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『恐竜任侠伝』第4話「会長暗殺」

恐竜戦隊ジュウレンジャー』感想・第20話

◆第20話「大獣神最期の日」◆ (監督:小笠原猛 脚本:杉村升
 「わからない! バンドーラはどうやって大獣神を倒すっていうんだ?! ……大獣神。身長41.7メートル。体重570トン」
 スペックの説明始めた(笑)
 「その力は、一撃で山をも打ち砕く。恐竜剣ゴッドホーンは、巨大化したドーラモンスターさえも、一刀の下に切り捨てる事が可能だ」
 総集編みたいなノリになるジュウレンジャーだが、バンドーラの予告が明日に迫り、バーザと共に書庫の資料をひっくり返して大獣神会長暗殺計画のヒントを探す事に。
 一方、月のパレスではバンドーラ様が浮き浮きでおめかし中。
 「いよいよ明日、あの木偶の坊の大獣神が、この世から消えて無くなる、晴れがましい一日になるんだから。うふっ、入念に、お化粧しなくっちゃ」
 前回の功績でしゃべれるようになったグリフォーザは渋い武人路線が加速し、 居候 客分のブライが騒がしい一味をあざ笑う一幕を挟み、運命の日はいよいよ迫る――
 「もう間もなく大都会東京に朝が来る。朝になれば、大獣神最期の日。おお地獄のサタンよ、我に勝利を与えよ」
 バンドーラ様(曽我町子さん)の朗々と響く声が魅力的で、この数話はそれを押し出していく路線になっているのですが、台詞回しに面白さが出て、大きな武器になっています。
 そして翌日、朝から巨大グリフォーザが東京を直接攻撃し、巻き起こる大破壊。ジュウレンジャーの前には岩石が立ちはだかり、宇宙刑事、じゃなかった、秘密捜査官ラミィ登場すると、唸るラミィのギャラクシーブーメラン!
 バンドーラの罠を警戒して守護獣召喚を躊躇するジュウレンジャーだが、グリフォーザは幼稚園バスを鷲掴みにして人質に取り、絶体絶命。
 「おまえたちの力じゃ、子供もタマゴも、助ける事はできない。諦めて守護獣を呼ぶんだね」
 バンドーラの罠を警戒するあまり、文字通りの崖っぷちでグラグラ揺さぶられる幼稚園バス(徹底して、子供を泣き叫ばせるスタイル)を前に手も足も出せない姿が少し情けなくなってしまったジュウレンジャーは、いよいよ後ろ盾の関東守護獣会に助けを求めようとするが、古文書の調査を進めていたバーザの伯父貴から待ったが入る。
 大獣神は地球の自然と太陽の光が生み出す不思議なパワーをエネルギーとしており、バンドーラはその太陽の光が地球に届かなくなる事で大獣神が弱体化する、皆既日食の時を待っていたのだった!!
 魔術と天文の接続は納得度を高め、幼稚園バスと恐竜のタマゴを救う為、覚悟を決めてジュウレンジャーは守護獣を召喚。崖から転落したバスを救うと、グリフォーザの攻撃を受けながら皆既日食の30分を耐え切ろうとするが、ラミィも悪霊パワーで巨大化し、えらく凶暴な姿のラミィスコーピオンへと変身。
 足下では、トットバットとブックバックが回収しようとした恐竜のタマゴをバーザが取り戻そうとして…………川に、落ちた(笑)
 暗殺計画のキーとして争奪戦があった割には幼稚園バスのおまけぐらいの扱いだった恐竜のタマゴですが、まだか、まだ流すのか。
 一方、神のドスを振り回して逃走を図る大獣神だったが、その退路を塞いだのは、巨大ドラゴンレンジャー!
 「ジュウレンジャー! 大獣神の命もここまでだ!」
 出てこないな、と思ってはいたのですが、復讐の為なら巨大化も辞さない隠し球の投入により、3方向から無数の鉛玉を浴びた大獣神会長はその場に倒れ伏すと、ゲキたちを排出後、血だまりもといマグマの海へと沈んでいき……灼熱の溶岩の中にシルエットの守護獣が溶けて消えていくのは、インパクトのある画でした――


19××年6月30日
関東守護獣会・壊滅!
(SE:『仁義なき戦い』のテーマ)