東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
旧ダイアリー保管用→ 〔ものかきの倉庫〕
特撮作品の感想は、順次こちらにHTML形式でまとめています→ 〔特撮感想まとめ部屋〕 (※移転しました)
HP→〔ものかきの荒野〕   Twitter→〔Twitter/gms02〕

7/17付けレス

 本日は『キラメイジャー』感想を書きました。

母と子と

◆igomasさん
 >更新お疲れ様です。久しぶりの本格ゼロワン、楽しませていただきました。
ありがとうございます。さすがに終盤戦なので、なるべく遅れずに見ていければな、と思ってはおります。
 >コロナ前からゼロワンという建物はほぼ崩壊気味でしたが、今回はついに基盤から爆破されて衝撃を受けた回であります(笑)
ある意味、主人公がこれまで戦ってきた理由が主人公自身の手によって吹っ飛ばされているのに、劇中の誰もそこを指摘しないまま突き進むという、凄まじい破壊力でしたね……。
 >こと人型になると自我や夢を求めているという現状の不自然さが、加速度的にあらわになってきて、もうどこから突っ込んで良いやら。
せめてそれをアルトの考え方の変化として物語の中で掘り下げてくれれば良かったのですが、単なる思いつきレベルみたいな扱いで出してこられて、アルト自身の一貫性の喪失を全く無視したまま進むので、どう受け止めればいいのかという。
 >自分のルールで動いているから、らしいのですが、う~ん、ちょっとよく分からない。
不破さんの特徴的アクションとしては良いアクションですが、変に理由付けをこじつけない方が良かったパターンですかね……。
 >そういえば、ウルトラマン公式Youtubeでマックスが配信開始されましたね。
なかなか色々タイミングが悪いですね(笑) 『Z』も出だし評判良いようですが、粛々と矢的先生の活躍を見ております。

◆iwatakaoさん
 >前回から更にアクセルのかかったライブマン、正直毎週かなり楽しみに見ています
ライブマン側の意識設定が一段落して、三天才の掘り下げやアシュラの存在感など、用意していたパーツがこの数話でぐっと噛み合ってきた感じありますね。
 >この前後回は豪と母との関係を正味たった17分×2の尺で描き切っているのが本当に素晴らしい。
母性の持つ正負の両面が描かれた上で、尾村が「最強(一番)」にこだわる理由が布石として見えてきたり、お見事でしたね。
 >何かの理由でシングルマザーとなった母親が、息子に過度の期待と歪んだ愛情を向けていたということが容易に読み取れるんですよね。
この時代は80年代戦隊作劇の完成期といえるのでしょうが、短い時間に要点を絞って必要な情報を見せるのが、ホント鮮やかだなと思います。
 >その一方で母の憔悴ぶりから、息子に向けた愛情は本物なのだというのもミソ
豪母も、ピンポイントで難しい役にしっかり説得力があって良かったですね。次回うまく、着地を決めてほしいです。

◆インザファイトさん
 >ベンキョウヅノーの方が見た目的にも行動的にも愛嬌がある、というのはどことなく皮肉に見えます。
マゼンダが意識的に醜さを与えたのだろうに対し、無意識ゆえにオブラーの隠された部分が表面化してしまう、というのが対比として面白くなっていましたね。
 >この頃はまだ模索期だとすると、そういった回もないのかなぁ(せいぜい前のスケボー回レベルくらい?)と思います。
そう言われてみると、今風にいうところのいわゆる「ギャグ回」というのは、ここまでのところ無いかもですね。キョンシー回はぶっ飛んでいましたが。
 >話の合間合間の掛け合いはこれまでの作品とも一風変わった感じのものがあり、これで和らげているのかな、と思います。
 >(特に面白かったのは5話の、武志の言葉を盾に丈とめぐみを責め立てる勇介とか(笑))
恐らく、初期は特に、嶋大輔さんの魅力を引き出すのにそういう方向性が良さそう、というがあった感じですが、割と今作の個性的な部分になりましたね。
 >近年はこれをあまりにも露骨にやりすぎる(例えば「ゼロワン」なら、唯阿さんの辞表提出シーンとか)のが、
 >作品の演出を厭らしく感じてしまう原因ではあるのかな、と思ったり。
この辺りは好みも出ますが、ちょっと落差をわざとらしくつけすぎて、物語性が壊れがち、みたいに感じるところはありますよね。
 >逆に同時期の「世界忍者戦ジライヤ」は、シリアスな回もほとんどなく、様々な世界忍者の個性豊かなバトルを楽しむ、といったかなりソフトで明るい作風
しかし中身はだいぶ殺伐としていたという(笑) ……まあこの、陽気に殺伐、は東映ヒーローの一つの芸風ですよね(『キラメイ』は、そういうところを意識している感じですし)。

◆尚さん
 >視聴者としては目にするのは初めてではないはずなのに、めぐみが咄嗟に尾村母に見せまいとする心情もよくわかる、衝撃的な場面でした。
特撮的には怪人に過ぎないのに、めぐみの「親に見せるものではない」という必死の芝居が入った事で、物凄く迫真の瞬間になって素晴らしかったですね。
 >尾村の人格形成には母親の歪んだ愛情が大きく影響したであろうことがわかりましたが、そのあたりにも触れられるのかは確かに気になるポイントです。
全否定するものではないとはいえ、あまりプラスの面だけ取り上げるとなんだかな、という感じもあり、巧く着地してほしい部分です。
 >そしてあの局面で「おふくろさんの目の前で、なんて惨いことを!」と叫ぶことのできる丈は、きっとあたたかい家庭で育った人間なのだろうなぁと感じられました。
丈はお人好しで間の抜けたところもあるけれど、素直な優しさの持ち主、というのがいい具合に固まってきましたね。

◆ヘイスタックさん
 >状況的にはギャグ以外の何物でもない「遊びに目覚めた怪人」がオブラーのパーソナルな部分と接続されてそこから話が一気にシリアスに傾いていく
前回いい話だったのに、オブラーはギャグに流れるの? と思ったら、そこからの転換が素晴らしかったですね。改めて、好調時の曽田さんの凄みを感じました。
 >「如何にして怪人を人間ドラマに絡めるか?」という問題に対しての最適解がこれだった、という事なのかもしれません。
特に今作は、幹部を元人間とおいて表情も見せていく路線なので、うまく噛み合いましたね。
 >それと余談ですがベンキョウヅノーは『バトルフィーバーJ』のベンキョウ怪人のリメイクとなっています。
成る程、元があったのですね。……野口怪人でしたか!