東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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3/22付けレス

 本日は『ジュウレンジャー』感想を書きました。

伝説の戦士たちよ

◆ピンクまさん
 >確かに本作は詰め込むより中身を薄めて、子供たちが分かりやすいように見せたい部分を目立たせることに注力している感じがします。
良くも悪くも、尖ったというか、意識的にデコボコした作りにしている感じですよね。今見ると、それを徹底しているのはいいところだな、と。
 >両作とも全体構成は似つつも、アプローチが異なるので180度違う作風となっているのが面白いところですね。
『ファイブ』『ジェット』『ジュウレンジャー』の3作で、積み重ねてきた《スーパー戦隊》の土台を活用しつつ、それぞれ違う作劇が試みられているのは、過渡期の90年代、て感じで面白いですね。

◆ヒュウガ・クロサキさん
 >この2人は辻野監督がかなり上手く色付けして物語にアクセントをつけてくれた感じがします。
メイン監督は三者三様で光りましたが、辻野監督が役割分担を活かしてあれこれ遊びを入れてくれたのは、全体の中で非常に効いたなーと思います。
 >リョウマの弱点って精々「正式に炎の戦士の資格を得たわけではない」
この後、小林戦隊の基本コンセプトとなっていく正統派の万能系主人公にどうやって陰影とメリハリを付けるのか、の仕掛けとしてかなり上手くいって、これは実にアイデアだったな、と思います。
 >それが3クール目で少し落ちたように見えてしまう要因だったのかもしれません。
ギンガマン』って敵にも味方にもハードル設定の上手い作品でしたが、黒騎士編の大きな山を越えた後、ギンガマン側の体制が整いすぎて、ヒュウガを離脱させるまでハードルを上手く作れなかった面はありそうですね。
 >ギンガマンもチームとしてもう1ランク上に成長することを可能にしたし、ヒュウガの没個性化も防ぐとまさにwin-winの関係に。
樽爺の復活と合わせて、ヒュウガを引き離す事により逆に存在感を出す、というのはこの当時ならではのウルトラCでしたよねー。
 >これがうまく行かなかったのが1クールずつで敵組織丸ごと交代をやった「ゴセイジャー
『ゴセイ』は典型的な、エスカレートの構築に失敗したパターンですよね……最初に強固なテーゼを置いたのは良かったものの、強固すぎてゴセイジャー側のステップアップを描けなかった感じで。
 >実際杉村升さんは相当にRPGを意識していたそうで
ゲームシナリオ的な要素の取り込み、はかなり意識的だったのですね。
 >ゲキたちも伝説の内容を一億数千万年も眠っている間に忘れてしまっている節が伺えますよね。
やはり、眠りにつかせる際に記憶を改ざ……ま、まあ、色々、長期コールドスリープの副作用が出ているんですかねやっぱり……(笑)
 >「ギンガマン」では「武器がなければアース」、「ジュウオウジャー」では「武器がなければ本能覚醒」に進化したとか?(笑)
幾らヒーローフィクションとはいっても、やはり生身で如何にも刃の立った手持ち武器を持っていると、無駄に物騒感出ますよね……(笑) わざと出したい時以外は、後続作品では意識している気がします(笑)
 >伝説の武器に関してはストレートに最初から持たせておいても良かった気がします。
割と後年の『ギンガマン』と比較しやすい立ち上がりですが、勇者の装備を最初から持たせる事で象徴にした『ギンガマン』と、勇者の装備を取りに行かせる過程で勇者である事を印象づけた『ジュウレンジャー』、のアプローチの違いは面白いですね。
 >守護獣のスパルタぶりとは対照的に伝説の武器たちってあまりにも甘過ぎやしませんか?(笑)
個人的には、これはゲキ、ジライヤルートに行ってしまうのだろうか……? と思って、受け入れました(笑)
 >上手いこと個人武器を組み合わせるという「チェンジバズーカ」方式にしているのは見事なのですが。
私は割とこういうのは、合体はロマン……! で流せてしまいます(笑)

◆スーファさん
 >今回地味に謎なのが、明らかに24時間経過しているのに石化していない母親
あの小部屋が、セーブゾーンだったと解釈しました(笑)
 >ロボもまだ合体せず個々で戦っていたり、販促をいろいろ試行錯誤しているようで今見ると面白いですね。
何をどう見せたいのか、が今とも違うし、80年代とも違うし、独自のスタイルを作り出していく過程、という感じで面白いですねー。
 >今回ドンブラはしっかりとゲストの悩み、アフターフォローもしつつキャラの紹介もうまくやっていて流石でした。
井上敏樹、久々の戦隊脚本という事で内容が散らかってしまわないかの不安は正直あったのですが、今回は布石も散りばめつつ抑える要素はきちっと抑えてまとめて、見事でしたね。
 >こういう着ぐるみでない変則的な怪人は好きなので、今後の怪人にも期待しています。
ドンゼンカイオーが基本CG戦になるとすると、今後もこういう着ぐるみの制約を離れた敵は出てきそうで、色々な工夫が見たいですねー。これ見ると、前作の全力全開王で特殊フィールドでの戦闘を描いていたのは、巨大戦の状況設定そのものに変化を付けたい意識だったのだな、と改めて。
 >ドンモモタロウあるいはドンブラザーズが「どの」に相当する(don→dono)のではという考察を某所で見かけたのが面白かったです。
おお成る程、そういう言葉遊びはあり得そうですね。……という事は、追加勢力で「この」……?