東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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5/10付けレス

 本日は『アギト』感想を書きました。

天の果て

◆chi-chanさん
 >多分、演出側としては「耀子は尽くした相手の腕の中で死ねて幸せ」って感じんだったのだと思います。
それを美しく描くのだったら、それにふさわしいだけの段取りをちゃんと組んでほしかったな、と思うところで……なんとなく、それありきで、話を飛躍させてしまったなと。
 >朝9時の主人公に背負わせるにはギリギリな業になりますよ(汗)。
で、その十字架がザックにスライドしているのが、もっと酷いと思うんですよ(笑)
 >私はやっぱり『龍騎』オマージュというか、「紘汰≒願いのための決断を早めに出来たした真司」かなと。
そう捉えると、「死ぬことでしか英雄になれなかった物語」の対として「殺すことでしか英雄になれなかった物語」に着地した、面はあるのかもですね。
 >これと『ビルド』の新世界エンドを見てるので、私は『ゼロワン』のイズ2号機エンドが普通に感じます(笑)。
そういう視点では、『ゼロワン』が良くも悪くも「世界」に拡大しないで「個人」に落とし込んだのは、以前書かれていたように、「神様」になる事を避けたい意識の一つだったのかもですね。
 >もしかしたら独自の生命圏を持てたかも知れない惑星一つを地球の代わりにヘルヘイムフォーミング
クラックで吸引した森とインベス、どうしたのかちょっと気になるのですが、持ってちゃったんですかね、向こうに……(笑)
 >クロス映画は医師・物理学者・異星のアダム・学生?(ゴースト)・高校教師(本編後のフォーゼ)がマッドサイエンティストに立ち向かうという凄い話に…。
文字情報だけ並べると、謎のパーティーとシチュエーションですね(笑)
 >なので今回が「虚淵玄の答えにして最終回」でいいのかも知れません。…やっぱり色々ときつかったんですかね。
今作の場合、道中にキカイダーとかサッカーとか露骨なのもありましたが、制作環境との相性があまりよろしくなかったのでは感がどうも漂いますよね。チームの中に、お互いのいい所を擦り合わせる事の出来る人材が足りなかったのかなぁと。
 >『ブレイブリーデフォルト2』
嶋村侑さんがまたプリンセスだ……!(正確には女王みたいですが)という印象のゲームだったのですが、シナリオに久保田さん関わっているのですね。……F.E.A.R.系のリプレイは、はっちゃける時は凄くはっちゃけますしね……。
 >作品を純粋に知るためには作者サイドの生な部分は知らなくてもいいのかなとも考えてしまいました
この辺りの距離感は難しいですよねー。私は、顔が思い浮かぶと割と駄目なタイプなので、距離は取り気味傾向ですね……。

◆Sさん
 >その変化は幼少期からの戒斗の情念、彼の絶望を覆すまでにはならなかった、と。
個人的に、短いスパンで劇的な「変化」を描けるのが特撮ヒーロージャンルの大きな武器だと思っているので、出来れば“変わる”を見たかったところがあり、戒斗に関しては最終的に、そこは好みとズレてしまったところではありました。
 >戒斗の目的と実際の心根の差を指摘するのは(時系列では本編中ですが)外伝のシャプールを待つことになりますが。
一方で、あるキャラクターの抱える情念を大事に扱ってくれるかどうか、も重視するので、その点では戒斗の根っこを示すのが外伝になってしまったのは、残念でしたね……この辺りを本編で掘り下げていければ、また印象が変わったかな、と思う部分です。
 >描写を端折りすぎなのは同感ですが、最後の笑みは、戒斗を全部は理解できなくともその一端は通じ合ったのかと思います。
あそこで戒斗が、ザックを同じ舞台に上がったと認め、ザックもそれに向き合えた、というのはあったのでしょうね。
 >この関係は好きです。ここの背景がご神木なのが、2人の繋がりとこれまでの交流を想起させてくれて良かったです。
ここは時空間を彷徨う白舞である事の意味も出ましたし、戒斗にとっては運命の分岐前というのもちょっと切なくて、良い背景でしたね。
 >乱舞Escalationが掛かった瞬間、歓声をあげました(笑)。
あそこはもう、これしかない! という感じで格好良くはまりましたねー。
 >幼少期から積み重ねられた言葉では説明できない情念を、全てぶつけて負けたことで、戒斗はやっと世界を受け入れられたと感じました。
戒斗、「世界を許せない」と同時に「自分を許せなかった」のが厄介ですが、紘汰に敗北した時に「紘汰を助けて傷を負った自分を許せた」から世界も許せるようになったのかもですね……。
 >ペラペラ話すサガラの顔を見ていると、やはり一発殴ってやれ(笑)と思ってしまうのが正直な所です。
今更「敵なのか味方なのか」とか聞く前に、舞の分の落とし前ぐらいは付けてほしかったですよね(笑)
 >シャルモン組が良い所に落ち着いてくれてとても嬉しいです。
道中、雑なギャグ要員にされていた時は不安いっぱいでしたが、最終的に、大人と子供、過去と未来、などを繋ぐ存在になってくれて、悲劇から復興を描くブリッジとしても良かったですね。
 >祝・兄さん復活!実際目を覚まさない方が楽だったかもしれませんが、嬉しかったです。
実質としては奇跡の蘇生ですが、それを貴虎にとっての「再び厳しい現実と向かい合うチャンスと選択」として描いたのは、綺麗な形に収まりましたねー。ここは素直に好きです。
 >兄さんがユグドラシルでの過去や本編での出会いを踏まえた上で、自分なりの成長をしていることが感じられて嬉しく、見て良かったです。
途中離脱こそありましたが、兄さんはホント、スタッフに愛されてますね……(笑)

◆MOPさん
 >ミッチが生きていること、城乃内もちゃんと生きていてその姿がしっかり描かれたことでホッとした気持ちが大きかったです。
最終盤、盛り上がり作りの為に端からざっくり退場させる、みたいな事をせずに、その後パートへ繋がったのは良かったですね。終わってみると城乃内は、劇中屈指の成長キャラになっていて、嬉しかったです(笑)
 >あちらでは一応エボルトを倒してはいるけど、そこに至るまでの展開のつまらなさとラストの「新世界」の唐突さが似通っていますよね。
『鎧武』をここまで見てみると、『ビルド』は割と『鎧武』を意識していた感じですね……最終盤、『鎧武』より派手な事をやろうとした挙げ句に、より制御不能なところで飛んでいってしまったというか。
 >傷ついた元の世界で残された人々が頑張って再起している終わり方の鎧武の方が好感が持てます。
世界は続き、そこで生きていく、のが少しずつでも復興していく描写と共に描かれたのは、良かったですよね。ここは今作が、最後で誠実だったな、と。

◆ヘイスタックさん
 >ただ宇宙規模で戦争をしているそれらのアニメと違って、この番組の場合はミクロとマクロの接続が上手く行かなかったというか
そうなんですよね……一応、オーバーロードが力を披露してはいるものの、世界を造り替える力、それを行使しなくてはいけない状況、のスケール感に強い説得力を持たせるだけの世界を描写しきれなかったな、と。
 >結局戒斗というキャラの大元が「実家の町工場が買収されたのでグレて喧嘩に明け暮れてました」でしかなく
最低限、戒斗の明確な背景は、本編で掘り下げた方が良かったですよね……。
 >話数もキャラ数も持て余す位に多かったので、いくらでもやりようはあった筈なんですが。
中盤ちょっとミッチにこだわりすぎたというか、ミッチの紆余曲折は今作ならでは感は強いですが、ミッチにあれだけ時間使うなら、戒斗との決戦へ向けた布石がもっと置けましたよね。
 >「あんたが敵なのか味方なのか最後まで分からなかった」だの「予想外の結末」だの、君達今更それ本気で言ってるの……?な台詞が続出
最後まで、「サガラは敵か味方かわからない存在です!」「紘汰の選択肢はサガラにも予想外でした!」と、視聴者にそう思ってほしい事を、全部台詞にしちゃってますよね……どうしてここまで、まずい作りになってしまったのか……。
 >実際はせいぜいアダム兼イエス止まりで、最終的に神(YHVH)に等しくなったのはサガラですよねこれ…
サガラは「世界」というけど、結局、惑星一つ単位なの……? とか、果実もどんどんふんわかしていって、これどう考えても、やればやるほどサガラの力が増大するやつだ……! という(笑)
 >『鎧武』が「実質的な主役ヒーローポジションのほむら不在で、劇中誰もキュウべえに逆らおうとせず、
 >4クールに拡大した『まどマギ』」だと思うと、そりゃ上手く行く訳無いよな……と。
まどマギ』ってやはり第10話あってこそだと思いますが、今作、『まどマギ』における第10話にあたるものが無いんですよねー。
 >そういえば「戒斗やザックの事は俺に任せろ」とか言ってた割には、ザックの事は完全放置でしたね(笑)
紘汰さん、最後まで平常運行……(笑)
 >そのせいで結局紘汰は「変身できた」のか「昔からずっとそうだった」のか物語内で混線を起こしてしまっている気がします。
紘汰に関してはホント、もろもろ引っ張りすぎた結果、仕掛けの意図があってもパリッとせず、その間に混線が増していく感じになりましたよね……この辺りは4クール作品に対する計算ミスだったのかなぁと。