東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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天に輝く『スマイルプリキュア!』

 急に『スマイル』の波が来たのでサクサクと。

スマイルプリキュア!』感想13・気力だァァッ!

●第28話「ウソ? ホント? おばけなんかこわくない!」
 「とーこーびー♪ とーこーびー♪」
 「とうこうびーってそんなに楽しいクル?」
 「うん!」
 星空みゆき14歳・登校日でもテンションを上げられる女、が教室の扉を開くと突然の悲鳴が響き渡り、なおが虫に続いて怪談も苦手な事が発覚。
 あかねの発案で登校日を利用して学校で肝試しを行う事になり……まあ、真っ昼間に肝試しも何もない気はしますが、こういうのは勢いです。
 生徒会目安箱に寄せられた不可思議事件の真相を探る名目で、音楽室や踊り場の鏡といった定番のコース巡りに魔女の暗躍が絡み、全く信じていないあかね・逆にオカルト大好きなやよい・お仕事モードに入って終始冷静なれいか・怖いものは何もないと主張するキャンディ、に対して、お化け苦手組としてみゆきとなおがセットにされるのが、やや珍しい取り合わせ。
 怪談は定番中の定番に加え、実際は真っ昼間&魔女の存在を最初に明言する事で嘘でもスリルを煽るような見せ方はほとんどせずに、みゆきとなおの過剰なリアクションで笑わせていく方向性。
 魔女の介入が発覚すると、組織的プッシュを感じるスーパーマジョリーナがちょっぴり再登場し、校舎アカンベェの引き起こす怪現象に怯える桃と緑がひたすら走り回っている内に校舎からの脱出に成功。肝心の校舎アカンベェは巨大すぎて身動きが取れないところをペガサスドリームで容赦なく爆殺し、スーパーアカンベェへの反撃前に「エピソードの主張」をねじ込むのがあまり面白くなっていなかったので、終始ギャグで処理される今回の戦闘はかえって面白かったです(笑)
 肝試しからの帰路、お化けよりも、真っ白な夏休みの宿題の方が怖い、と安定のオチがついて、本当に駄目だなこの子たち(軍師様除く)。

●第29話「プリキュアがゲームニスイコマレ~ル!?」
 遊園地に行く予定で公園に集まっていたみゆき達は、担任の佐々木先生とたまたまばったり。
 「まあ、安心したわ。始業式の前日に遊びに行けるということは、夏休みの宿題も済んだって事よね。もし忘れてきたら、補習授業しようかと思ってたんだけど、取り越し苦労だったわ」
 佐々木先生、超きっつい(笑)
 念のため“釘を刺しておく”部分も含めて、恐らくは相手を見て言っているのでしょうが、下手すると、夏休み明けに登校拒否に突入しかねませんよ!
 そして、マネキンのような笑顔で先生を見送った後、当然のように、カタカタと震えだす約4名。
 「……まだなの」
 「え?」
 「終わってないの」
 本当に駄目だなこの子たち!(軍師様除く)
 このままでは明日、こんなこともあろうかと校庭に準備されていた櫓から吊されてしまう、と夏休みの死を受け入れ、宿題を片付ける為にハイ解散しようとしたところで(軍師様は怒っていいと思います)、公園に落ちていたサイコロを拾った5人とキャンディは謎のゲーム空間に取り込まれてしまう。
 毎度お馴染み・魔女の落とし物から不思議なゲームの世界に閉じ込められたプリキュアが、脱出の為に3幹部と一対一のゲーム対決を繰り広げるお祭り的なエピソードで、バッドエンド側の卑怯な仕込みを、それぞれ気力技で逆転していくのが基本パターン。
 ……最近すっかり、気力技を発動後も活動を継続できるようになっており、各人のレベルアップが窺えます。
 モグラ叩きのモグラが反撃してきたり、ボウリングのピンが自ら武装したり、といったアイデアが細かく散りばめられているのが目に賑やかで楽しく、激闘をくぐりぬけファイナルステージに辿り着いたプリキュアを待ち受けていたのは、観覧車チャレンジ。
 そして、夏休みに遊び呆けたばかりに、始業式前日になっても宿題を片付けられていない愚かな約4名の幻影と未来予想図!
 「確かに、ハッピーたちは遊びすぎたかもしれません。しかし、遊び自体は決して無駄ではありません。それも大切な勉強の一つだからです」
 魔女の周到な罠にはまり、かつてない程のメンタルダメージを受けてバッドエナジーを発しそうになっていたハッピー達だが、なんら問題の無いビューティーとキャンディはチャレンジをクリアすると、“学び”の形は決して一つではない事に触れてフォローを入れ、勉強の意味を問う第16話と同じ流れとなりましたが、今回も脚本は成田良美
 ビューティーが残った時間で皆の宿題を手伝うと宣言すると、軍師様の圧倒的存在感により地獄の淵から引き上げられた約4名は、ウルトラハッピー。
 ありがとう軍師様! さようなら夏休み!
 スマイルプリキュアはまたも全滅の危機を学力によって救われ、メンバーが多い場合、「優等生」組と「落第生」組に分けられる事はままありますが、ここまで極端にメンバーの学力構成が〔95・5・5・5・5〕なのは、珍しい印象(笑)
 観覧車アカンベェは電撃でショートしたところにペガサスファンタジーを叩きつけられて弾け飛び、ゲームクリアした5人は、軍師様による夏休み最終日ブートキャンプにより宿題という名のラスボスに立ち向かうが…………
 「……それでは、補習を始めます」
 宣言通りに始業式の日から補習授業をやる羽目になった佐々木先生、若干、キレ加減。
 「「「「……はい」」」」
 「結局終わらなかったクル……」
 「私の予想を遙かに超える量でしたから」
 「れいか、みんながこっちを見ているクル」
 「きっと、心配しないでと言ってくれてるのですよ」
 ((((助けてれいか(ちゃん)……))))
 「こら、よそ見しない!」
 人生、気合いだけでは乗り切れない事もあり、宿題は自分の手で計画的に!
 のオチは、都合良く軍師様パワーで解決せずに、因果の報いを受けて良かったと思います(笑)