気がつくと約二ヶ月ぶりで、リハビリな感じで。
『スマイルプリキュア!』感想11・友情のプリキュアクロス
●第24話「プリキュアが妖精になっちゃった、みゆ~?!」
16のデコルを集め、悪の皇帝ピエーロを倒したプリキュアだが何故かロイヤルクイーンは目を覚まさず、ひとまず一同が妖精の姿になってメルヘンランドを観光する、大きな一山を越えた後のブリッジ的エピソード。
バッドランドでは、ピエロ様が吹っ飛んだ際に残った種子のようなものを、宇宙空間(宇宙空間?!)で回収したジョーカーが、ひっくり返っていた3幹部を叩き起こすと、完全ピエロ様復活の為に、更なるバッドエナジー集めとミラクルジュエルの捜索を指示。
「うるっふっふっふ、今日が本当のバッドエンドの始まりだ」
無駄に格好いい台詞でメルヘンランドに乗り込んできた狼さんがバッドエンド空間を作り出し、今回のピエロ様は18目盛り。
お菓子の家を素体にデカッパナからスーパーアカンベェが生み出されると、目にも止まらぬ高速のジャブでハッピーを殴り飛ばし、気合いシャワーもあっさり無効で、強化怪人が、真っ当に、強化怪人してる!
手も足も出ないまま叩きのめされる5人だが、バッドエンドに沈んだ妖精たちの為に立ち上がると再びペガサスのパワーが発動し、プリンセスフォームとなったプリキュアは発動実質必殺技により、お菓子の家アカンベェをオーバーキル気味に滅却するのであった。……スーパーアカンベェ自体は一気に戦闘の危険度を引き上げる相当な強敵として描写されてはいるのですが、なにぶんプリンセス砲が前回ピエロ様を消し飛ばしているので、今後毎回、地形が変わりそうで心配になります。
デカッパナは二つのデコルへと姿を変えて、デコルは他にもあったんだ! と割と身も蓋もない話となり、2×9で18個とすると、ジョーカーの都合で適当に前後可能にしても、あと10話ほど後に、次の強化が待っているという事でしょうか(笑)
ロイヤルクイーン組長は、前回集めたデコルはペガサスパワーの融資に使ったので、もっと上納金を集めてくるようとに告げ、「ミラクルジュエル」をキーワードにしつつ、両陣営、やる事に大きな変化は無い後半戦が開幕。
●第25話「夏だ!海だ!あかねとなおの意地っ張り対決!!」
星空家は、庭も立派。
「めっちゃ美味いお好み焼きやでーー!!」
「つめたーいかき氷! いかがですかーー!」
あかねから海に誘われ、凄まじくテンションを上げるみゆきだが、青い海と白い砂浜、芋を洗うような人だかりでみゆきを待ち受けていたのは――お好み焼きとかき氷、2軒の海の家の存亡を賭けた、ソースとシロップまみれの潮くさい抗争であった。
常々、属性に被っているところの多かったあかねとなおが、みゆきとれいかを各々の手駒に加え溢れる体育会系的闘争本能の赴くままに対決を繰り広げ、それにみゆきが巻き込まれる、少々珍しいパターン。
「やったー! やっとみんなで遊べるねー。ほら、ビーチボール持ってきたんだー!」
「「ん? ……ボール!?」」
……まあ、火薬庫に火種を投げ込んだので、責任の一端はあるとはいえます。
激突するあかねとなお! 殺伐とした戦いに振り回されるみゆき! 過去にもこんな事があったのかほぼノーリアクションのれいか! 我関せずとひたすらキャンディといちゃいちゃしているやよい!
の色分けで進行し、そこに飛んできたのは……
「夏オニ! 海オニ! 小麦色の肌になって、素敵な思い出、作っちゃうオニ!」
やたら作画のいい赤鬼さん。
バッドエンドバンクにもサングラスをかける一手間が加えられており、相変わらず、謎の作画的優遇。
対抗心剥き出しのサニーとマーチの暴走もあり、赤鬼の作り出したスーパーかき氷アカンベェに苦戦するプリキュアが、零下140度の凍結地獄で全滅寸前、サニーとマーチが手を取り合うと……浮いた。
炎と風、二つの力が融合した謎のエネルギーが生じると、サニーとマーチは合体攻撃で凍結ボディを打ち破り、
メルヘンは正義!
バッドエンドは悪!
サニーとマーチが友情のプリキュアクロスを行う時、超人ニッサン・1が生まれ、世界の脱炭素問題に立ち向かうのだ!
スーパーかき氷アカンベェはペガサスの塵となり、笑顔の戻った夏の海にはお好み焼きとかき氷のコラボも生まれ、次回――次なる夏休みイベントは、夏祭り。