東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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2/13付けレス

 本日は急遽、『ひろがるスカイ!プリキュア』の感想を書きました。

忍び寄るタイガ

◆Jokerさん
 >浅倉威に比べるとよりリアリティのある危ない人に見えるというか、より現代的な凶悪な人間として考えさせられることが多くて…
このリアルへの接近ゆえに、浅倉までは許せても東條まで行くとちょっと飲み込みにくい……みたいな部分と、その接近が東條は刺さる、というのは賛否両論が激しくなりやすいキャラなのでしょうね。
 >どうやら東條は孤独によって満たされない承認欲求とか自己肯定感の不足でおかしくなったんじゃないか?
ここ、井上脚本による佐野編から最終章の小林脚本に上手く繋がったところですが、私も今回久々に見て、20年前よりは東條的な渇望について飲み込めた部分になりました。
 >案外身近な所から出てきてもおかしくない奴だったのかなと嫌なリアリティを感じるようになりました。
クウガ』は、特に90年代中盤以降の社会的事件も踏まえて、「社会の中のコミュニケーション不能な隣人」を悪の背景に据えた作品でしたが、こう見ると、東條というのは、『クウガ』的怪人をもう少し「人間」に寄せた(『龍騎』的に解釈した)存在、という面があったのかもですね。
 >こういう人間ってやっぱりヒーロー番組に出してもどうやっても気持ちよくならない
これは『龍騎』の良し悪しでありますが、主人公があまり他者に影響力を行使できない物語なので、東條的人間とがっぷり向き合うわけではなく、わっかんねぇ! で断絶してしまうところありますしね……真司が前半に頑張って失敗したから、というのはありますが、割と『龍騎』、理解できない存在とは妥協点も見つからないのは、特徴かもですね。
 >北岡の「英雄ってのはさ、英雄になろうとした瞬間に失格なのよ」が東條への嫌がらせの言葉としてクリティカル過ぎて
 >好きなんですよね(たぶん北岡、相手が逆の思想だったらまた逆の発言をぶつけていたんだろうな…と思える適当さ加減が良い)
北岡のこの台詞、演出上は重要なテーマめいた響きを持たせているけど、おっしゃる通り、本気で思ってるわけでもなんでもない嫌がらせぽいな……(笑) と思っていたのですが、言われてみると逆に、北岡の弁護士らしさ(弁論術)の出た台詞、としてポイント高いですね。
 >タイガは「勇気さえあれば誰でも英雄になれる!」なんて台詞を雄々しく言っていて
キャラのキーワードとして「勇気」と「英雄」だけ流れてきて、素直に組み合わせてみたら、『龍騎』的には大事故になってしまったのでしょうか……(笑)

◆おりひかさん
 >今年のプリキュア、もし「ヒーロー論」みたいなのがツボでしたら押さえといた方がいいかもしれないです
お薦めいただきありがとうございます! まだ第1話だけなのですが、いやこれは、期待の広がる出来ですね……!