東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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5/29付けレス

 本日は『イナズマンF』感想を書きました。

ヒーローにスイッチが足りてない

◆ヘイスタックさん
 >登場して次の週で即生死不明はいくらなんでも駆け足過ぎて視聴者側は思い入れもへったくれも無いですし
ソラからの思い入れは理解できるけれど、視聴者としての思い入れを持つ為には、もう少し時間とイベントが必要でしたよね……それが抜け落ちているので、「淡々と必須イベントをこなす」にしかならないのが、スカイランド編は露骨に出てしまいましたね。
 >全体的にはスローペースなのに、引っ張ってほしい要素に限って即行で終了させられてしまうのは一体何なのか…
実質ほぼ何も無かった回、みたいなのが悪目立ちしますが、何かを起こすのに割く制作上のリソースが凄く限られている、みたいな感じはどうも気になる作りです。
 >これ今スカイランドを攻められたら詰むのでは……?
スカイランド完全に、一度行かせたいのはいいけど、明らかに大きすぎる余分な荷物になってますよね……その辺りの工夫をどうするのか、もう少し期待していたのですが……。
 >「敵は常に単独でしか行動しないので敵組織側のドラマや人間関係が存在しない」
これ無いと、ちょっと悪役サイドで毛色の違うやり取りを混ぜる、みたいな事ができなくて、とにかく敵も味方も話をペースチェンジをするスイッチが無い作品になってますよね。
 >「ストレスの無い展開」「低年齢でも安心して見ていられる作風」を目指した結果
こういう設計です、というのは頷ける部分はあり、それなら仕方ない、と思わざるをえないものの、ちょっと残念ですね……。
 >「仮面ライダー=都市伝説上の存在」という導入は、昭和的ライダー観に説明を付けるものとして持ち込まれたんだなという事が窺えます。
後年のこれを踏まえた上で見ると、今回の少年2人の仮面ライダーに関するやり取りが都市伝説的ヒーローそのものなのは、面白かったところです。
 >『ブルースワット
根本的な基本設定を、劇中でそう決めた主人公たち自身が忘れる、のはミラクルに過ぎましたね……(笑)
 >『V3』以降は滝がいなくなった為に藤兵衛が1人で全ての役割を担当する
第6話のアクションなんかは滝っぽいなと思ったのですが、やはりそこの部分が、藤兵衛に回されているのですね。
 >「初戦で敗北→再戦で勝利」というパターン
ダブルライダーを偉大な先達と置き、若きニューヒーローが成長していく姿を描く狙いは納得できるものの、初戦は割と一方的に敗北した後、クライマックスでは雑に「26の秘密」が発動して勝利するので、いまいち勝利そのものも面白くないんですよね……その過程を埋めようとしたのが『レオ』だったり、だいぶ後では『ゲキレン』になるのかと思うと、発想の変遷としては面白いですが。
 >この「ヒーローが弱くてパッとしない」というのはヒーロー物として本当に致命的なんだろうなと。
都合が良すぎると面白くなくなるのは確かですが、正直、半端に強いよりは、出鱈目に強い方がやはり面白いですものね……(笑)