東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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苛つかなければ生き残れない

20年ぶりの『龍騎』メモ・第18話

(※サブタイトルは本編中に存在しない為、筆者が勝手につけています。あしからずご了承下さい)
◆第18話「劇毒」◆ (監督:長石多可男 脚本:小林靖子

  • 超光戦士シャンゼリオン』大好き人間なので、萩野崇さんの出演に大喜びした記憶。C調おちゃらけ探偵は7年ほどの間にすっかりヤクザ物Vシネマが似合いそうな顔立ちになって、実刑10年の判決を食らっていた。
  • どら息子、いい表現だ、どら息子。
  • 花鶏で食器を洗う手塚、前回からちょっと面白すぎるぞ手塚。
  • 優衣は意識不明で眠り続ける恵里の存在を知り、北岡と芝浦は互いに仮面ライダーである事を知る。
  • 「もっとマシな奴はいなかったのかねぇ」と北岡が溜息をついた頃、神崎士郎は、東京拘置所に潜り込んで浅倉威に接触していた(笑) なお士郎は職員には全く認識されず、この世ならざる存在になっている事を示唆。
  • 「おまえの今望んでいるものはなんだ?」「今は……さっきの弁護士を叩きのめしたいな。1分後にはあんたに変わってるかもしれないが」は、一発で浅倉の人物像を示してお見事。
  • 「その憎しみで這い上がれ。この底から。最後に勝ち残った時、誰もおまえを蔑む事は出来ないだろう」……劇中で初めて、現在時間でのデッキ受け渡しが描かれ、士郎から紫色のデッキを受け取った浅倉は、ライダー脱獄。
  • 脱獄した浅倉はヘビ柄ジャケット(強烈)を入手すると早速、自分を無罪に出来なかった北岡を狙って事務所を襲撃し、浅倉vs吾郎ちゃん! は瞬間ながら盛り上がるイベント。
  • 黒を幾らでも白にしてみせるとうそぶく不良弁護士の北岡が逆恨みの対象になるのは、キャラの関連づけとして上手いと同時に、ある程度の因果応報から北岡を一方的な被害者に見せない案配が絶妙で、『龍騎』におけるキャラの絡み方の中でも出色。
  • 「なんか俺、初めてジャーナリストらしい仕事してるかも」とバイクを入らせるも途中でヤモリモンスターの気配に気づくと、「やっぱ俺、一生ジャーナリストになれないかも」と言いつつ躊躇なく方向転換するのは真司のいいところ。
  • 真司は真司で、ヒーロー活動に前のめりすぎな所はあるのですが、作品全体としては真司がそうでないとバランスの取れない所はあり。
  • また真司にとって、「モンスターから人々を守る」と「ジャーナリストとして働く」は根っこのところで一緒の意識に基づいている節があり、出力の形が違うだけで、そこに「公私の衝突」は発生していないのかもと思えてきました。
  • ヤモリの気配が潜むレストランに飛び込んで真司は「変身!」。
  • 一方、状況をコントロールする自分、に悦楽を見出す芝浦は浅倉に接触し、北岡も仮面ライダーであると情報提供。
  • サイの介入もありつつモンスターに立ち向かう龍騎は、新挿入歌に乗せて放った昇竜キックでヤモリを撃破するが、現実世界に戻ると、レストランに拳銃持った浅倉が立てこもってたーーー!
  • 割と、《平成ライダー》史上でも屈指な気がする鬼のような展開から、次回――「変身!」×6の予告が格好いい。

 仮面ライダーになって最初にやった事が、脱獄。エピソードの最後にやる事が、立てこもりで、「仮面ライダー」を名乗る悪役が全く珍しくなくなった今見ても、浅倉は強烈(笑)