『ミラーマン』ちょっぴり
50周年記念配信の開始された『ミラーマン』、継続視聴して感想を書くのは難しそうなものの、折角なので第1話ぐらいは、と見てみましたが、渋い……SGM、メンバー渋い……!
いわゆる防衛隊ポジションが、真っ青なジャケットに身を包んだ見た目40がらみの中年男性軍団で、強烈な渋さ。
まあ刑事ドラマみたいなものだと思えば良いのでしょうが、制服から軍隊風味を外した結果、ホテルマン軍団みたいになっています(笑)
そして、環境への安全基準がまだ緩かった時代、放出される毒素の濃度があまりにも高く、これは書き起こしておかねばならない、と思ったやり取り。
「京太郎、おまえは私の子だ。ミラーマンの子だ。いや、今日からお前が、ミラーマンなのだ! おまえに私の形見を与えよう。おまえは私の遺志を継いで、ミラーマンとして、生きるのだ。ミラーマン! 戦え! この、愛する地球に、恐ろしい魔の手を伸ばしている、侵入者インベーダーと戦え。おまえの命は、その為にあるのだ!」
「違う……僕はミラーマンじゃない。ミラーマンじゃない!」
父ミラーマンは既にインベーダーとの戦いで死んでいるので、亡霊や残留思念、異次元空間に残されたビデオメッセージのようなものかとは思われますが、これが、出生の秘密を知ったばかりの主人公と実の父親の、初めての会話(笑)
「おまえは私の子(宣告)」「ミラーマンの子(念押し)」「今日からお前が、ミラーマン(流れるような強制)」
「形見を与えよう(強制)」「遺志を継いで(強制)」「ミラーマンとして、生きるのだ(強制)」
「戦え!(命令)」「愛する地球(意志確認皆無)」
「おまえの命は、その為にあるのだ!(断定)」
もはや瘴気と呼べるレベルの毒性の高い呪いで、1971年の凄まじさに震えますが、ここから約40年経つと、これが「忘れるな! 今日からおまえが……シンケンレッドだ!」に濃縮されるのかと思うと、何やら感慨深くもあり。
そして、突然伝えられた出生の秘密に戸惑い、主人公がミラーマンである事を否定している真っ最中に、ウルトラサブスクのCMに登場したミラーマンさんのテンションが異常に高くて困惑します(笑)
ところでどういうわけか、『ミラーマン』の戦闘には「苦しそう」なるイメージがあったのですが(たまたま再放送でそういう回を見たのか……?)第1話は特にそんな事はなく、毒針もといミラーナイフでインベーダー怪獣を撃破。
本編を見るに、OPで的確に急所狙いを指示してくる殺意の高い合いの手の正体はきっと、脳内お父さん(多分、形見のペンダントに取り憑いている怨霊)。
いまだ! とどめのいちげき! あたまだ!