東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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12/18付けレス

 本日は『ゼンカイジャー』感想を書きました。

ようやく東映には追いついた

◆橘まことさん
 >布石が一向に打たれないと言いますか、物語がコンボしないと言いますか、もっと上手くやれるはずという思いが継続していますね。
ここで跳ねさせたいのだろうな……というのが見える一方、跳ねるには色々足りないのが、目立ってしまってますよねー。
 >「こっそり撃退しようとするさくらと、恋人かと興味本位で追いかけてくるクラスメート」みたいな感じ
ちゃんと工夫すれば、緊張感は抱えたまま、思惑のズレがドタバタを生む……みたいにしてキャラの愛嬌にも繋げられたとも思うのに、すっかり出来の悪いコントみたいになってしまいましたよね……。
 >「一輝には冷たい心が潜んでいて、それがバリットの冷気攻撃に現れている」
一輝のネガ面をリバイスを通して表現する、という仕掛けは悪くないと思うのですが……いまいち、上手く行ってないですよね。
 >公式は愛されキャラならどれだけ腐しても美味しくなると勘違いしているのじゃないかとゲンナリ
SNSなどの反応を意識するのは、もはや当たり前のご時世ではありますが、同じ内容でも「ファンが言う」のと「公式が言う」のとでは意味が違う事への認識がズレていると、悲惨な事になっていきますよね。東映特撮は割と、悪ふざけ体質なところもありますし……。
 >「これからの物語に重要なキーワードを教えよう、それは……」の後に「裏切り者」
「カゲロウのあれやこれや」「若林はカメレオン」の時点で、年間の「裏切り者」使用量としては既に一杯一杯の印象ですが、残酷な真実すぎますね……。

◆スーファさん
 >それぞれの因縁の敵を出したり、さくらが正体バレもどきの話をやったりと、クライマックス感を出そうとしているのはわかります。
流れ的に第1部完、みたいなものをやりたそうですが、それは本当に必要なのか、そんなにその構成がウケているのだろうか、というのはどうしても思う部分です。
 >一輝の説教がエゴであることをスタッフがちゃんと理解して作っていたのはよかったのですが、落とし所が難しい問題
一歩間違えると「ヒーロー性」そのものへの否定になりかねませんし、今作がどんな「ヒーロー」を描こうとしているかによりけり、という感じですが、『リバイス』今のところ、そこがあまり見えないのは不安点なんですよね……。
 >ゼンカイやセイバーに比べてゲストをポンポン出すので心配だったのですが、再登場を見越して構成していたのかもしれません。
ゲスト再登場と再度の向き合いは、今後も一つの路線として続けてくれるなら、『リバイス』の物語的特性となりそうなので上手くやって欲しい部分ですね。
 >カメレオンデッドマンの正体は誰なんでしょうね。
敢えて顔を隠す事にこだわっていたので、正体に関してもう一波乱、というのは確かにありそうですねー。

◆kanataさん
 >一応、この設定があるのだったら、ワルドが同時に攻めてこないことの理由付けとしては、とても納得がいきますし。
「終盤に急に出してきた」「盆と正月……をやりたかっただけ?」という点を除くと、怪人の同時攻撃が無い理由付けとしては、割と秀逸なんですよね(笑)
 >ドラマの優先順位でステイシーに押され日陰に入っているのは、奇妙な業を感じます。
言われてみれば、初登場時はステイシーを思いきり踏みつけにしたゾックスでしたが、「出会いと変化」という作品テーマとも重なるメインテーマが被る上で、物語の中心にステイシーの方が近い(しかも敵味方や親子のドラマもあり)で、優先順位が、ひっくり返っちゃった感じですよねー。
 >「憎めないとこあるし敵でもないけど、それはそれとして普通に悪い奴」というキャラ付け
 >(間違いなく、ドラマの本線に近い部分で落としどころをつける構想はあったはず)
香村さんの話の作り方からすると“(ガオーンによる)キカイノイド差別問題”“(ステイシーに絡む)見た目ヒューマノイドなら手加減するのか問題”そして“界賊としてのゾックスの扱いについて”辺りは如何にも連動させそうだったのを、マイルドな方向に修正して掘り下げるのは止めたのかな、ぽい雰囲気はありますよね。
 >そもそもステイシーが代わりに前線へ出て負けてきてくれるから、いまだに強敵感が確保されてるわけですし。
確かに考えてみるとバラシタラ、敵幹部としては微妙というか……基本的に作戦はワルド怪人の能力任せですし、本人の戦闘力以外は目立った強みもなく、でもステイシー絡みでなんか重要、みたいなところありますね(笑)
 >「ライブがエビルになるのは設定どおりだから設定どおりにそのまま変わるよ」といわんばかりの雑っぷり、ものすごかったですね。
エビルは完全退場ではありません、を早めにアピールしておきたかったのでしょうが、結果的にライブ誕生編がまるまる茶番劇になる、凄まじい被害規模でしたね……。
 >兄弟で戦うことへの躊躇とか決意とかほぼないまま、雑に蹴ったら消えましたで終わり
ジャンヌさくらはその内、勢いで放ったキックで一般市民に瀕死の重傷とか負わせそうな気がしてなりません。さくらは、カゲロウ編で直面した悩みを乗り越えてジャンヌになった……としたかったのだとは思うのですが、色々と雑すぎてジャンヌ変身前後でほぼ別キャラになっているという。
 >さくらに加え、一輝も現状、組織内ではどういう立場になっているのか。
わざわざフェニックスとの契約で一悶着させた割には、兄弟3人ライダーになってしまった為に、所属している事の意味が限りなく薄くなりましたよね……まあ、フェニックス自体も消えて無くなるのでは感は漂いますが。
 >この点は、ボスが裏切りものでしたというオチですし、狩崎も明らかに何か悪だくみをしているので、
 >本当にわざと戦略ミスを重ね、隙だらけにしていたというアンサーになるのかもしれませんけど。
“話の都合による不自然さ”を全部押しつけてしまう事で、丁寧にやらないと凄く安易な言い訳の手段にしてしまえるのが「変身すり替わり」とか「裏切り者」展開の大きな問題の一つですが、凄く雑に使ってきそうで今から不安です(笑)
 >そして何より、孔雀になったらあっさり足手まといが消え、武装に変わったわけですが……
今のところ武装化のデメリットも特に描かれていないので、もうずっと、クジャクでいいのでは、も凄かったですね(笑)
 >せめて今回の早い時点で、「ドライバーなしじゃ縛れない」ことへ言及させてくれていれば
悪魔関係はホントふわっとしていますが、ここを強調していなかった為に、一輝が何を気にしているのかが、凄くわかり辛くなってしまいましたね。恐らく、スタッフ脳内では設定通りだけど、視聴者に向けてそれを上手く伝えらていないパターンぽいですが。

◆ゆづはさん
 >敵が自宅にまで乗り込み目の前にいるのに執拗に靴を脱がそうとする一輝のギャグ(?)
銭湯へのちょっと度の過ぎたこだわり、を表現するにしても、危機感の薄い展開になってしまいましたよね。続くさくらパートと合わせて、序盤の演出ラインとも違いすぎて、見ていて困惑してしまいました。
 >門田と若林の過去が全く描写されていなかったので葛藤する門田にイマイチ感情移入出来ず
正直、急にそういう事になった感凄かったですね……門田さん好きだけに、その場の絶叫任せの見せ方になってしまって残念でした。
 >ギフスタンプは狩崎がみすみす渡すのも怪しいので偽物か或いは何らかの細工はしてそうですが…
 >ただそれだと2回も出し抜かれてるカメレオンの格が更に落ちるわけですが…(笑)
そうなんですよねー。ここまで用意周到に待ち伏せしておいて本物渡すの……? とは思いましたが、これで実は偽物でした、だと、カメレオン(デッドマンズ)があまりにも間抜けになってしまうので、大変悩ましく(笑)
 >もはや地雷原しか見えない総力戦になりそうですが次回の感想も楽しみにしています。
ありがとうございます。今のところ、ひとまとめしようとしたら、抱えていた地雷が一斉に爆発するパターンが確率高そうですよね……。

◆藤村さん
 >今回の司令官みたいに「最初から偽物でした」というのは、どういう心理効果を狙ってやっているんでしょうかね。
私もこれ、苦手というか、よくわからない展開パターンなんですよね……よほどうまくやらないと、偽物の演じていたAというキャラクターが虚無に消えてしまうデメリットが大きいですし、更にその手段として「完全変身能力者」を出してしまうなら、「主人公の長年の宿敵」ぐらいにしないと、物語のギミックとして釣り合いが取れない印象があります。
 >視聴者からすると本物は「知らない人」なので、伝わりようがないと言うか……
どうしても、そう言われても……って、なりますよね。結果、「ただその場でビックリするだけ」「作ってる側の話の都合に良いだけ」になってしまいがちで、せめて偽若林がストレートに好感の持てる人物だったらともかく、むしろ真逆の描写でしたし……。