東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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突然ですが『スマイルプリキュア!』

スマイルプリキュア!』感想1・「探したぞ、君は、戦士だ」

 「私、星空みゆき。絵本大好きな中学2年生。今日は転校初日なんだけど、いきなり遅刻で大ピンチ」
 ……それは、とてもピンチです。
 「でも、空はとってもいい天気だし(飛んできた蝶に目を奪われ、スキップを始める)、私は元気だし!」
 ……あ、ちょっと駄目な子だ。
 お薦めいただいた『スマイルプリキュア!』第1話をようやく視聴したのですが、意外と力強い冒頭映像から、開始30秒程度の内に、主人公がどんな人間であるかの掴みを作るのが実に鮮やかで、究極ここだけで、1エピソード分の元が取れました(笑)
 こういうのを見ると幸せになれます。
 第1話という事もあってか、キャラの表情も仕草もぐりぐりよく動いて作品の明るさと躍動感を示すのに効果を発揮して、転校初日に直角の交差点で空から降ってきた絵本の妖精と正面衝突したみゆきは、ハッピーでバイオレンスな学園生活の扉を開いてしまう事に。
 「プリキュアにならんか?」
 「プリキュア?」
 「君は、幸福エネルギーを武器にするキュアハッピーだ。そして、バッドエンドを倒すのだ」
 《プリキュア》シリーズはほとんど見た事ないので基本パターンはよくわかっていないのですが、異世界から着た不思議生物の言行は《スーパー戦隊》の長官ポジションと大差ない印象であり、今日から貴女は「伝説の戦士」に選ばれました。
 「戦士ってことはまさかあの狼さんと……」
 「戦うクルー」
 こいつ、数秒前まで泣き喚いて逃げ回っていたのに、満面の笑顔で言い切ったぞ。
 ……いやまあ、そこで敵幹部に追われつつ、みゆきを逃がそうとする妖精と、それを拒否するみゆきのやり取りが事前にきっちり描かれているので、両者の関係性およびヒーロー覚醒にスムーズに繋がっているのですが、それにしても、覚醒した途端、急に殺意を前面に押し出してきたな、この妖精。
 「そのスーパーパワーで、あいつの背骨をばっきばきにへしおってやるクルー(言ってない)」
 いきなり暴力の喜びに目覚めたらどうしようかとドキドキしましたが、今回時点では、握った拳を振り下ろす事なく気合いで怪人ポジションを浄化するに留まり、ひとまずバッドエンドの脅威は去って、つづく。
 アバンタイトルが出色でしたが、全体的にさっぱり明るい雰囲気は楽しく(転校の挨拶シーンで主要キャラを無理なく絡めつつ、主人公を教室に受け入れるのも秀逸)、それに対する「バッドエンド」という敵の設定も面白くて、続けて見ていきたい予定。
 感想は恐らく、ざっくりかつ散発的なものになるかと思われます。