『機界戦隊ゼンカイジャー』感想・第３９話余談
そういえば、《戦隊》×「誕生日」って、あったような無かったような、と思い、過去の日記を「誕生日」で検索してみました。当然、感想を書いていない作品は出てきませんし、抜けもあるとは思いますが、ひとまず、視聴済みの作品で、単発ゲストを除く「誕生日」要素が見つかったエピソードが以下。
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●『超新星フラッシュマン』・第３８話「ジンが死ぬ日」（監督：長石多可男 脚本：井上敏樹）
誕生日を迎えるキャラ：ジン／レッドフラッシュ
●『光戦隊マスクマン』・第８話「輝け！ 花の剣！」（監督：東條昭平 脚本：井上敏樹）
誕生日を迎えるキャラ：イアル姫
●『超獣戦隊ライブマン』・第３４話「未来と今を駆ける恋！」（監督：長石多可男 脚本：藤井邦夫）
誕生日を迎えるキャラ：大原丈／イエローライオン
●『高速戦隊ターボレンジャー』・第３１話「女戦士キリカ」◆ （監督：東條昭平 脚本：曽田博久）
誕生日を迎えるキャラ：月影小夜子
同・第４２話「コワイ誕生日！」（監督：長石多可男 脚本：藤井邦夫）
誕生日を迎えるキャラ：妖精シーロン
●『地球戦隊ファイブマン』・第３２話「学、死す！」（監督：長石多可男 脚本：井上敏樹）
誕生日を迎えるキャラ：星川学／ファイブレッド
●『鳥人戦隊ジェットマン』第１３話「愛の迷路」（監督：蓑輪雅夫 脚本：井上敏樹）
誕生日を迎えるキャラ：天堂竜／レッドホーク
同・第４８話「死を呼ぶくちづけ」（監督：蓑輪雅夫 脚本：井上敏樹）
誕生日を迎えるキャラ：葵リエ
●『五星戦隊ダイレンジャー』・第４３話「激白 禁断の過去」（監督：渡辺勝也 脚本：杉村升）－第４４話「感動！！君も泣け」（監督：渡辺勝也 脚本：杉村升）
誕生日を迎えるキャラ：コウ／キバレンジャー
●『激走戦隊カーレンジャー』・第７話「青（ブルー）は侵入禁止？！」（監督：田崎竜太 脚本：浦沢義雄）
誕生日を迎えるキャラ：土門直樹／ブルーレーサー
●『星獣戦隊ギンガマン』・第二十二章「光の出現」（監督：辻野正人 脚本：小林靖子）
誕生日を迎えるキャラ：ヒュウガ
●『獣拳戦隊ゲキレンジャー』・修行その３０「セイセイでドウドウの女」（監督：諸田敏 脚本：荒川稔久）
誕生日を迎えるキャラ：久津幸子（久津ケン／ゲキチョッパーの妹）
●『劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャーvs獣拳戦隊ゲキレンジャー』（監督：諸田敏 脚本：香村純子／荒川稔久）
誕生日を迎えるキャラ：真咲なつめ
●『侍戦隊シンケンジャー』・第二十幕「海老折神変化」（監督：竹本昇 脚本：小林靖子）
誕生日を迎えるキャラ：花織ことは／シンケンイエロー
●『天装戦隊ゴセイジャー』・epic32「究極の奇跡を起こせ！」（監督：加藤弘之 脚本：荒川稔久）
誕生日を迎えるキャラ：天知望
●『特命戦隊ゴーバスターズ』・Mission14「サバ？ 救出作戦」（監督：中澤祥次郎 脚本：小林靖子）
誕生日を迎えるキャラ：バディロイドたち
●『烈車戦隊トッキュウジャー』・第３０話「誕生日のお祝いは」（監督：渡辺勝也 脚本：大和屋暁）
誕生日を迎えるキャラ：ミオ／トッキュウ３号
●『宇宙戦隊キュウレンジャー』・Space.7「誕生日をとりもどせ！」（監督：加藤弘之 脚本：毛利亘宏）
誕生日を迎えるキャラ：バランス／テンビンゴールド
●『快盗戦隊ルパンレンジャーvs警察戦隊パトレンジャー』・＃１「世間を騒がす快盗さ」（監督：杉原輝昭 脚本：香村純子）
誕生日を迎えるキャラ：ドグラニオ・ヤーブン
同・＃２８「誕生日も戦いで」（監督：杉原輝昭 脚本：香村純子）
誕生日を迎えるキャラ：早見初美花／ルパンイエロー
●『魔進戦隊キラメイジャー』エピソード１１「時がクルリと」（監督：渡辺勝也 脚本：井上テテ）
誕生日を迎えるキャラ：ヘリコ
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改めて並べてみると思ったよりもありましたが、「誕生日」要素自体が、導入の取っかかりだったり、エピソードテーマを引き出す為の仕掛けだったりの場合が多く、「誕生日」そのものはエピソードを通した存在感を発揮しにくいのが、印象の薄い理由でしょうか。
その中で、誕生日（ある年齢に達する事）を劇中の大きなイベントのきっかけとして持ち込んだのが『ターボレンジャー』と『ダイレンジャー』。後、明確に「誕生日」として描かれなかったものの、『キラメイジャー』のマブシーナに関しては、それと類似の形式とはいえそうです。
個人的に印象深かったり面白かったエピソードを上記からあげると、
『超新星フラッシュマン』・第３８話「ジンが死ぬ日」
『地球戦隊ファイブマン』・第３２話「学、死す！」
『鳥人戦隊ジェットマン』・第４８話「死を呼ぶくちづけ」
『快盗戦隊ルパンレンジャーvs警察戦隊パトレンジャー』・＃２８「誕生日も戦いで」
『魔進戦隊キラメイジャー』エピソード１１「時がクルリと」
といった辺り。
『フラッシュマン』第３８話は、唯一といっていいほど《戦隊》で「誕生日」回といえばこれ、と印象づけられているエピソードなのですが、「幼少期にエイリアンハンターに攫われた為に本当の誕生日を知らず、フラッシュ星で定められた誕生日がある」設定と、「フラッシュ星、本当に酷い星だった……」という序盤の台詞が、私の中で強力に結びついてしまっているのが主な理由です（笑）
「誕生日っていうのは改めて命の大切さを考える為にある」のです！
『ファイブマン』第３２話は、長兄・学の誕生日による導入からサブタイトル通りの衝撃の展開となり、『ファイブマン』に欠けがちだった兄妹間の衝突を盛り込みつつ、予想されうる展開への冒頭の誕生日をきっちり機能させての着地が鮮やかな好篇でした。
くしくも、『フラッシュマン』第３８話と同じ監督・脚本の組み合わせで、「誕生日っていうのは改めて命の大切さを考える為にある」のです！
『ジェットマン』第４８話は、現在、公式youtubeで配信中なので内容には触れませんが、最終盤という事もあり気合いの入った一篇でした。そう、「誕生日っていうのは改めて命の大切さを考える為に」……敏樹？！ 敏樹が原因なの？！
『快盗戦隊ルパンレンジャーvs警察戦隊パトレンジャー』＃２８は、誕生日をきっかけに“娘を思う父親の気持ち”にフィーチャーして初美花に対するルパンレンジャー男性陣の視線を描き、特に透真の心境の掘り下げ方が渋くて印象的。香村さんはやはり、キャラそれぞれの距離感を丁寧に扱いながら、一つ一つの要素をどう繋げて広げるのか、が上手いなと。
『魔進戦隊キラメイジャー』エピソード１１「時がクルリと」は、仲間の誕生日への反応で、気配りの男・為朝、を不動のものとしたエピソード（笑） 「誕生日」回というわけではないのですが、為朝格好いい回として秀逸な出来でありました。
これらと比較すると今回の『ゼンカイジャー』は、約一ヶ月前から「あ！ もうすぐ俺の誕生日！」とサプライズ（地獄）の予感を振りまき、サプライズはあったけど誕生日では無かった → 誕生日はお笑いエピソードで終わりを迎え……そうになったところでサプライズ再び、と戦隊史上屈指の凝った「誕生日」回になったかもしれません（笑）
