東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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2/3付けレス

 本日レスのみとなります。諸事情で、来週いっぱいぐらいまで、更新頻度が落ちるかと思います。

ツーカイにお別れ会

◆橘まことさん
 >振り返って、掘り下げられるとしたらボンワルドだったかな、と思ったのですが、そこへ立ち塞がるステイシー(笑
結局ゾックスが勢力争いに負けた感じになってしまい、抱えていた要素が物語全体のテーマ性と繋がって跳ねなかったのは残念でしたね。作品としては、そこを意図して切り捨てた部分がどうもありそうですが。
 >キャラの「個性」が掘り下げられていることはあっても「バックストーリー」が掘り下げられているエピソードは少ない印象です。
この辺り、「ロボ」なら確かに背景掘り下げなくても成立するけれど、「キカイノイド」はそこ無いと物足りなくなってしまう、のは設計段階と本編で食い違う部分はもしかするとあったのかもですね。
 >「個性」だけで勝負できる、と踏んでの作りでしょうし、それはそれで正解だと思うのですが、
 >クライマックス間近あたりは、もうちょっとストーリー寄りも見たかったなあと思うところです(笑
『ゼンカイ』、一つ一つの取捨選択としては、まあ納得はできる……なのですが(そこからステイシーが出てきたりもありますし)、選ばなかった事で欠けた要素が積もり積もった結果として、不燃物の山が無視できない大きさになってしまっている部分はありますよね。

◆ヘイスタックさん
 >「世界が広がった先での異なる世界同士の衝突」といったテーマが確かに存在した筈なのですが
介人の台詞や立ち位置もそういったテーマ寄りでしたし、好きなテーマだったのでじっくり扱ってほしかったところですが……。
 >結果としてゾックス一家もガオーン以下3人もドラマ性を喪失し、纏めて「ただ居るだけの人」と化してしまったのでしょうね。
ガオーン・ステイシー・ゾックスは、如何にも抱えている問題を絡めそうな気配があったのに、ガオーン問題をざっくりめに解決した中盤以降はそれが無くなり、キカイノイド組のセット化が露骨に進みましたものね……。
 >レギュラーキャラの大半が存在意義を消失
《戦隊》シリーズの表面上の「型」は頑なに守る(というか強調する)一方で、中身の見せ方を変えよう、という狙いの是非はともかく、結果として現行《戦隊》の大きな魅力である「年間通してのキャラクターのドラマ」が削れてしまったのは、デメリットの方が大きい事になってしまってますよねー。
 >(香村脚本だからこそこの位で抑えられた、という面もあるかもしれませんが)
正直今作、香村さんメインじゃなかったら、ノリ重視の名の下に、もっとガッタガタだったろうな……とは思うところです(それはそれの面白さは出ていたかもですが)。
 >そしてそこまでして力を入れておきながら、ワルドの能力は洗脳系に偏っていて言うほどバリエーションが無い
「個別のスポット」よりも「総体としての大騒ぎ」を重視した結果、「みんなが巻き込まれる」が一種の縛りとなってしまい、ワルド怪人の傾向が偏ってしまったのは、思わぬ落とし穴みたいになってしまいましたね。
 >天幻星・霧隠れは「列車で相手を轢く」技だったので、「列車に乗って撤退する」ならトッキュウジャーの方が相応しい気がします。
見せ方が実質『電王』でしたが、逃走に使うならトッキュウで良かったですよね……。
 >「SDトピアでの用が済んだら海賊トピアに直帰して戻ってくんなよ!」という事かと思いました。
そういえば、海賊トピア解放しておかないと、故郷が無いんでしたね……少なくとも時間稼ぎにはなる可能性が高い、と。

◆スーファさん
 >玩具そのものであるキカイノイドたちを主軸にした方が良かったような気もしますが
開始前から初期の謳い文句としてはもっとキカイノイドを押し出す方向に割り切るのかと思ったらそうでもなく、今や話の中心がステイシーになっているのは、楽しんではいますが、作品としては若干の迷走を感じますよね……。
 >ステイシーとゲゲは甘え声の何かに乗っ取られていると見てよさそうですね。
不自然な動きはあったとはいえ、割と都合のいい黒幕状態ではあるので、ここから上手くゼンカイにふさわしい敵として、転がってほしいですね。
 >ボッコワウスはもう発狂エンドしかないような気がします。
パキッと割れたら、凄く優秀な本体が出てきたりとかしませんかね……(笑)

◆もりみやさん
 >初っ端から、「不憫部門」トップ3を『ファイブマン』が独占していて、笑ってしまいました(笑)
ほぼほぼ、『ファイブマン』の為の部門でした(笑) ガロアもビリオンも、割と好きなだけに、不憫さが増すキャラでありました……。
 >それで、私は銀河超獣バルガイヤーが凄く好きだったんですが、まぁ、確かにアレは飛び道具でしたよねー(笑)
スト2話だけでキャラ立ってしまうのは、あの時代らしいというか曽田さんの剛腕というか、瞬間最大風速しか存在しない、という(笑)
 >本人がしっかり目立ちつつ、他のキャラもドラマも立たせるよう、調整役としても上手く機能していたのが良かったのだと思います。
バルガイヤーの行動原理が最後のピースになって幹部それぞれにふさわしいラストへ導く、その装置としてのラスボス、という点では上手くはまりましたよねー。おっしゃる通り、『マスクマン』なんかは、ラスボスの正体を中心に悪側のドラマを整理しようとした結果、マスクマン視点では重要性の薄い話になってしまった感じで。
 >展開に無理が出るので脚本が強引になった結果、主人公の「人の心が無くなる」というのが、負の定番化してしまっているのかな、と感じました。
販促ノルマの厳しさは端から見ていても感じますが、年末の一山を前提としている割に“逆算した組み立て”が上手く出来ていないのは、どうもシンプルに、スタッフの力不足なのかな、とは思ってしまいます。
 >もう現場のキャパシティが限界を迎えているのではないかと、心配になります
『リバイス』は凄く、これを感じる作品なんですよね……もう少し踏ん張って磨き上げれば光りそうなのに、途中で放り出してそれでいい事にしてしまっている感じというか。

◆aquapastelさん
 >両Pとも仮面ライダーでの人間の悪意をフィーチャーしていく作りは好みなのですが
大森Pと望月Pは「物語の中で悪意は描くが、主人公が割とそれに向き合わない」とか「悪意を描く事に偏りすぎて善意を上手く描けない」傾向が重なる印象があります。
 >それが販促や現在のニチアサに求められている空気感と両立できず、テーマだけなぞった形になってしまっているのが残念な部分です
見る側からは窺い知れない市場データなどを踏まえているのかとは思いますが、この辺りが現行《平成ライダー》と個人的好みとでズレが大きくなってしまっているのは、残念なところです。
 >「最終レギュラーメンバーが10人以上」「宇宙がメインの舞台になるスペースオペラ」「最初から地球が征服された状態で始まる」
この時期の、セオリー崩しで新しい面白さを! はわかる部分もある一方で、『キュウレン』の、明らかに余るキャラ数が本当に余る、は本来の魅力の方を損ねてしまったのが残念でしたね。
 >それだけ期待されてたんだろうなぁ...とは思います(そもそも期待されていなければ最初から見られないはずなので)。
『ゼロワン』は、パイロット版に関しては近年屈指の出来だったとは今でも思っていますが、どうしてああなってしまったのか……。
 >戦隊も頑張って最低50作目までは続いていってほしいですね...
一つはこの目標があるので、なんとか苦境を乗り越えようと新しい切り口で攻める為に白倉さんが前に立っているところはあるのでしょうが、『ゼンカイ』は脚本にしろ演出にしろ、若手育成や新たな刺激の取り込みなどの余裕が全く無かったのも、心配なところですね……。