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『恐竜任侠伝』第7話「死闘!龍神沼!!」

恐竜戦隊ジュウレンジャー』感想・第29話

◆第29話「謎!?襲う獣騎神」◆ (監督:東條昭平 脚本:杉村升
 「兄さん! 来てくれー!」
 ゲキは、ひめいをあげてたすけをもとめた!
 だがだれもあらわれなかった!
 残り少ない寿命に苦悩しながらもゲキを助けに向かおうとしていたブライが、獣奏剣の異変により見知らぬ森の中へと導かれていた一方、大獣神は合体解除からのメンバー強制排除により、ドーラフランケの鉄球を回避。
 それは、仲間を守る為のティラノレンジャー捨て身の行動……ではなく、赤は赤で、疾走するティラノのコックピットに、閉じ込められていた(笑)
 へるぷみー! へるぷみー! と困惑する赤はティラノにぺっと吐き出され、ブライと再会。
 「どうして兄さんは俺たちと一緒に暮らしてくれないんだ!?」
 ……あ-、ええと……おまえのところの若い衆と同居するの、気まずいから、かな……。
 余命について正直に明かすとゲキを悲しませる、と優しさのつもりで問題を先送りにしてこじらせる人にありがちな考え方で、ブライはゲキの質問を笑顔でスルー。関東守護獣会の思惑を探ろうと森を歩いてしばらくすると、大親分の声とともに、モアイ出てきた(笑)
 ゲキとブライが、過去5年で16話ぶり5回目の登場となったモアイ像に出会っていた頃、バンドーラ一味は新型粘土で強化戦闘員を量産すると、地上への大攻勢を開始する。
 レンジャーガンが通用せず、切ったら切ったで増殖を繰り返す強化ゴーレムに黒青黄桃は苦境に追い込まれ、出番があったと思ったら、絶体絶命!
 大親分からのクエストを受けたゲキとブライは、沼のほとりに露骨な祭壇と怪しげな宝箱を発見するが、その行く手を阻むように、巨大な獣騎神キングブラキオンが出現し、霧の向こうから巨大な恐竜が現れるのはなかなかの迫力。
 獣騎神キングブラキオンから問答無用の砲撃を受けた兄弟は、試練に立ち向かうべくダイノバックラー。赤が剣を緑に預け、緑がアーマーを赤に転送し、緑がキングブラキオを引きつけている間に赤が崖を登る形で兄弟は力を合わせ、遂に宝箱に到達すると、その中に入っていたのは伝説のチャカ一式。
 全滅寸前だった組員たちの元に駆けつけた赤と緑は、○軍横流しの装備をパスし、これでパンドーラ一味は皆殺しじゃー、と火を噴くサンダースリンガー
 ……投石器? と思ったら、実際に銃身部分を後方に引っ張って離す(ゴムを伸ばす動作)と光線が飛び出すギミックで強化ゴーレム兵を瞬殺し、さすがは米○の横流し品です。
 戦争の趨勢が大和組に傾くかと思われたその時、怒りのバンドーラ様は再びドーラフランケを巨大化させ、これに立ち向かう大獣神とドラゴンシーザーだが、シーザーを軽々とジャイアントスイングするフランケの前に、二対一でも大苦戦。
 試しに繰り出してみた剛龍神もフランケの筋肉に歯が立たないが、緑のアドバイスを受けたジュウレンジャーは、サンダースリンガーとレンジャーガンを組み合わせたレンジャースリンガーで地上からフランケを攻撃し、フランケがよろめいた隙を突き、リモートで放たれる(特に描写は入らないのですが、緑が笛で操縦?)龍神突き!
 土手っ腹に風穴の空いたフランケはそのまま木っ端微塵に吹き飛ぶかと思われたが、全身に無数の亀裂が入ると傷口が瞬く間に塞がり、背広が千切れ飛ぶと、筋肉組織を剥き出しにしたようなグロテスクな怪物へと変貌する。
 「馬鹿めジュウレンジャー! 新しいドーラモンスターは不死身なのさ! 倒せば倒すほど生まれ変わり、ますます強くなる!」
 どうして中盤の山場に出てくる強敵が仮装路線……と思ったら、変身して完全な異形と化す隠し球で、ゾンビフランケが誕生。
 「いいかい、今度こそ覚悟おし。おまえ達を倒し、地球を私のものにしてやる。あーっはははは!」
 ひとまずフランケを一時撤収はさせるジュウレンジャーだったが、その間にパンドーラ一味が設置した石柱が見る見る内に高層ビルのごとき高さになって大地に突き立ち……彫刻されている顔が、気持ち悪い。
 試練を乗り越えマジックアイテムを入手する今作初期のスタイルにブライを組み込み、新装備こそ入手したものの光明が見えてこないまま、次回――てっきりバンドーラ様の呪文をそれらしくする為に持ち込まれているのかと思っていた魔王サタン様が、キャラクターとして登場?!
 風雲急を告げる、抗争の行方やいかに!
 ……なお前回、悪夢のジェットコースターに襲われたラーメン屋は、店が無くても屋台からまた頑張ろう、と息子が父を励ますシーンが描かれ、一応、最低限のフォローは入りました。