東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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11/26付けレス

 本日は『キカイダー01』の感想を書きました。

テンション高まる闇の力

◆中吉さん
 >ウルトラシリーズの怪獣ってある意味各話の主人公みたいなものなのに溝呂木の嫌がらせの道具としてしか扱われてないっぽいのが残念ですね。
ビーストはビーストで、それなりの面白さがあったんですけど、それが全部、溝呂木に食われてしまった上で、溝呂木の面白さは「これから見せていくよ!」という作りなので、敵サイドが空白状態なんですよね今。
 >「大きくて強い」ということはそれに見合う存在感が無いと不自然というか…。(わからなかったらすいません)
後天的な巨大化とはまた違って、「巨大生物」である事に、物語としてのアイデンティティが必要なのではないか、というお話でしたら何となくわかります。その点で今作は、狙いはともかく、“秘密の戦い”の面白さがそれほどでもない割に、“シリーズの特徴的面白さ”を削いでしまっているんですよねー。

◆iwatakaoさん
 >過去回想で副隊長が炎から出てきた絵面だけを見ると、溝呂木を副隊長が建物ごと爆殺したのかな?と見えてしまうのが何とも(笑)
ストーカー抹殺の、任・務・完・了!(笑)
 >それはそうとして、別にシリアスなこととスッキリしないことってイコールではないはずなんですよね。
それはそれ、これはこれ、という見せ方はある筈なのですが、とにかく今作、作品世界のトーンを強調としようとするあまり、それ以外の雰囲気は存在しません、みたいな作りですよねー。
 >ネクサスはウルトラマンやTLTが肝心なところで活躍できていませんし、ストーリー自体も現状そんなに面白くはないというのがモヤモヤ加減に拍車をかけているように思えてなりません
1話1話のメリハリが、あまりに弱いんですよね……スタッフ的には先が見えていて、やりたい事を丹念にやっているのかもしれませんが、どうにもそれが、視聴者置き去りの独り相撲になってしまっている気がします。

◆ヘイスタックさん
 >自分から話を振っておきながらそれ以上何も語らない副隊長や、急にポエマー化する隊長など台詞回しも不自然に感じました。
ホント隊長は、どういう位置づけにしたいんでしょうね……。
 >「防衛隊がヒーローをヒーローと認識しない!リアル!現実的!」というのをやりたいが為に前後の繋がりや設定との整合性を一々気にしていないきらいがありますね。
掴みのインパクトはわかりますが、波及した影響と、そこからの変化をきちっと整理しないと、完全に地雷になりますよね……。
 >同年の烏丸所長などと比べるとマイナーであまり話題に上りませんが、実際は相当な駄目隊長なんじゃないでしょうか。
烏丸署長は物凄い逸材でしたが、隊長も結構レベル高いですよね……孤門と喋ろうとしないのが駄目だと思っていたら、喋ったら喋ったで駄目だったのは、かなりポイントの高いところで(笑)
 >制作者側・視聴者側・各キャラ毎の視点や情報量の違いというものが整理しきれずごっちゃになっているのかもしれませんね。
基本的に身内で事情を“知らない”のは孤門ばかりなので、そこから視聴者に提供している情報と、孤門が把握している情報とが、混ざってしまった、というのはありそうですね……。

◆もりみやさん
 >リアリティラインの低い番組なら気にならないけど、作風としてそのラインを上げようとしているなら、そういうトコにこそ気を遣えよ、ってことですよね。
そうなんですよね。絵的にやりたくなるのはわかるのですが、それなら例えば、事前に一言二言、そうならざるを得ない状況についてのやり取りを入れるなどすれば、リアリティレベルを保ちつつわかりやすい絵も撮れると思うのですが、そういう細かい技巧が、どうにも今作は足りなく感じてしまいます。
 >近年の、怪獣は敵レギュラーキャラの道具でしかないという路線の鏑矢は、やっぱりここだったんだなぁということを改めて実感しています。
ああ確かに、言われてみると、敵側がアイテムがちゃがちゃやって怪獣を送り込むのと、同じ構図ですねー。
 >「前回と違うことをしよう」と極端から極端に走った結果、今作の怪獣は倒すべき悪・気持ち悪い造形という点を殊更に強調しているようです。
ビーストの、得体の知れないクリーチャー、という路線はそれはそれで面白かったと思うのですが、現状、その面白さを、溝呂木の面白さが上回ってないんですよね……と考えると上の話に繋がって、近作がまず変態紳士枠のキャラ付けに力を入れる事に、色々と納得しました。
 >(余談ですが、結果としてこのスペースビーストが不評だったことが、これ以降の作品を、過去の人気怪獣の再登場を重視する路線に傾けてしまったのだと思われます(苦笑)。
最近はだいぶ慣れてきましたが、やはりちょっと勿体ないなぁとは思う部分です。これはこれで、突き詰めれば一つのやり方、というのはわかるのですが。