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おまけ企画とはなにか

好きな戦隊メンバー色別ベスト5(桃白追加戦士編)

 各色系譜振り返り企画と一緒にやっておけば良かったのでは……と、一通り書いた後になって気がついた、タイトルそのままのおまけ的な企画です。例によって例のごとく、今日この日のベスト5であり、三ヶ月後に何も見ずに選ぶと変わっている場合があるものとご了解下さい。特に、順位はだいぶ流動的です。
 ……を書き始めてから完成まで二ヶ月かかっているのはどうなのか、私よ。

-ピンク(&女性ホワイト)編-


 第1位 『侍戦隊シンケンジャー』 シンケンピンク/白石茉子
 第2位 『科学戦隊ダイナマン』 ダイナピンク/立花レイ
 第3位 『電撃戦隊チェンジマン』 チェンジマーメイド/渚さやか
 第4位 『警察戦隊パトレンジャー』 パトレン3号/明神つかさ
 第5位 『轟轟戦隊ボウケンジャー』 ボウケンピンク/西堀さくら

 女性ホワイトはサンプル数も少ないので、位置づけ的にピンクとまとめました。
 第1位は、盲目的な忠臣でもなければ露骨な反発を見せるわけでもなく、侍衆の中では比較的フラットな独自の立ち位置から時に殿の胸元にえぐり込むようなシュートを放り込んできた天使センサーの持ち主・茉子姐さん。元々おいしい位置取りではあったのですが、一方でややふわっとしていたキャラクター性が、第三十四幕「親心娘心」で描かれた背景を以て、その欠落と歪みがピタッと収まるのが鮮やかで、非常に好きなキャラクターです。
 基本、何らかの“歪み”や“欠落”って好きな要素なのですが、いっけんチームのバランサーのようで実は……の見せ方が実に上手かったですし、侍を支える背景の淀みを描いて終盤のトータルなテーマに繋がっていく導線としての機能も見事でした。
 立花レイはもう単純に、萩原佐代子さんが好きなだけです。後に『超新星フラッシュマン』では、悪の女幹部レー・ネフェルとして真ヒロインの座をさらっていきますが、お美しい。
 渚さやかは見た目は可憐な今作のアイドル枠ながら、メンバーで最も腹黒く、邪悪な囮作戦を立て続けに敢行し、剣飛竜が青春の汗と涙を流した野球を殺人投法に作り替え、超音波エンジンの人体実験も辞さない姿勢がツボ(笑) 後やはり『チェンジマン』の枠に収まらない戦隊シリーズでも屈指レベルの名作回「ママはマーメイド」のインパクトが大きいです。
 3位まで並んだ時点で大体の傾向は察せられるかと思うのですが、4位以下はご想像通りのメンバー&思い入れ僅差な感じで……とりあえず今回はつかさ先輩で。
 真面目な武闘派のようで実は可愛い物好き、というベッタベタな基本設定で当初どうなる事かと思ったのですが、初メイン回の見せ方が上手かったのと、中盤との魁利との絡みで上手く跳ねてくれたな、と。感想本文でも書いた気がしますが、個人的には終盤もう少し、魁利との絡みがあると嬉しかったのですが……魁利×つかさは、絶対に鉱脈があったと思うんですよ!!(『ルパパト』的にそこを掘ってどうするのか、という異論は素直に認めます)。
 第5位は、ボウケン・パーフェクトソルジャー・さくらさん。さくらさんに関しては、視聴順が『シンケン』→『ボウケン』ではなく、『ボウケン』→『シンケン』だったらまたちょっと見え方が変わったかな、と思うのですが、先に『シンケン』を見た関係により、私の中で「姐さん」というと茉子の方が優先順位が上に来ます。會川昇が離脱前にねじ込んできたシンデレラ回が、割と『ボウケン』全体のスタンスに触れるエピソードであった事が後に見えてくる辺り、好き。

-追加戦士編-


 第1位 『天装戦隊ゴセイジャー』ゴセイナイト
 第2位 『警察戦隊デカレンジャーデカマスタードギー・クルーガー
 第3位 『星獣戦隊ギンガマン』 黒騎士/ヒュウガ(ブルブラック)
 第4位 『電磁戦隊メガレンジャー』 メガシルバー/早川裕作
 第5位 『激走戦隊カーレンジャー』 シグナルマン

 断罪! 鉄槌! ナイトダイナミック!! 衝撃の初登場、衝撃のテーマ曲、衝撃の牢破り……『ゴセイジャー』に突如として放たれた飛び道具にして《メタルヒーロー》からの刺客感があまりにもツボに刺さったゴセイナイト。ビジュアル・言動・アクションの格好良さに加え、それをブーストするテーマ曲のあまりにも強烈な破壊力。一応、善玉サイドのキャラなのに人類全体に対して一言目から「おまえ達」そして「やからども」からの、断罪! 鉄槌! バニッシュ! 粉砕! 星を浄める宿命の騎士!
 ある意味では時代に取り残された環境テロリストなのですが、それが非人間的なキャラクター性と絶妙に絡み合って、大変いいキャラでした。悲しみは忘却!
 ゴセイナイトと出会わなければ、多分こちらがぶっちぎりで1位だったのが、昭和ヒーローからの刺客、デカマスター。戦隊の長官にして圧倒的最強なジョーカーを、“格好いいは正義”を徹底する事で物語の中にねじ込んで落とし込んだ力業に加えて、“昭和ヒーロー声”の稲田徹さんの生む説得力、スワンさんとの関係性による愛嬌と、納得できるキャラクターとして成立させたのがお見事でした。……まあ、軽く事故っぽい第14話や、デカブレイク不遇の遠因を生んだりはありましたが。
 第3位は、ブルブラック時代も含めて、黒騎士。1位2位が“格好いいは正義”を体現して押し通すキャラクターだったのに対して、こちらは『ギンガマン』のコアテーマを中盤に描き切った「黒騎士編」の評価。何度か書いていますが「復讐」テーマとして傑作だと思いますし、《スーパー戦隊》における追加戦士を軸にしたドラマとしては、最高峰といえるエピソードかな、と。
 後、黒騎士ブルブラックは“復讐系古典ヒーローのカリカチュア”的造形が意図されていますが、こう並べてみると私は、「《戦隊》作劇に別の文脈を背負って入り込んでくる追加戦士」が割と好きなのかも。
 第4位は、今日的な“追加戦士”体験の個人的なはしりとして思い入れるのあるメガシルバー。物語に強く関わる立ち位置ではないのですが、年長の兄貴分として高校生戦士たちを引き立て、久保田博士を含めた『メガレンジャー』における疑似家族構造を補強する存在として、バランスのいいキャラクターでした。後メガシルバーも、《メタルヒーロー》文脈を背負っていたり。
 第5位は、最近私の中で評価が上がっているシグナルマン。もともと、コメディリリーフのようで実は(ガンマンとして)凄腕、芯は真面目キャラ、声が大塚芳忠、と好き要素は持っているキャラだったのですが、系譜企画を書いている最中に、かなり面白いところを突いたキャラだったのでは……? と考えるようになり、『ゼンカイジャー』のゾックスが目指すところはシグナルマンだったのではないか、は割と真面目に思っています。
 好きパターンとして「《戦隊》作劇に別の文脈を背負って入り込んでくる」があるかもと上述しましたが、加えてどうも「既存メンバーよりも格上」タイプが好き傾向な模様。今回のベスト5だとシグナルマンを除いて、格上ポジションですし。
 なお、思い浮かべてランクインしなかったのが、マジシャイン/ヒカル戦士と、タイムファイヤー/滝沢直人だったので、滝沢はともかく、やはり格上ポジが好き傾向でしょうか。

 ……そんなわけで、我ながらまさかの二ヶ月越しになってしまいましたが、更におまけとして、各色別ベスト1を並べてみると、こんなチームに。


赤:オーレッド/星野吾郎
青:ブルードルフィン/岬めぐみ
緑:シシレンジャー/天幻星・大五
黒:ダイナブラック/星川竜
黄:キラメイイエロー/射水為朝
桃:シンケンピンク/白石茉子
追:ゴセイナイト

 ……このチームのトラブルメイカーは、きっと、星川竜とゴセイナイト。
 ついでに2位でチームを組んでみると……


赤:ジュウオウイーグル/風切大和
青:ルパンブルー/宵町透真
緑:トッキュウ4号/ヒカリ
黒:アバレブラック/アスカ
黄:デカイエロー/礼紋茉莉花
桃:ダイナピンク/立花レイ
追:デカマスタードギー・クルーガー

 …………アスカさん以外に、隙が無い(笑)
 これ1年間ずっと、アスカさんが眠りに落ちて目が覚めなくなったり、伝説の鎧に囚われたり、女の元に走ったりして騒動の中心に居るやつだ。
 というわけで、もはやなんのおまけ企画だったのかよくわからなくなったおまけ企画、でした!