東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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11/12付けレス

 本日は『キカイダー01』感想を書きました。

孤門はコモン……?(変な閃き)

◆Nさん
 >例の如く情報量の多いなか、各要素が過不足なく取り込まれていて非常に満足度が高く、一つの節目に相応しい回だったかと。
今作、メインキャラの配置が巧くて、キャラクターの芯に沿ってしっかり描いてく事が、そのまま話の動きに繋がっているというのが、自然な流れを生んでいて良いですね。
 >自分もこの三者三様のヒューマギア観は年間通してじっくり引っ張ってほしい部分です。
 >しかし、今作(近作)のハイスピード作劇の影響で年末あたりでまとめられるなんてことも無いともいいきれずで、若干危惧してます...。
第二部から一致団結して新展開に突入する為に、1クール目の終わりに3人の衝突要素は綺麗に整理します……なんてのは確かにありそうで、ちょっと不安ですよね……。
 >ヒューマギアの瞳一つを活用、活用、また活用と無駄なく使い切った一連の流れには唸らされました。
こういう事をきちっとやってくれるのが、今作を面白く見ている大きな要因になっています。
 >序盤、報道番組のコメンテーターがヒューマギアの目の色についてご丁寧に説明を始めた時は何事かと身構えましたが
私も最初、ここでギャグっぽくするの? と思いました(笑) そこから、ラストの爆弾にまで持ち込んだのはホント鮮やかでしたね。

◆中吉さん
 >もともと二人とも極端に頑固でも冷徹でもないらしくこの二人は案外早くアルトの考えを受け入れるかも知れませんね。
二人とも人間的には悪い人ではない、というのが明示されて、後はそれぞれの「過去」と「立場」をどう乗り越えていくのか、というのが面白く回ってほしいですね。
 >ここまで明確な自分を貫く芯があり、それが好感度に繋がる主人公ライダーって珍しいかもしれませんね。
アルトって過去の強烈な体験に基づく信念がありつつ、それを「狂気」ではなく「等身大の親しみやすさ」に寄せて描いているのが、面白い見せ方ですよね。
 >どうしてもアイアンマン との共通点を探してしまう…。
東映特撮全体でMCUは相当意識しているようですし、売れているものにどんどん飛びつくのはスタイルみたいなものですしね……(笑)

◆もりみやさん
 >わかります! 私も、『01』見た時に一番印象に残ったのが「おおレッドアンドブルー♪」で、すぐさまレンタルCDを探してしまいました(笑)。
使いどころも良くて、耳に残りますよねー……そして予算の厳しいらしい今作、やはり歌は流用なんですね。
 >もしかして今作、現代に見る方が当時以上に歪に見えるんじゃないか、とは最近感じるんですが、
過渡期の作品における「リアリティの罠」というのはあるのかな、と思います(東映作品でいうと『ブルースワット』とか)。
 >「(シリーズのこれまでを知っていれば)意欲的に見える」
長期ブランドシリーズは、どうしてもそういうメタ部分は出てきますが、『ネクサス』は特に、作り手の側が「みんなが知ってるウルトラマン」の受け手との共有を前提にしすぎているような……という印象は受けています。
 >どんな話になっても隊員の交代の話が出ない、というのは、ストーリーとしては不自然である、ということですよね。
特に今作の場合、軍隊的な組織体制を前提としているので悪目立ちしている場面もありますし、そこを誤魔化す為の仕掛けが凄く不足しているんですよね。それこそ従来の防衛隊系なら、全国から選抜されたエリートであると認識できますが、NRの訓練、適当ですし……。
 >これがスーパー戦隊の隊員だと、曲がりなりにも全員主役扱いだからキャラを立てようとしない作品はほぼ無いですし、
 >隊員の交代もそもそも替えが効かない存在なのが前提の作品が殆どですからね。
最もシンプルな手法として、究極的な、孤門でしか出来ない事、が今のところ存在しないんですよね……隊員に何か資質が必要な事は示唆されていますが、まがりなりにも4人体制でやっていた時期もあるわけですし。敢えて、そういう立場の主人公の視点から「ウルトラマン」を仰ぎ見るという狙いはわかるのですが、それを物語として成立させる為の説得力がどうにも弱いなと。
 >(逆に言えば、今作の隊員の選抜基準がいまいちわからないのがいけないってことで、弧門が使えない以上に、使えない弧門をこの職に就けている組織が悪い、ってことですよね)
なまじ査問会議とか見せているのも悪いのですが、例えば上層部で孤門の扱いについて協議して、隊長が「いや、孤門は必要な存在です」と主張する……とかあればまた違うと思うのですが、今作そういう枝葉をとにかく刈り取って必要以上に一直線になってしまっているなぁと思います。

◆hokage8ryuさん
 >今回の話で唯阿さんって予想外のことが起こると精神的に落ち込むエリートにありがちな性格なのではと感じました。
ああ確かに、そういうニュアンスも入っていたのかもですね。
 >衛星ゼアって滅亡迅雷ネットに存在を知られていないのか?
恐らく、存在自体はこの世界では常識の範疇なのかと思いますが、アクセス権が無いのでしょうね……そこでイズがキーパーソンになっていくのかな、と。
 >ヒューマギア専門家の人今後も出てきそう。
ああいうサブキャラが定期的に出てくると、世界観が広がっていいですよね。崩しすぎない程度に、出てくると面白そうだなと思います。

◆藤村さん
 >うーん。どうも「いいヒューマギア」「悪いヒューマギア」というのは地雷のような気がします
今作、ところどころで“昔ながら”のわかりやすい構図としての簡略化を意識的にやっている感じはありますが、それが作品の密度から生まれているリアリティラインと噛み合うのか、という部分で危うさが見え隠れしますよね。
 >まあ触れられなければスルー出来るんですが、三話で「道具じゃない、心があるかも」みたいな話があったので、そっちの方向に行くと危ない気がします
今のところ、ヒューマギアの「自我」は元々の設計目的に沿ったものとして示されていますが、今後、今作が「ロボットの本分」をどこに置くのか、で結構色々と変わってきそうですね。
 >「怠け者の役立たずで全然人の生活を豊かにしないけど人を攻撃するわけでもないニート」のような自我が芽生えた場合それは善意か悪意かって話とか
そういう方向性を見せてくるのかどうか、というのは面白いポイントになりそうですね。今回イズが「会社の経営」と「社長への信頼」とどちらが秘書ギアの本分か、という部分で疑問を見せていたのは、巧く転がって欲しい要素です。