東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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9/13日はカイザの日

 気持ち的にタイムリー。
 本日は『コスモス』感想を書きました。
 しばらく、録画作品の感想が(更に)遅れ気味になるかもしれません……。

9/13付けレス

◆Nさん
 >沢木さんにあまりにも残酷すぎるのでは、となったところで、沢木哲也が駆けつけてきて本気でホッとしました笑
ここで、翔一くんだけではなく、二人で、というのが非常に良かったですよね。今作のヒーロー観も出ていて、好きなところです。姉絡みの要素も見事に消化して、『アギト』1年のまさに総決算、という形で素晴らしい場面でしたね。
 >どうしても『キバ』のあの場面がチラついたのですが、「手を伸ばす」という行為は井上敏樹氏のこだわりでもあるのかなと思ったり
あちらもいい場面でしたが、やはり思い出しますよね。
 >(で、他にも何かあったかなと思い返すと『ジェットマン』47話で、うっかり美しい記憶に誤変換されそうです笑)。
……あ、あれは大変面白いエピソードの、象徴的な画ではあったので、こだわりは、間違いないのかもですね……(笑)
 >最終章にきて主要3ライダーが収斂されるのではなく、むしろ分散してこれまでのスタンスに立ち返って行く
収斂は、木野さんを含めてクライマックスその1でやってしまって、既に“それぞれの道を歩み出した彼ら”の物語に入っているのは、面白いですよね。
 >「平成ライダー」がブランド化される前、つまり『アギト』という単体性が強かったからこそできた展開であったのでしょうか。
改めて見ると、個性的なライダー達のわちゃわちゃ、という今に繋がる要素の基盤が生まれつつ、互いの関係性は思った以上にリアル寄りな社会人(男)の距離感で、この辺りは凄く、過渡期って感じですよね。

◆スピリットヒューマンさん
 >真魚ちゃんに関しては、46話まででヒロインとして99%やることやってしまったというのもある気がします(笑)。
確かに(笑) 第47話以降は翔一くんが外に出て行くので、そうしてみると、社会的ポジションの差がそのまま距離感として表現された際にヒロインを継続しにくかった、みたいな感じも今作はありますね。
 >個人的にはアギトの47話以降を拡大して1年かけて描いたのがファイズという印象です。
そう言われてみると、『ファイズ』最終盤に、人類vsオルフェノクの要素がクローズアップされたのがややくどい感じになってしまったのは、コンセプトの上にもう一つ同じコンセプトを重ねる、みたいになってしまっていたんですね。
 >そういえば15日にブラック・ウィドウ発売&レンタル開始だそうです。
ありがとうございます。公開延期が続いたりもあって、ここしばらくは離れ気味でしたが、『スパイダーマン』新作は楽しみですし、また徐々に、アメコミ映画も見ていきたいです。

◆アクションさん
 >戦いが終わってそれぞれ自分の人生を生きて最後の美杉家と翔一君みたいにまた何処かで軽く緩やかに繋がって
ラストの美杉家と翔一くんの描写は、くどすぎず、冷たすぎず、爽やかで凄くいいですよねー。大変好きなENDマークです。
 >この3人の主人公ライダー路線は今だと多人数ライダーになり過ぎてる中では新鮮で好きです。
視点をばらけさせるに当たって丁度いい数でしたし、井上敏樹の得意技であるのも含め、立ち位置とか性質とか、色々なものが上手くはまりましたよね。
 >アギトとファイズは兄弟と云うよりも親子のような関係性に見えます。
木野さんや北條さんの持っていた要素が草加に昇華されていたり、改めて見ると思ったより色々と繋がっているな、というのは今回の一つ発見でありました。
 >そしてこの頃の井上敏樹先生はやっぱり凄い。51話中50話の執筆に劇場版にTVスペシャ
とにかく白倉さんは、井上敏樹に書かせたがったとは聞きますが、ミステリー要素が連続で転がっていく作品とはいえ、よく書きましたよね……。
 >『海の底のピアノ』
そういえば、その内読まなくては、と思いつつ、まだ読んでおらず……。
 >田崎監督、長石監督、石田監督の三人が中心となって作っていって平成ライダー初期のこの3枚看板はやっぱり凄かった。
やはりこの3人はイメージが強いですが、劇場版の関係もあって『クウガ』に比べると割と出入りがありつつ、前作で圧巻だった石田監督に続き、田崎監督の抜擢が成功し、長石監督に締めてもらう、というのが上手くはまりましたね。
 >何年経ってもあの劇場版は仮面ライダー映画の中でも一二を争う位に好きです。
『G4』は今回の配信で20年越しの初見でしたが、面白かったです。本編テーマの補完としても良かったですね-。
 >井上敏樹先生のキャラ付けと思いがけない絡みをしてるのが見所なので無駄なキャラが存在してないのが凄く良いです。
キャラを切り詰めすぎない事により、よくわからない所で突然の関係性が発展して思わぬ面白さが飛び出す、のは井上作品の面白さですよね。
 >自分で動きにくかった事をネタにしてるほど動きづらかったアギトのあのスーツで静止して格好良いのが本当に凄いです。
アギトってどちらかというと重めのアクションですが、あのスーツ、動きづらかったのですね(笑) アギトのキック後の残心は、シリーズ歴代でも非常に格好いいですよね。
 >・・・・難しいとは思うけど、またアギトのような群像劇のライダーが見たいですね。
キャラクターと情報の錯綜、という点においてサイズ感が非常に上手く収まっていて、以後のシリーズと比べてもバランスが絶妙な作品ですよね。今だとここまで割り切って、活躍したりしなかったりに濃淡をつけるのがハードルになりそうですよね……。

◆MOPさん
 >私はアギト、4話で挫折しており未だに観てはいないのですが、この感想は毎回非常に楽しく読むことが出来ました。
ありがとうございます。そう言っていただけると、幸いです。
 >いつの日かアギトを観終えたらまた読み返しに来たいです。
ここ10年ぐらいの作品と比べるとだいぶ地味な展開が続きますし、個人的にも、胸を張ってお薦めというタイプの作品ではないのですが、いざ見てみると、やっぱりなんか好きだなーという作品で、機会がありましたならば。

◆chi-chanさん
 >『電王』のカイでもそうですが、2000年代の白倉Pには「黒幕本人に肉弾戦をさせない」という縛りでもあったのでしょうか(笑)。
カイも実質的に“名無し”に近い存在だとすると、この二者の共通点はちょっと面白いですねー。世界への干渉範囲の度合いというか。
 >後世だと「設定的に殴っても効果がないので殴る方向に行かない」『鎧武』のDJが比較的近いかなという感じですが
……私が繰り返しDJを一発殴ってほしいと書いていたの、どうも、『アギト』の記憶が残っていたぽいですね(笑)
 >『W』以降だと黒幕や「最後の敵」が自ら直接的攻撃力を所有し殴り合う展開が多くなる訳で、この変遷には意味があるのかなと。
今回『アギト』のふわふわを見て、ライダーのラストバトルもなかなか厄介だな……と改めて思ったのですが、『クウガ』『ブレイド』辺りは、バトルそのもののエンタメ性は薄くて、物語上の意味づけをぎゅっと乗せる事で成立させていたり、並べて考えると結構面白そうですね。

◆からあげマヨネーズさん
 >感想お疲れ様です!とても面白かったです、やはり作品の分析は読んでいて面白い…!
ありがとうございます。面白く読んでいただけなら、嬉しいです。
 >今にして思えばアギトのラスト5話付近は今でいうところの後日談Vシネくらいの感触あるな(突然出てくるヒロインとか)と
ああ確かに、ヒロインのポジションはそれっぽいですね(笑)
 >色々今のライダーを形作った作品だなあと思う次第です。
今見ると、バトルの分量など近作とだいぶ作りが違うところもある一方、多人数ライダーの絡みとか今に繋がる要素も色々あって、《平成ライダー》の土台を作った作品の一つだな、と改めて。
 >サスペンス・ミステリー・群像劇・神話などなど様々な要素が絡み合いかといってバラバラになることなく綺麗にまとまっている
一方で、幕の内弁当的な詰め込み感は、今見るとかなり独特ですよねー。ここまで手を伸ばす前に自制しそうなところで、むしろアクセルを踏み切った感じで(笑)

◆タイキさん
 >この「全力なように見えて意外と遊んでいる」か「遊んでいるように見えて根がストイック」かが詰まる所井上敏樹小林靖子の作風の違いかなと。
井上敏樹の方が、「楽しいからいいや」に舵を切るハードルが低いところありますよね(笑) 小林さんはもう少し、そっち側に行く為には、この積み重ねをちゃんと突破してからでないと駄目だ、という感じで。