東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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2/7付けレス

 本日は『鎧武』外伝感想(後編)を書きました。

転がるリンゴ

◆橘まことさん
 >忘れかけてた代役ンとかダストンたちの活躍とかを描いてくれて見所が多かったですが
誰の主導だったのかはわかりませんが、それはそれで面白かった一方、特に巨大戦は、ストーリーでやりたかった事よりもガジェットの仕様の方が優先されて少しルートをズレたのでは感がありましたよねー。
 >ハリガネ邪面の変装は不完全→八田の指に絆創膏、の部分は丸々カットしてもよかったのではないかなと。
劇中人物が知っているわけではない視聴者専用のミスディレクションだったので、そこ使うなら他に……みたいにはなってしまいましたね。
 >他にも、ルパンイエローの親友の『グッドスリー』のポスターが「TVアニメ化決定」のフレーズ入りで貼られていましたが、
 >そう遠くない内に本当にアニメ化しそうな気がしています。
小道具を細かくはチェックしていなかったのですが、劇中で順調に、売れっ子の道を歩んでいますね……(笑)
 >もしかしたら監督は昔ながらの怪獣映画のファンだったりするのでしょうか。
信号機の見せ方から、夕陽の中に怪獣誕生、の辺りは完全に怪獣ものの画だったので、監督が好きそうぽいですよね。
 >普段は多様性が評価されている本作ですが、それゆえに踏み込みきれなかったのかなあなどと、ちょっと邪推してしまいました。
充瑠の考え方を、「他者に押しつけている」ように見えるのを避けようとした結果、ヒーローと市民の距離設定がちょっと難しくなった感じもありましたね(逆に、昭和的ヒーローの方がすきっと収まる話であったのかな、とも)。
 >トータルでは見応えがあったので、これだけ普段と違う体勢でこれだけの物が作れたのなら、ぜひ第二弾、三段とやってもらいたいですね。
私も、納得いかない部分もあるけれど悪印象はない……みたいなエピソードだったので、また次を期待したいですね。

◆藤村さん
 >八太さんのキラキラと「世界を守る」が相反した結果、「そのキラキラ自体は否定しないけどそれはそれとして邪面獣は倒す」
確かにこの辺りでの躊躇が全く無いのは、キラメイジャーらしい部分でしたね。充瑠が八太の元に駆けてくると、時雨と小夜はそれ以上は踏み込もうとしない辺りなんかは好きなところです。そういう点では個人的には、もうちょっとビター寄りなオチの方が好みだったかもしれません。

◆もりみやさん
 >こうも雑さの指摘が多いと、自分はそういう雑さを気にしない人間だったんだなぁと、ある種のダメージを受けながら読んでおります(笑)
こういうのはホント、人それぞれが出ますよね(笑) 私はどうしても組み立て重視の人間なので、こういう見方になりますが……紘汰は山ほどツッコみたくなる一方、特別嫌いなわけでもないのですが、「露骨に浅慮」な割に「後輩にはやたら慕われている」というのは(これもまさにヤンキーロジックなわけですが)、取っかかりの部分で消化しにくいキャラにはなってしまったかもですね。
 >世界の構造が明らかになり、インベスを倒さなくてはいけない理由が明確になり
この辺り、いっそもっと視聴者に隠れていればまた印象違ったかな、と思うのですが、割と早い内から「紘汰たちは上辺に踊らされています」が露骨だったので、主人公たちの行動がストレスになりがちだったのは、ちょっと悪手だったかもなーと。
 >街のチンピラの抗争のはずが世界の危機だったというスケールアップ構造なのだと思いますが、
 >チンピラの抗争を仮面ライダーに求めている人はあまり居ないし、ヒーローなら最初から世界の危機に立ち向かう方が良い。
狙いは頷けますし、「全世界だと思っていたのが実は一つの宇宙船の中だった」的なモチーフだと思うと、「ヘルヘイムの真実」ともスムーズに線が繋がるのですが、どうしてそのスタート地点にしたのか、感がどうしてもありますよね……。
 >紘汰がヒーローになれるかどうかのスタートラインにすら、ここでようやく立ったという気さえします。
貴虎が見ている「世界」を見せつけられ、戒斗はそんな「世界」を壊そうとする道へ一歩踏み出し、ここで紘汰が「世界」に対してどんな道を選ぶのかは割とターニングポイントになりそうな気がするので、楽しみにしたいと思います。
 >構図としてはむしろ、貴虎が唯一のヒーローだった、のか?(ただし彼も、頭でっかち過ぎることを強調された、未熟なヒーローでしかない)
兄さんは「先鋭化した公のヒーロー」ぽい印象があります……視点の置き所が高すぎて足下が見えないみたいな。
 >アイツみたいに人々を守るヒーローになりたいと勝手に憧れて自警活動に勤しんでいたのが、初瀬インベスを目の前で殺されて……
モラトリアム青年が憧れたヒーローが、実は全く違う理念で動いていた……は、今作の空気に結構はまりますね!

◆Sさん
 >初見時の感想は、斬月編:「ああ、兄さんって確かにこういう人だな」・バロン編:「ああ、戒斗ってこういう奴なんだ」でした。
ああまさに(笑) そういった1セットとしての組み合わせが、巧く出来た外伝だな、と思いました。
 >大体ろくでもない事か、悪趣味な事か、事態を悪化させる事しかしていないのに、ついペースに巻き込まれて見入ってしまうのが凌馬の凄い所だと思います。
この手のポジションのキャラが面白くないと、本当にただ話に都合がいいだけになってしまいますが、プロフェッサーはキャラ付けといい芝居といい、非常にいい味が出てきていますね(笑) 割と好きです。
 >頭ではどう考えていようと、基本、人の命は大事というのが兄さんにはちゃんとありますよね。
紘汰から見ると「割り切っている人」なんですけど、視聴者から見ると「割り切ろうとしている人」で、そのギャップも含めて、せめぎ合いと葛藤の存在が見えるのが、兄さんのいいところですね。
 >20話でもインベスへの攻撃を躊躇う紘汰に「ここで死ぬ気か!」と怒鳴っていましたし。
基本的に見下している相手でも、では死んでもいいのか、といえばそんな事はない、というのが、キャラとして筋が通っているのも、貴虎は良く描写できているんですよねー。
 >それを「~すべき」で覆って周囲の心情に気付かない辺りはやきもきしますが
はからずも藤果の言ったように、荷物が重すぎるんですよね……それを背負う意思と力を持つ人間と認めると、今度はその役割を真摯に果たす筈だと頭から決めつけてしまうという(笑) ミッチがもう少し年長だったら、また色々と変わったのでしょうが……。