東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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つれづれなるまま小話とレス

 『ファイブマン』主題歌、軽快な曲調の割に、2番の歌詞が
 「人は愛と勇気という ナイフを持った 戦士だから 戦わずに生きてゆけない」
 って、妙に殺伐としているな……と長らく思っていたのですが、本編を見たら一発で納得。
 むしろこれこそが、ファイブマンのスピリッツでしたね……。
 勿論そこには、強大な支配者や暴力に対して屈しない心の在り方を人間の尊さと掲げるテーマも込められており、思うに『鎧武』の戒斗の土台もこの辺りにあるのでしょうが、そこから3回ぐらいひねったら、ひねりすぎた部分はあったのかもな、と。
 後、『鎧武』は立ち上がり、そういった“立ち向かう心”を、ある種のパンクと繋げて描いていたのですが、物語の進行にともなう世界の拡大の中でパンク要素を切り捨てていった時に、“では何をもって世界に立ち向かうのか”を上手く誘導できなかった印象もあり。
 まあ『フォーゼ』との差別化の必要性もあったでしょうし、『鎧武』は基本、“今見えている世界は常にもっと大きな世界の一部である”構造なので、ルールの外側には決して辿り着けないのですが(DJもまた、世界の外側へ辿り着こうとして、文明世界を養分にしているのかもと考えるのは面白い)、そこにせめて楔の一つぐらいは打ち込む姿は見たかったのでありました。

5/11付けレス

◆アクションさん
 >すれ違いによるもどかしさとその後の見たさがこれから面白くなるので続きが楽しみになってきました!
涼と氷川の初対面が、パンチ、なのは次を楽しみにさせますよね(笑)
 >徐々に戦闘がノルマ気味になりつつなってきてる印象が強くなってるのでどうそこをクリアしていくのかも気になってきました。
3人主人公それぞれが動くので、敵サイドの情報量を大幅削減する事で調節したのでしょうが、改めて見るとアンノウンは、どんどん没個性の方向性になっていて、もうちょっとアクセントが欲しい感じですね。
 >後、北条さんはやっぱり北条さんw
こちらも改めて見ると、物凄く不屈の人では……と(笑)

◆尚さん
 >子ども好きな5人が織りなす穏やかな作風を漠然と想像していたら、そんなイメージと真逆のハードな導入で大変びっくりしました・・・!
私も、『ターボ』の路線を継承して、明るく爽やか系なのかな……と思っていたので、冒頭から実に強烈でした。
 >世界観に加え銀河皇帝メドーの造形も、古きよきSF作品のようで、戦隊の敵ボスとしてはかなり新鮮なデザインに感じました。
露骨におどろおどろしくなく、この手の“妖しい”系は、当時の戦隊としては珍しい感じで、メドー様には是非、暴魔百族のぽんこつぶりを払拭してほしいです(笑)
 >5人の両親はきっと名のある科学者でしょうから、心ある関係者の方々から出資を募ったのかな、などと勝手に想像を広げてます。
特許権収入がかなりありそうだな、と想像しましたが、出資の線もありそうですね(光戦隊的な方向性というか)。
 >世界規模の危機の前に(全員ではないながらも)団結して立ち向かう展開って、なんだかんだ盛り上がったなぁと。
待ってました、でもあり、鎧武でやるとは思わなかった、展開でもありましたが、ここを素直に盛り上げた分、終盤の展開がデコボコしたのもあったのかなとは。
 >紘汰は周囲の人々を大切に思っていることは伝わるもののそれは大きな括りの「仲間」
舞の好意はまだともかく、紘汰はホント、何をいきなりになりましたよね……この二人の温度差が新たな世界に危険を招きかねないレベルだと思うのですが、そういう点でも、この二人はそもそも実質的に同一人物である、というのが自分解釈として腑に落ちています。
 >今いるこの世界の苦しみや悲しみをなくしたことにはならず、それとこれとは別の話ですよね!?とこの点に放送当時かなり憤っていました。
紘汰が「今の世界の人々を信じている」のはわかる一方で、今の世界の問題に関しては、「信じてるから任せた」という投げっぱなしですものね……そしてこの「一方的に信じるだけで向き合わない」のは、作品通した紘汰の悪癖という。
 >戒斗とは全く違う道を選んだように劇中では言われながら、実は気づかず似通った手段を選んだのではないかと。
私、戒斗の「誰かを虐げる為だけの力を求めない、そんな新しい命で、この星を満たす」が、でもそれは、戒斗の思う通りに動くロボットを作るようなものでは……と引っかかっていたのですが、確かにこの結末は、紘汰もそういう危険性を孕んでいますね……。
 >それに、鎧武によくある長台詞ではなく、さらっと自然に出てくるところもいいなと。
確かに、「変身だよ貴虎」は、びしっと切れ味のいい一言になりましたね。いまひとつ本編で、紘汰と「変身」が繋がらなかったのは物足りませんでしたが、残った者が世界を“変えていく”事になる道筋を示した――それをまずは、呉島兄弟というミクロな要素に象徴させた見せ方などは好きなシーンです。