東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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5/24付けレス

 本日は『ゼンカイジャー』感想を書きました(一週遅れ)。

超時空な事情

◆アクションさん
 >個人的にはこの19話は北条ファンなので大好きです。
割と視野狭窄ですが、北條さん、基本的に「正義」の人である……という事をビシッと示して格好良かったですね。
 >ヒーロー物の敵の力で殺人を偽装するのも今でも新鮮なので、ただアギトの蚊帳の外感はやっぱり強いですね(笑)
話の狙いは面白かったので、もうちょっとアギトの存在がそこに絡むと良かった(それが井上敏樹の得意技でありますし)のですが、ちょっと分断されすぎたところはありますよね。
 >これ冷静に見ながら思ったのですがアギトの戦闘そのものが戦隊における巨大戦のような役割になってるような気がします。
デウス・エクス・マキナというか、処刑しておけばエピソードを締められる、的な配置ですよね。元々アギトが、「ヒーロー」のそういう機能を意図的に抽出している面があるので、この辺り半ば意図的っぽくはありますが。

◆藤村さん
 >ティガ~ダイナは同じ世界観での続編でしたがガイアだけ別だったので、ガイア世界とはまた別世界の話としたのは思い切りがよくてよかったですね
成る程、そういう事情もあったのですね。『ガイア』本編は諸設定とストーリーの縦軸が密接に繋がっていて、そこそこややこしいですし、単独でスッキリ見やすい劇場版、として巧い仕掛けでしたね。
 >「訳の分からない文章を積み上げているといつの間にかいい話になっている」という、森見先生の真骨頂という感じでよかったです
こんな爽やかな空気で大丈夫なのだろうか……と思っていたら、しっかり森見節で、いい話でしたねー。

◆chi-chanさん
 >この人が6年後イマジンになると見ると感慨深いですね(笑)。シャドームーンが始点とはいえ。
東映特撮における、てらそまさんや小山剛志さんのあれこれは、並べると割と面白いですよね(笑)
 >個人的にはヒーローもので「参謀」を出すのは敵味方双方ともに難しいのかもとは感じます。
それこそ悪の組織が大概、そこで適材適所を間違えがちですが、G3ユニットに関しても、そういう視点です(笑)
 >ふと思ったんですが、北條さんがそうなれば…やっぱり無理ですかね。
性格のいい北條さん、ならやれそうな気はするのですが、しかし、性格のいい北條さんは小沢さんのストッパーになりえないので、やはり小沢さんを技術顧問あたりに据えて気分良く整備開発をやらせながら現場の指揮の執れる人材……となると、オオヤマキャップぐらい連れてこないとダメでしょうか(笑)
 >演じた入野自由さんは管理人さんが見た作品だと『オーズ』の子アンクですね。
声優さんで名前を見た事あるような……と思ったのですが、同一人物でしたか。
 >別世界に迷い込む我夢と具現化ギミックは世界観の違う2つのウルトラマン概念を分かりやすく融合させる意図もあったらしいです。
クライマックスで別世界と繋げるなら、いっそ最初から我夢を別世界に引きずり込んでおこう、みたいな流れだったのですね。
 >それ合わせで何とかジャニーズ事務所に許可を取って『ティガ』を配信してくれないでしょうか(笑
円谷的にも盛り上げたい狙いはあるでしょうし、ジャニーズ事務所も体制が変わったところで、水面下で何か動いているといいですね。
 >それなら他の異世界系古典…と言っても大抵何らかの痛烈な批判を抱いている気がして悩ましいです(汗)。
大体、文学形態として風刺性を伴ってますしね……ただ、劇中で我夢が元来は「風刺」であると言及したように、それを意図的に取り込んだのは現代の寓話でもある《ウルトラ》シリーズとしてのプライドでもあったのかな、とは思えます。

◆Sakeiさん
 >共演映画なのは前年の「ウルトラマンダイナ」の時の映画が「ティガ&ダイナ」で好評だったため、企画としてその流れを引き継いだ感じですね
劇場版の企画として前年からの流れもあったのですね。で、そういうあれやこれやを、映画1本に落とし込む為に、メタ世界を作ってしまったと(笑)
 >唐突なアドベンチャーの登場を、まあ「我夢は天才だから」の設定に劇場版の勢いを流し込んで押し切れるかな、
 >の所をガリバー旅行記に繋げるなど、ちゃんと意味を持たせているのが印象的でした。
確かに我夢は天才だけど……からの、ああ成る程そういう事か、というのは巧かったですねー。時空を超える接続の仕方としても、今作で好きなところです。

◆もりみやさん
 >「パラダイムシフトのあった世界」
やり切るのは大変ですが、これに挑戦してくれるのは結構好きで、その点については『鎧武』中盤以降の挑戦は面白かったです。
 >ちゃんと計算していないで描いてるせいか、それとも両方の美味しいところ取りをしようとしたのかは解りませんが、
 >線引きがされていないせいでモヤモヤする作品って、ありますよね……
一時期、リアリティを付加する為の手軽なツールとして「都市伝説」が持ち込まれた印象がありますが、こちらはこちらで、丁寧にやらないと破綻しますからね……。
 >本人が行方不明の時期にもミッチの幻覚という形で新たな魅力を見せてくれましたし
あれはホント、ミッチも掘り下げられて、貴虎も得をして、見ている側も満足できて、発明でしたねー。
 >勝手なイメージですが、『鎧武』キャラで人気投票をしたら1位になりそうなイメージがあります(笑)。
紆余曲折含めて、兄さんは人気ありそう、というのは私もイメージが(笑)
 >視聴作品が一気に増えて大変かとは思いますが、落ち着いた頃に、簡単なものでも、総評が来るのを楽しみにしております。
あああ、忘れない内に、軽くまとめたいです。
 >ええ、私なんぞは、ティガ・ダイナ・ガイア直撃なので三大ウルトラマンが勢揃いする姿に喝采を上げた層ですが!(笑)
私内部に惜しくも火種が無かったのですが、そこにちゃんとストライクを投げているのが、この映画の良いところだなーと思います。
 >(ガイアがスプリームバージョンになってもマッチョにならないのも寂しい)
ああ、それっぽいけど、なんか違う……? と思ったら、筋トレが足りていなかったのですね(笑)
 >後者に関しては、エンディングで主題歌が間奏流れる中、勉くんと少女がガリバーの話をするシーンが、意味も無く大好きなので!
あのサインは、そうでなくては、と良い締めでしたねー。
 >出来ればいずれ『ティガ』『ダイナ』も見て頂きたいところですが
当時は『ティガ』を凄く中途半端なところで脱落したきり(故に内容は全く覚えていない)なので、今見るとまた変わるかもな、といずれ機会があればと思います。
 >少年ジュブナイルをしっかりやりきってくれたおかげで、傑作になったと思うわけですよ!はい。
色々な事情を取り込んだ末、であったようですが、こういうアプローチもあるのか、というのが非常に巧くはまった映画でしたね。
 >ラスト、ちゃんとお母さんのことも考えられるようになる、あの一言だけで成長がしっかり描かれてるのがすばらしい。
最後にあのシーンがあることで、お母さんもステレオタイプな教育ママにせず、少年の成長も表現され、あそこは凄く良かったですねー。
 >大人の視点で見れば頼りない子供である我夢も、子供から見れば頼れるお兄さんなんですよ!(笑)
そう考えると我夢が自分の世界に戻った時に、例の如くオペレーターズからお子様扱いなのは、主観変更の表現として、なかなか巧妙だったのかもですね。
 >勉少年が見ていた番組中の我夢と、「我々が見ていたTVシリーズ」の世界からやってきた我夢は別物
劇中劇『ガイア』の我夢は、ちょっと性格とか違うんだろうなー、は思いました(笑) あの世界の我夢はきっと、北浦さんがメイン監督(笑)
 >実はイジメっ子の方が、好きなものを素直に好きと言えない苛立ちを勉くんにぶつけていたというひねりが好きですね。
この辺りも、互いに向き合うと見えていなかったものが分かる事もあるよ、というテーマを補強していますし、勉少年が彼らに憎しみを向けないのも、良かったですね。
 >近年の人気怪獣再利用路線でもバルタンが扱われることはほぼ無くなってしまったのは、良かったのか悪かったのか……
50周年……はもう過ぎてしまったので、何か理由をつけて盛大に出すとしたら、60周年でしょうか……。