本日は『鎧武』感想を書きました。
９回裏ワンアウト
◆ヘイスタックさん
＞脚本の方は出身畑的にしょうがないにしても、それを素通しした東映側のスタッフは一体何をやっていたの……？と疑問に思えて仕方ありません。
今作序盤から顔を除かせる部分ですが、どうもこう、畑の違う脚本の良い部分を活かして映像作品に落とし込む擦り合わせ作業、があまり巧く行っていない感じですよねー。
＞新フォーム初お披露目で勢いよく派手なバトルを見せたいのは分かるのですが
象徴的なシチュエーションでの激しい銃撃戦そのものは良かったのですが、ここもやはり、物語と映像の摺り合わせが巧く行っていないですよね。
＞建物の外側で撃墜された連中は明らかに助からないですよね、あれ……。
ゲームの『スパイダーマン』で、不殺はいいけど、超高層ビルの壁にウェブで貼り付けた悪党は、助かるのか……？（誰が回収に行くんだ……？）と考えてしまった件を思い出す出来事でした（笑）
＞アグルとタッグを組んで宇宙怪獣を纏めて爆殺して気持ち良くハイタッチ！なんかを思い出すような事故っぷりだったなと。
ありましたね……あれはまさに、公式が脚本と映像の乖離を認めて反省していたエピソードだったようですが。
＞本当にそのまま最終局面まで行ってしまうのではないかと段々不安になってきました。
仕掛けはわかるけど、看板から期待させるものを出さない状況があまりにも長いですよね……（今回ようやく入り口には立ってくれた感じですが）。
◆MOPさん
＞王様には(一度殺されてるとは言え)もっと反省してほしいので、とりあえず次回クランチュラさんに頑張って貰いたいですね。
結局なんか、王様をスーパー超人で通してしまいそうなのは、引っかかるところですよねー。ちょっとこの辺り、作り手のイメージとギャップがある感じが最後までつきまといます。
＞大人しくしてればヨドンナちゃんに手出ししないガルザはやっぱり基本的にいい人なんだなあと思いました。
ヨドン皇帝の別人格とはいえ、共に働いてきた同僚への接し方が、凄くガルザでしたね……（笑）
＞私も御多聞に漏れず、あのキラキラガルザが歪んだ切っ掛けは絶対にオラディンの無神経だと思ってたんですけどね。
序盤の見せ方からも、悪意は無いけど他者を傷付ける事がある人格、みたいなマイナス要素は欲しかったですよねー。
＞むしろそれがあって、ちゃんとオラディンが謝罪してくれた方がガルザも光に戻って来やすいのになと思います。
許す側（オラディン）にマイナスが無いので、許される側（ガルザ）が一方的に引け目を感じる構造になっているのは、あまり巧く無いですよね。
＞意識を他の石に移せる能力がガルザにもあれぱ、次回ジョーキーにそのままガルザが入って復活とかあり得るかなとちょっと期待しています。
ジョーキーとエクスプレスの合体システムは拾ってほしい要素なので、兄弟合体とかあれば、出鱈目なりに面白そうですね！
◆てひろぐさん
＞皇帝に全部責任おっ被せは一番安易な方向にいったなという感じがしてガクッと来てしまいました。
ここまでの諸々を考えると、楽な手段でまとめてしまった感じがどうしてもありますよね……。コロナ禍でなんとかここまで走ってきたのが、ゴール目前でバテてしまったというか。
＞充瑠が普通の人間なのかどうかが分からない、意味深な描写が続いているが、回答する気があるのかないのか分からないのがキツイですね。
ひらめキング時の演出は、どうにも不穏でしたからね……この辺り、投げ飛ばされそうなのは残念な所で。
＞ガルザも王様よろしくジョーキーに意識を移した！で最終決戦に出てくる可能性も予想されていましたね。
ジョーキーは出来れば拾ってほしい要素なので、巧い出番を期待したいところです。クライマックス突入してから急減速して、ラスト１話で大逆転した例を過去に２作ほど知っているので、逆転サヨナラホームランを祈りたいですが……。
◆橘まことさん
＞他作品でも論戦が多いことを考えると、これはもう、作家性なんでしょうね。
ある程度、テーゼを言語化しておかないと気が済まない、みたいな面があるんですかねー。
＞当初も話題となり「あまりにも凄惨な展開が多くクレームが入ったから」などと言われていましたが、明確なアナウンスはなかったと思います。
目立つところに急に入ったので驚きましたが、文言はオーソドックスでしたしね……。
＞単純に「充瑠がキラキラを感じたのは、ガルザの根っこが善だったから」になった感じですね（笑
一つの解答としては納得が行く一方、道中ちょこちょこ存在していた不穏な雰囲気がまとめて吹き飛んでしまったのは、残念なところでした。
＞個人的には、スタッフもヨドン軍に肩入れしすぎてしまった説を取りたいところです（笑
視聴者人気もあったのでしょうが、ざっくり殺しにくくなった感じはどうもありますよね……（笑）
＞残り2話で「ヨドン皇帝はキラメイジャーにとって、いかなる悪なのか」を描いてくれることに期待したいと思います。
現状、年末ギリギリで出てきた皇帝が、話を丸く収める為の装置にしかなっていないので、最終決戦でうまく、『キラメイジャー』とは何か、導き出してほしいですね。
＞映画の舞台挨拶もなかった今作品は、「大勢の子供たちが自分たちを応援してくれる」体験を味わえなかったのだと、改めて実感しました。
戦隊の一年って、そういうのも含めた大きなプロジェクトだと考えるとと、やはり今季は、厳しい一年でしたね……キャスト陣には状況が改善に向かう頃には、東映サイドからなんらかのフォローは期待したいところです。
