東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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5/3付けレス

 本日は『ファイブマン』感想を書きました。面白かった!

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◆アクションさん
 >後4時間もすれば死ぬかも知れないのに死なないと思うと平然という辺り、完全に仙人コースまっしぐらな翔一君が面白いです。
クウガ』毒キノコ回のみのりも相当ヤバかったですが、翔一くんは本当にヤバいなと……!(笑)
 >私生活と言うか普段はより不器用コースですけどw
あかつき号事件での活躍が明らかになって以降、氷川くんは氷川くんでぶっ飛んでいる事がわかって活躍も増えつつ、完璧超人にしない為の愛嬌の付け方が上手いですよねー(若干以上に、そちらの印象の方が強くなってはいますが(笑))
 >その前に青年とリムジンの人との絡みを入れて出来る限り、流れを作ってるのは良かったです(下手するとピエロコースに行きそうですが)
強化は謎パワーながら、その流れ自体に物語としての「謎」を配置するというのは、『アギト』の徹底していて良いところですね。
 >ミスリードだとしてもここら辺の展開の速さは続きが気になる作りはアギトの長所。
演じる升さんの説得力も活かしつつ、こういったサスペンスも徹底する事で、作風が成立しているので、改めて見やすいなと。

◆ガチグリーンさん
 >先生にとっては5人もヤミマルも戦士ではなく大事な生徒であり、この行動が5人の復活のみならず、
 >ヤミマルに人間として生きた時間を思い起こさせ、改心の決め手として作用してたのがとても良かった
学校のシーンや太宰博士との絡みが少なかったのが惜しかったですが、山口先生が流星に対して生徒として接し続けてきた事が、ラストで効いたのは良かったですね。言行は割と素っ頓狂ですが、嫌いではないサブキャラとなりました。
 >「シーロン可愛い!」「キリカ美しい!」「ラゴーン弱い!」
シーロンやキリカなど、デザインとキャストの良さは、目を引く長所ですよね。ラゴーン様も造形は好きなのですが……二戦目も赤にほぼ単独でやられてしまったのは、ちょっと衝撃的でした(笑)
 >敵組織としての「暴魔百族」は割を食わされた感
序盤からだいぶぐだぐだでしたが、やはり、指揮系統は整備するべきだな、とつくづく(笑)
 >ドラマとしてヤミマル救済に尺を割くのはわかるんですが、ちょっと可哀想なくらい呆気ないですね(笑)
巨大ラゴーンの瞬殺も、軽く消し飛ぶ暴魔城も、全て「城に取り残されたヤミマルの救出」からの逆算で設計されているので、最終回まで完全に踏み台扱いなんですよね……(笑)
 >(実際ウケて玩具の売り上げは当時までのシリーズ中最高を記録してますし、これはこれで良かったんですが)
ターボビルダーの貢献もあったようですが、玩具は売れていたのですねー。シリーズとして、少し重苦しくなっていたところから切り替えよう、という方向性そのものは、私も好きなところです。
 >テコ入れ後の流れ暴魔のドラマ路線が最後まで上手く噛み合わなかったというか…
ここがジレンマに陥った感はありますが、流れ暴魔の境遇を知り、力たちが自分たちなりにそれをどう捉えるか考える、というのはちょっと欲しかったですよね。
 >流れ暴魔2人に比べると、ターボレンジャー5人の掘り下げも全然足りてないと感じますし(高3なのに進路の話の一つも無いのはどうなのか)
中盤ぐらいまでのキャラ回は悪くなかっただけに、後半、それぞれの進路絡みで1本ずつあっても良かったですよね。ヤミマルキリカのウェイト増加もあったのでしょうが、そこが“いつも通り”になってしまったのは惜しい部分でした。
 >個人的には『ターボ』の好きな要素の8割はキリカなので、彼女さえ幸せならOKです!といった感じ(笑)
キリカ、如何にも薄幸そうなので、刺されそうだな……と思ってずっと見ていましたが、二人揃って奇跡の生存は、最後に『ターボレンジャー』の形、になって良かったですね。個人的には、片方だけ生き残りエンドが一番嫌だったので、二人で旅立ったのは、ホッとしたところです。
 >「いや、それなりに面白いし、新たな挑戦も結構してるよ!」と反論したくなるくらいには好きな作品だったりします(笑)
スタッフワークの限界はそこかしこに見えるも、ただフォーマットに乗っかってパターン話を量産しているという事は決してなく、色々と新しい工夫が見えたのは今回通して見て、制作サイドの魂を見たところでありました。振り返って低迷期の作品と評価されてしまう部分はあるかもですが、こういう積み重ねが、これだけの長期シリーズを築きあげたのだな、とは凄く思います。

◆ナシナさん
 >お久しぶりです。そして、視聴完走お疲れ様です。
お久しぶりです。ありがとうございます。
 >昭和戦隊はバトルフィーバーJからYou Tubeで見続けて
おお、いいですね。念願の80年代後半戦隊を見た事で、前半からきっちりコンプリートしたい熱が高まっているのですが、今やっている『ゴレンジャー』からそのまま80年代へ入ってくれるのを期待しています(笑)
 >(マスクマンも同じく熱血なノリはあったものの、ところところで雰囲気が大人っぽいところがあったので尚更)
『マスクマン』はやはり、ちょっとお洒落というか、今風の要素をどう取り込むか、という狙いがあった感じですよね。
 >巨大ロボ戦もお決まりの必殺技で敵を倒すのではなく、毎回、多彩な決め手で楽しめましたし。
『ターボ』はこの点が、工夫が見えて凄く良かったですね。ターボロボはかなり好きなロボになりました。
 >流れ暴魔カップルの存在もあって、とっ散らかってしまう可能性もありますよね。
暴魔幹部陣がざくざくリストラされたのは放映時間変更の影響のようですが、基本的に数を持て余していたので、悩ましいところですよねー……ジャーミンとか、掘り下げていくと面白そうなキャラではあったのですが。
 >ヤミマルの2万年の怨念は大きすぎて、彼も救われて良かったと思いつつも、いきなり憑き物が落ちたような雰囲気は、どう捉えていいのか分かりませんでした。
背景としては面白かったし、それを軽く扱わなかったのは凄く良かったのですが、ターボレンジャー側との対比が組み込みきれなかったのは、残念でしたね。……そう考えると、どちらかというとシーロンを前に出した方が収まったのかもですが。
 >もっと人間の悪意だけじゃない、彼を通して見た、人間の思いやりとか情愛のシーンがあればな、と思います。
この辺りが「基本的な前提」として、人間が“善”の側として置かれてしまうのは、当時の作劇の限界という感じはありますよね(それでも、2万年前の人間の悪意とか仕込んでは居ますが)。
 >ようやく蘇ったレーダ&実はちゃっかり生き残ったズルテンを中心とした新生暴魔百族が襲来
80年代に先取りされていたVシネマへの引き感は凄いありますよね(笑)
 >上記の感想とは別腹にターボレンジャーと流れ暴魔が協力し合う、特にレッドとヤミマルの共闘が観たかった気持ちもあるので。
ああ確かに、スペシャルなら、この二人の張り合いながらの共闘は、見たくなりますねー。
 >おまけに流星という字は何故かメタルダーの剣 流星を彷彿させました。
そういえば流星さん(メタルダー)はこれで、苗字はチェンジドラゴンと被り、名前はヤミマルと被る事になったのですね……(笑)
 >嘘をついたり、騙したら、こうなりますよということで、ミッチ=悪い子供代表  プロフェッサー=一番の悪とのことです。
プロフェッサーが外道なのは確かなのですけど、この人、子供以外も騙しますしね……(笑) おっしゃる通り、言いたいテーマ自体はあわかるのですが、「悪い子を操る悪」という感じの劇的な対比にはならなかったな、と。
 >プロフェッサーって、そういう枠を飛び越えて好き勝手やってる感じなので、この作品、他に"悪い大人"が居ない気が。
この台詞が一番似合うとしたらシド、或いは、ifとして本当に悪い人だった貴虎かな、とは思いますが、言わせたい事を言う為に、残った駒がプロフェッサーしかおらず、なんかちょっと配役が違うのでは感は出ましたよね。
 >紘汰のフォロワー化しているせいで、本来の舞個人としての美点がプラマイゼロになりつつありますよね。
ホント、肝心な要点ごとに、紘汰の言行を全肯定するマシーンみたいになってしまうので、キャラとしての美点が上書きされてしまったのは、残念な扱いでありました……。
 >ちなみに公式サイトにて幼いころ、紘汰に助けられたことがあって、それ以来、慕っているらしいという記述がある
そういう背景を、ああこれは強烈なバイアスがかかっても仕方ない、と納得できるぐらい劇的に描かれていればまた印象変わったかもですが、本編で描かれてない以上は、存在しないに等しいですものね……。
 >書きたいことありきで、それを優先してしまうことと、過程がちゃんと書かれていなくて、唐突に見えてしまうことでしょうね。
DJ周りが顕著ですが、過程のドラマを描いて納得させず、「説明」で片付けてしまう、というのが最初から最後まで作品の悪癖になってしまったかなと。
 >時間がありましたら、コメントに参加したいので、駄文に付き合ってくだされば幸いです。
どうぞどうぞ、コメントお待ちしております。

◆タイキさん
 >これはよくも悪くも「完璧超人型ヒーロー」の延長線上にある本作のヒーロー像が影響していると思います。
この点を乗り越えていくのには、90年代を待つしか無かった、という感じはどうしてもありますよね。同じ高校生でも『ターボ』が概ね優等生メンバーなのと、『メガ』が問題児レッドなのは象徴的だな、と。
 >最初から出来上がってしまっているせいで基本的に「悪はぶっ倒す!」以外の理屈を持っていないというか。
第二の立ち上がりでもあるキリカ誕生編では、これが露骨になりましたしね……。
 >仰るように素人の巻き込まれ型なのか、それとも訓練をきちんと重ねて自分たちの力としているのか。
恐らく、ヒーローに「される」作劇への問題意識があって、そこからヒーローに「なる」事を描きたい意図だったのかなとは思うのですが(反転するのが後の小夜子→キリカで)、ちょっと上手く行かなかったですよね。
 >「カーレンジャー」のクルマジックパワー、「ギンガマン」のアースあたりでやっとこの辺りが完成を見た印象です。
「される」→「なる」という点では、『カーレン』は非常に鮮やかでしたねー。
 >実際曽田先生もこの時期に入ると、ほぼアイデアが頭打ちの疲弊しきった状態で書いていたと言っていました。
80年代に曽田さんがここまで連続で書いてくれたからこそシリーズが続いた部分があるのだろうというのと、もう少し余裕を持って曽田さんが書ける環境があれば、とんでもない傑作が生まれたのでは、というのは、しばしば考えてしまう歴史のifです。
 >「ライブマン」は鈴木Pと曽田先生が相当無理を強いた状態で実力を全部振り絞って限界まで出し尽くしたが故の名作、という印象を受けます。
完成度という点において『ライブマン』はホント、80年代戦隊のクライマックスだったな……としみじみ思います。
 >結局いつもの80年代戦隊のスタイルから脱却できなかったことが一番の苦しみだったのではないでしょうか。
ずっと書き続けている事で、「守る」部分が大きくなってしまうのは、どうしてもあったのでしょうね。一度距離を置いて「変える」部分を見つける時間を取れなかったというか。