本日は『ハリケン』感想を書きました。……結局『キラメイ』の特別編を消化しきれず、新作ともども、週の半ばぐらいには、と。
ちょっと見たいぞ『清廉戦隊ソウカイジャー』
◆五月サツキさん
>ビアス様、ケンプたちより毒島改めアシュラ相手の時の方が生き生きとしているように感じたのですが、
>自分好みに調教……いえ、教育する方がお好きだったりするんですかね。
半分ぐらいギャグシーンでしたが、ビアス様がいたって真面目な事で、大教授の肩書きらしさが出たのが面白かったですね。生体改造の成功を祝福したり、基本的に才能のある人間を教え導くのは好きなんだな、と。
>顔出し悪役も近年ではすっかり減りましたね。現時点ではトッキュウのゼットが最後でしょうか。
幹部クラスも含めると、ザミーゴですかね。ライダーだと変身シークエンスがある事から普通にやっているので、戦隊では差別化も含めて“生々しさを減らす”方向性なんですかねー……後はライダーだと同格ぐらいのキャストでも成立しますが(近年の作劇では特に)、戦隊のボスないしライバルポジションの場合、戦隊メンバーを食いにいくキャスト探しの難しさもあるのかな、とは思います。
>そしてついに出ましたね、凄い銀色の男。マーベラスたちに負けない濃さで、初っ端からフルスロットルです。
なんというか、侵略者が来た、という感じですね(笑)
>17話だけでも追加戦士や大いなる力に興奮する姿には共感してしまいますし、知識に乏しいマーベラスたちに対する反応には頷いてしまう
ゴーカイジャーに足りなかった要素を持ち込むキャラにして、ゴーカイジャーにそれは必要なのか? と疑問を感じさせる存在でもあるという、思い切ったキャラを投げ込んできましたよねー。
>しかし銀色のフードファイター、宇宙海賊を前にしても全く怯まないのであれはあれで凄い銀色の男ですね。
2回に分けて登場しましたが、この人割と凄いな、というのは小ネタとして面白かったです(笑)
>付きまとってくる鬱陶しい男相手でも気遣ったりと、スーパー戦隊になりつつあるんだなと。
ちょっとしたあれこれやで、マベの性根が見える時があるのは、今作の巧いポイントですよね。
>戦隊では死の淵に行って帰ってくることはままあるので、すんなり受け入れていたんですけれど、確かにそれっぽさはありますね。
……考えてみると、これ、ほぼガオゴッド案件ですね……(笑)
>ゴーカイジャーの世界は基本的に平行線で交わらない戦隊世界(VSはまた別)の全てに跨る様に垂直に横たわる線の世界だと思っているのですが……。
私もそんな感じで捉えていますが、鎧は分岐した縦軸から空間をまたいでやってきた異世界戦士だと考えると、やたら美化された戦隊像にも納得できるような……(笑)
>既に死んでいる戦士3人だからこそ出来た不思議な力による荒業、ということで。
色々と状況を考えていくと、ガオゴッドとスティラコサウルスが結託し、みこ様を代理人として派遣したのでは、という気がしてきました。
>ブライ兄さんと先生が勝手に大いなる力をあげてしまったジュウレンジャーとアバレンジャーの面々の反応が気になりますね。
ジュウレン組は未見の為に推測がつきませんが、アバレはいい人戦隊だったので、まあいいかと納得しそうな気がします。……戦う力を失ったアスカさんが、ただの腑抜けになりそうなのは心配ですが(笑)
>ヒーローになるのが夢なのではなく、平和を取り戻すヒーローになるのが夢で。
前編だと、憧れが空回りしすぎて押しつけがましい部分が危うい感じでしたが、それが後編で、海賊からの問いかけを受けて自分の核を見出す事でガラリと印象が変わるのが、実に鮮やかでしたね。
>ちなみに池田さんご自身もアクションが特技で、ほぼ吹き替え無しのスタント泣かせだったそうです。
おお、そうなのですか。結構、生身アクションも交える作風なので、その辺りも今後、楽しみです。
>鎧の名前が「凱」になっているところがいくつかあるのと、今回初登場のロボたちは「轟獣」ではなく「豪獣」です。
おっと、ありがとうございます。そして、「轟」の字が好きなのでつい使っていましたが、考えてみると今作はゴーカイですね(笑)
>思い立ったので調べてみましたが、戦隊は長い歴史があるだけあって、名前被りが結構いますね……。
さすがに気にしきれないのか、レッドでもレッドマスク/タケル、シンケンレッド/丈瑠、とか、ちょこちょこありますよね。
>気になったので調べましたが、豪獣ドリルはタイムレンジャーのライメイがモチーフのようです。
ああ! どうしてこれだけ東宝特撮メカめいているのかと首をひねっていたのですが……確かに、あれにはドリル付いていましたね!(笑)
>というか浅見グループって改めて見てみると色々ととんでもないことしてますね……。やはり世は金と権力と……頭のいい奴!
正体がわかってみると、タイムレンジャーではなく、タツヤパパの“大いなる力”ですねこれ……(笑)
>ときめきを感じた仲代先生もですが、滝沢的にも鎧はおもしれー奴だったのでしょうか。兄さんは多分100%善意。
生前の滝沢はだいぶ歪んでしまっていましたが、“力”を求めるキャラという点において鎧と繋がっていたのかもですね。
◆タイキさん
>鎧のスーパー戦隊像って明らかに「ファン」の視点で極端に美化されたスーパー戦隊像ですよね。
憧れのあの人達が、寝坊したりレンタカーを乗り逃げしたり変身ブレスを無くすなんてありえない! みたいな感じありますね(笑)
>何と言うか鎧みたいなタイプって「他人の人生を支えることが自分の夢」みたいな他人に媚びる人に見えたんですよね、少なくとも当初は。
どっちかというと、海賊に頭を下げて頼みに来た……みたいなファーストコンタクトでしたしね。それだけに、後編の「……違いますよ、マーベラスさん」が凄く良かったな、と。
>荒川さんの場合アバレッドとデカレッドで二年連続メインでそういうレッドを手がけたのもあって、何だか二人を足して割ったら鎧になるなあとw
なので、割と意図的に突っ込んできた“レッドぽさを持ったキャラ”だったのかなぁと。
>ただ問題は鎧って「偶然に力を手にした」のであって「戦う力を自分で勝ち取った」訳ではないので
そこは恐らく、トラックの前に飛び出した時点でイニシエーションを果たした扱いではあるのでしょうが、今作の世界観だと、実戦へのリアリティの薄さ、というのはまだありそうですね。そこで「見習い」から、というのは巧い着地になったなと思います。
◆chi-chanさん
>単純な疑問ですが、なんでメガシルバーからの追加戦士の色は金か銀が多めなんでしょうね。
販売実績とかデータの蓄積もあるのでしょうが、初期メンバーと被らない&高級感が出しやすい、というのはやはりあるんですかねー。某特凶や前座ーズの事を考えると、ぱっと見で凄そうな配色は大事かもしれない……としみじみ。
>なんでしょうこの違和感(笑)。世間的にはこんな感じかも知れないけど
どちらかというと、『おかあさんといっしょ』ノリになっていますよね(笑) いわゆる「ヒーローショー」のイメージ寄りなのでしょうが、それ自体が戯画化されている事が多いので、もはや新しい概念が生まれていないかという(笑)
>強くて真面目な戦士でもまれにポカをやらかしている事(某呪いの服とか)を忘れているんでしょうか(笑)。
……「理想的じゃない戦隊ヒーローは邪魔なんだよ」(待て) 理想を汚すゴーカイジャーは許さない、という方向に進まなくて良かったな、と思います(笑)
◆コジコジハルさん
>スーパー戦隊の存在が多くの人に知れ渡っているこの世界観ならいてもおかしくないキャラをしてますね。
つくづく、“濃いファン”なんだなぁ……と(笑)
>鎧って個人的にシンケンジャーの源太に似ている気がします。
押しが強めで根っから陽性、誰かの役に立ちたい気持ちが強くて既存メンバーの雰囲気を変える存在、という辺りは確かに近いタイプですね。
>今にして思えば鎧はのちの追加戦士に比べたらキャラはそこまで濃くはないのかなと思っています。
トンデモキャラ、という点では確かにこの後に色々と増えますが、騒がしさ、は今でも歴代屈指ですかね……(笑)
◆インザファイトさん
>恐竜系統の追加戦士としてドラゴンレンジャー、タイムファイヤーと絡めるためだったのだな、とひとまず納得。
タイムファイヤーに凄く巻き込まれ感がありますが、好きなキャラなので、存在感は出て良かったです(笑)
>アバレブラックはドンさん...ハカセの担当とすると、アイムが余ることになりますが...
ドンさんは、この際、伝説の鎧枠……? 或いは、アイムにジャンヌをやってもらうか(笑)
>やはりアイムが単独行動を取っている一方で他の5人で全員変身、というのが妥当な線でしょうか。
サンバルカンの時は巧くこれで処理していたので、このパターンはありそうですね。
◆ピンクまさん
>最初なんだこの今まで積み上げた世界観ぶち壊しのキャラは!と思ってたんですが、このセリフ一つで見方が180°変わりました。
面白い事は面白いけど、これはアリなのか……? という所から、後編のこの台詞で、まさに目から鱗というか、海賊達と一緒に、見ているこちらもイメージをひっくり返される、のが凄く良かったですね。
>海賊戦隊の意識転換としても機能するこのセリフは非常に鮮やかで、本作でもトップクラスに好きなセリフの一つです。
ゴーカイジャーが、自分たち単位でザンギャックに逆らいはするが、ザンギャックの支配する世界の在り方そのものを変えられるとは思っていなかった(悪く言えば、馴らされていた)ところに、鎧が新しい価値観をぶつけてくるのが、凄く綺麗にはまりましたよねー。
◆もりみやさん
>初期メンバーはクール系多めでスーパー戦隊に愛着無しって造形だったのかなぁと思いました。
鎧はホント、ゴーカイジャーに無かった芸風を、まとめて突っ込んできた感じですよね。
>「スーパー戦隊を愛する」という言葉の重みが違うわけで、それに値するだけの心身を持っていることがちゃんと描かれていて、良かったです。
前編においては、随分危なっかしいキャラが出てきたな……と思ったのですが、それをメタパロディにしてしまうのではなく(その要素もありますが)、今作世界ならではの意味を持ったキャラクター化してくれたのは、お見事でした。
>生身でも戦えそうなレベルの戦闘訓練を積んでてもおかしくないなぁと感じます。
本人は、「暑苦しい以外はどこにでも居る男」みたいに自称していましたが、このぐらい体を鍛えている一般市民は、割とあちこちに居るんですかね……(笑)
>結果として、こんなところで恐竜戦隊達と一緒の扱いになるとは思いませんでした滝沢本部長(笑)。
落ち着いて考えてみると、凄い繋がりですよね……「本編で殉職しているキャラクターをどう扱うか」の話し合いはしていそうなので、そこでぽろっと共通点が出てきたのかもですが。
>個人的にはこれ、(脚本が荒川さんなこともあって)ウルトラマンなんじゃないかと思うんですよね。
ああ成る程。みこ様はどうも俗っぽいイメージが強くて超越感が薄かったのですが、ウルトラだと思うと凄くわかりやすいですね。
>科学由来ではなく、力とか想いとか概念の具現化みたいなものだと勝手に思ってます。
レンジャーキーが宝箱に詰まった夢、と考えるとそういう感じですよね……とすると、みこ様がシルバーキーを所持していたというよりも、選定者となったあの3人の眼鏡にあった鎧にはまった夢の形がシルバーキーだった、みたいに思っておくといいのかもですね。
>もっと、仲間になるかならないかで話を引っ張るかと思っていたので、ちょっと驚きました(笑)。
初対面が初対面だったので、このスピードは驚きましたが、あまりこじれるとどちらの印象も悪くなりそうな部分はあったので、カラッとしたのは良かったですね。
◆MOPさん
>戦隊から喜びや愉しさや幸せを貰う代わりにヒーロー(に憧れる者)としての自覚と責任を持つこと。
そう見ると、鎧が背負っているのは、後の『トッキュウジャー』と同テーゼの逆アプローチというか、『トッキュウ』は「昨日の自分に胸を張れる大人(ヒーロー)になろうぜ」というのが大きなテーマでしたが、「憧れのあの人達に胸を張れる存在(ヒーロー)になりたい」が鎧を突き動かしているのですね……そしてそれもまた、現実の私たちにフィードバックされるものである、と。
>弱くても変身しなくてもヒーローになれることの象徴であると思っているので、いつも鎧くん回は感情的になりすぎますね。
セルラーもキーもなくても、躊躇無くザンギャックに戦いを挑む鎧、は凄く格好良かったですね。
◆Sakeiさん
>確かに10年後の今の視点だと、仲代先生が転生チートを与えてくれる神様みたいなポジションに見えますね。
なんか変なはまり方をしてしまって、思考が凄くそちらに寄ってしまいました……(笑)
>さすがに2010年代初頭では近年の異世界転生テンプレは一般層には定着してはいなかったので、製作側が意図している可能性は皆無と言っていいと思います。
ジャンル的に詳しくない事もあって考えてしまったのですが、ありがとうございます。素直にスタンダードに、異界に入って魔法のアイテムを手に入れて超特急で現世に帰ってきた、みたいな受け止め方をしておくのが良さそうですね。
◆にしおかさん
>勇敢(無謀)な行動で命を落とした青年が超越者の手で力を与えられる展開は、
>むしろ東映ではなく円谷系の古式ゆかしい特撮ヒーロー的な展開に沿ったものではないでしょうか。
どちらかというとウルトラ方面のシチュエーションでは、というのは凄く納得しました。そう考えると、殉職キャラを取り上げるとすればどうするのか、というのが非常に巧くはまりましたね。
>まさにベッタベタな古くからあるヒーローの文脈そのものだった、という既存のゴーカイジャーとの対比を強化する狙いではないでしょうか。
海賊戦隊がピカレスク路線のトリックスターなのに対して、鎧を古典的・神話的英雄像と置く、というのは確かに意識していそうですね。
>それが今見ると一周まわって近頃のはやりっぽくなり、古めかしさではなく逆にイマドキ感があるというのは、時代の流れを感じますね。
『ゴーカイ』当時的には、むしろ40年ぐらい前の文脈だったものが、10年経って、流行のパロディに見えるのは、ちょっと面白いですね。