『人造人間キカイダー』感想・第4話
◆第4話「悪魔のブルーバッファローが罠をはる」◆ (監督:北村秀敏 脚本:伊上勝)
なんだか、久々に見た気がします……導火線。
光明寺博士の所有していた船を探して海から飛び出すブルーバッファロー(可愛い)。
そのヨットはイチローたちが仮の宿として利用していたが、ダークに見つかり爆弾を仕掛けられてしまい、開幕早々、爆弾抱えて海の藻屑となるジロー。
一方、ブルーバッファロー(可愛い)はダーク組織による性能プレゼンとオークションの真っ最中であり、火炎放射にも機銃掃射にも10万ボルトにも500トンの鉄球にも耐えるそのボディ!
ダークは密かに世界各国に高性能アンドロイドを売りさばき、血反吐を吐きながら続けるマラソンを演出する死の商人として組織の活動資金を稼いでいた事が明らかになり、世界に羽ばたく、「KAWAII」。
やや間の抜けた顔立ち・大きめの頭部・全体的にずんぐりとしたフォルム、と悪魔のブルーバッファローのデザインが絶妙に可愛いのが、今回の大きな見所です。
娘が事故に遭ったとニュースを耳にした研究員の女性が脱走し、服部と遭遇して一騒動の後、伊豆シャボテン公園に逃げ込んだ女をアンドロイドマンが追いかける観光パートが入り、響き渡るギターの音色。
「奴だ! 光明寺の人造人間だ! 探せ……! 探せぇ!」
周囲を探るダーク破壊部隊だが、海の藻屑になったと見せてアンドロイドマン4号と入れ替わっていたキカイダーが華麗に女性を救出し、意外と、必ずしもギターを弾く事にこだわらないスタイル(笑)
女性を服部に託したジローは、腕を怪我した少女をダーク誘拐部隊から救出するが、牛に脅された服部は命惜しさと札束に目がくらんでジローを裏切り、まあ死んだらコンティニューできないのでやむを得ないとはいえますが……ついでに一儲けしようとして好感度を下げてくる、ある種のねずみ男ムーヴ。
母親の元へ向かったジローと少女は、人造人間処刑用エレベーターに閉じ込められると、笛の音で行動不能のままミンチの危機に陥り……不完全さをコントロールする俺の意識が足りてない!
そこに服部の車のクラクションが響いた事で笛の音の周波数が乱れ、チェンジに成功したジローはエレベーターを脱出し、さすがに服部の存在をフォロー。
キカイダーは垂直壁登りを披露すると牛の元へ辿り着いて主題歌バトルに突入し、牛の踏みつけを回避するとサイドマシーンに乗り込んで急ターンから戦闘員を追い散らし、ブルーバッファロー(可愛い)を……轢いた!
ブルーバッファロー(可愛い)……耐えた!
サイドマシーンごと放り投げられるも空中回転で再び着地したキカイダーは、牛角爆弾を回避し、ダブルチョップ・大車輪投げ・デンジエンド、の基本コンボで可愛いを谷底へと葬り去るのだった。
母子は無事に再会し、上官が早退届を認めればこれほどまでの騒動にならなかったのではないか? それともダークにさらわれた軟禁状態だったのか? などマサルくんの時と同様、小学生の子供を家に残してダークで働いている人々の福利厚生がどうなっているのか大変気になりますが、次回――またも、可愛い路線!