙刀を手にした、どこか魚っぽいレギオンと激突開始。
 ……余談ですが「レギオン」というと、ゲーム《キャッスルバニア》シリーズにおける、マネキンのように抽象化された無数の人体が寄り集まっているボスキャラのデザインがインパクト絶大で、どうしても思い出してしまいます。後、映画『ガメラ2』の怪獣デザインも、超好き。
 カメレオン攻撃を薙刀で打ち払われたビーストはハイパー化し、前回のあらすじナレーションによるとハイパービーストではなくビーストハイパーとの事。
 「下品な奴だ。俺の求める美しさは、おまえには、皆無だ!」
 それを見たレギオンは、グールを放つと去って行き、やはりノリはちょっと、ファンガイアを感じます(笑)
 取り残されたビーストは、無駄オーバーキルな大口ブラスターでグールを平らげ、スペシャルサービスで少女を魔法でドレスアップしていた晴人は、凛子経由の連絡を受けて被害現場で仁藤と合流……果たして前回の一件の後、仁藤と電話番号の交換はしたのでしょうか。そもそも、仁藤は携帯電話を持っているのでしょうか?!
 「随分好き勝手やっているようね」
 「ワイズマンの飼い犬か」
 一方、欲望の赴くままゲート候補を減らしてしまうエキサイティング内藤の前には、社長命令を受けたミサが姿を現し……最近、『仮面ライダーX』を見ていて気付いてしまったのですが、ミサの業務はつまるところ、ワイズマン秘密警察・第一室長。
 不穏分子である内藤に、内部監査スネークを放って謹慎処分にしようとするミサだが、ソラが姿を見せて水入り。
 「ワイズマンに逆らって、生きていられると思うな!」
 「かもね。でも、僕はどうしても知りたい事があるんだ。色々考えたけど、彼に会わなきゃ先には進めない」
 思わせぶりな“彼”が誰を指すのかはすぐに判明し、お仕置きサンダーと共にソラの前に現れたのは、ワイズマン。
 「私を呼び出す為に私に背くとは、ふざけた事を」
 「やっと……会えた……」
 …………ユウゴが割と普通に会話していたので、社長との面会にレアリティをあまり感じていなかったのですが、ユウゴ、一応、幹部待遇でしたね! ダイバー回にも蘊蓄垂れに出てきましたけど、あの時は、会話が成立してませんでしたし(笑)
 「望み通り、私が終わらせてやろう」
 「その前に、教えてくれないかな、ワイズマン。サバトの事、魔法使いの事、そして――賢者の石の事」
 大変怪しいワードが出てきていた頃、仁藤から情報を得た晴人は手品少年と再会するが、そこに現れるエキサイティング内藤。少年を守り、生身でグルグル回る晴人さんは、案の定、美しい認定を受ける事に。
 「身を挺して誰かを守るとは……いィ……おまえも実にいィ」
 「気持ち悪い奴だ」
 ランドにハリケーン、と初期フォームで戦いを続けるのは話の都合丸出しというかウィザードいつものやらかしともいえますが、バッテリーが弱くなっているコヨミちゃんの布石があったので、魔力供給のシーンをもっと強調しておいても良かったような。
 ビーストも参戦するがひたすら下品扱いを受けて蹴り飛ばされ、レギオンの光弾からビーストをかばったウィザードは、直撃を受けてマヒ。
 「どこまでも人を守ろうとするその心……おまえはやはり美しい……その心、覗かせてもらうぞ」
 身動きの取れないウィザードめがけてレギオンがエキサイティング薙刀を一線すると、なんとアンダーワールドへ繋がる亀裂が生じ、レギオンは晴人の精神世界へ!
 「実に美しい……そしてその美しい心を滅茶苦茶に壊す事こそ……最高の、エキサイティング」
 少年晴人が両親と死に別れた病室へ辿り着いたレギオンはその光景を切り刻み始め、ええ、これは、株式会社ワイズマンとしては実に困った人材です……(そんなレギオンも拘束処置に留め、ファントムの“頭数”にこだわる理由はそろそろ見えてきてほしいところ)。
 現実世界では苦悶するウィザードの変身が解けると、ビーストがエンゲージして晴人アンダーワールドへと飛び込み、これはダブルライダー制の上手い活用法。
 キマイラ、そしてドラゴンも加わって追い詰められるレギオンだが、エキサイティングな大爆発が巻き起こるとアンダーワールドで一同全滅?! 現実世界では晴人のドライバーが消滅し、アンダーワールドに入り込めるファントム、という変化球からの大ピンチで、続く。
 次回――じ、次回…………コヨミちゃんにもスポットが当たりそうで盛り上がる予告なのですが、ナニゴト。