東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。 はてなダイアリーのサービス終了にともない、引っ越してきました。
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7/26付けレス

ザ☆タイタス

◆Nさん
 >前編にあたる38話は原田監督も地雷を踏みかねないという不安があったらしく、古怒田さんに、
 >この話は自分たちで責任を持って後始末しよう、という約束をつけたうえで制作に取りかかったそうです。
ああ、そういうのがあった上で、だったのですね。難解かつ厄介なテーマを持ち込みつつも、最終的にそれを凄くヒロイックにまとめる、というのがスッキリ格好良くて、素晴らしかったですね。
 >濃密すぎて時系列が少し不思議なことになっているのは気になりましたが(笑)。
さっきまで夕焼けを見つめていた筈なのに、いつの間にか青空に戻っているような……というのはありましたね(笑) 衣装面は仕方ない部分がありますが、律子さんはなんか時空を超え気味で、もはやあれは梶尾さんの脳内妄想だったのではという。
 >白と黒をメインとしたシンプルなデザインや、一々カッコつける仕草など強敵の貫禄をこれでもかと醸し出すのが個人的にツボで、「ガイア」の中でもトップクラスに好きな怪獣です。
人型フォルムだと動ける分の遊びを色々と盛り込んできますが、動作の外連味に加え、白黒の配色は特に格好良かったですねー。
 >黒田さんのこの台詞、挿入歌(梶尾さんのテーm)の「ガイアノチカラ」の歌詞を文字っていたのですね!
挿入歌の歌詞を、必ずしも全肯定していない文脈で持ち込むという、ちょっと面白い使い方でしたね。
 >この曲の歌詞を見ると、割と今回の話にリンクしていて、それを意識した原田監督の遊び心だったりしたのでしょうか。
おお、そうなのですか。ちょっと歌詞を確認してみます。
 >遊び心といえば、スティンガーが地面に落着した時に倒れた自転車を頭の片隅にとどめておくと次回、少し楽しいかもしれません。
黒田さんが妙に気にしていましたが、仕込みだったのですね……覚えておきます。
 >視聴者には"社長がクズでどうしようもないせいで恋人を失った、だから復讐"という少しズレた見せ方になっていたように思います。
視聴者に向けて善玉と悪玉を明確にする意図があったのでしょうが、少しやりすぎだったかもですね……結果的に、社長は悪玉だから殴ってスッキリしてもいい、みたいな展開にスタッフも引きずられてしまったみたいな。
 >ビルの周りをゆっくり一周するカメラワークで筋肉アピールを始めてしまう賢者というのは明らかに狙ったシーンなのですが、
 >それを分かっていても面白いので、何かに負かされた気分で少し悔しいです(笑)
悪ノリ一歩(?)手前ではありましたが、個人的に期待していた要素を突っ走ってくれたので、大変満足してしまいました(笑)
 >というホマレの逆の変化を対比して描いているようにも見えました。
先輩後輩のお互いの影響を肯定的に描こう、という意識はある感じでしたね。それが今回に関しては、エピソードのテーマと衝突事故になってしまいましたが。
 >これが狙った仕込みなら、結構跳ねそうな要素で期待できるのですが、近作こういった積み重ねをしない場合の方が多いのでたまたまという可能性の方が高い気もしています(笑)
あまりこう、キャラの背景と変化を丁寧に拾って繋げる……みたいな事はしないですよね。今作はタイガとヒロユキの関係性の変化には意識があるようなので、期待したいところではありますが……。

◆中吉さん
 >タイガを復讐者としてヒロユキと対等に扱うには別の方法が良かったと思います。
タイガも「あいつの気持ちもわかる!」と言ってもヒロユキの中で何か出来るわけでもないですし、“トレギアへのこだわり”がエピソードの中に作用する場所が、どこか欲しかったですね。
 >今後は怪獣退治と人命救助に対する価値観の違いにどのように決着をつけるのか期待したいです。
こはちゃんと拾って繋げっていってほしいですねー。
 >「依頼者の人間性は関係ない」というのはプロフェッショナルらしくてむしろ好きだったので安易に暴力を入れてしまったのは残念でした。
プロフェッショナルとしてのスタンスを貫いてこそ、最後の「だが、てめーの金なんざこっちからお断りだ」が更に粋になるわけで、どうもちぐなぐになって勿体なかったですね。
 >後ヒロユキは暴力での復讐を否定する一方で復讐対象を守ることには不満を漏らすというのも引っかかりました。
タイガにしろヒロユキにしろ、“若さ”という要素をどう描くのか、がもう一つエピソード内容と噛み合っていない感じですよね。
 >タイタスはカットを駆使しつつ無言で筋肉をアピールしたり人工衛星を破壊して速攻でuターンしたり少々狙いすぎなところも含めて面白すぎました(笑)。
色々と問題はありつつも、タイタスに関してはホント、100点満点でしたね(笑)
 >民間組織になぜかトンデモハッカーがいるのは特撮ではよくあることですが今後も活躍に期待したいです。(オークション会場に割り込むとか)
女優さんの降板があってちょっと心配していた部分だったのですが、巧く転がしていってほしいですね。

◆甚平さん
 >はじめましてー。
 >ガイア感想で筋肉を推してるせいでタイタスさんが余計に面白い。
はじめまして。まさかこのタイミングで最新作が筋肉を推してくるとは、恐ろしい偶然の一致を感じております(笑)
 >せめて背後にトレギアがいる事に感づいていれば敵の手先と見るか被害者と見るかでヒロユキとの対立を出せたのかな、と。
ああ確かに、「トレギアの手先」だから倒していいのか? という所に争点を持っていった方が、戦闘シーンにおける不一致を描くなど、スッキリ見せられたかもですね。
 >タイタスは大真面目にボケ倒してくれる良識派としてうまく緩衝材となってくれそうです。ヒロユキ的には心労が嵩みそうですがw
この関係を巧く描けるかでだいぶ変わってきそうなので、面白くなってほしいですねー。
 >ただ、トレギア周りが非常に不安です。3話続けて「トレギアと戦って倒せませんでした」はちょっとスッキリしない。
トレギアの強大さを見せつける狙いは嫌いではないのですが、「嘲笑しながら姿を消す」を2話続けてしまったは、もう少し工夫が欲しい部分でしたね。
 >トライスクワッドどころかヒロユキまで揃って「よくも友達を!」な訳で。
考えてみると、タイタス変身時はタイタス人格が強すぎて迷わず人工衛星を破壊していましたが、ヒロユキからトレギアへの感情表現が一切描かれなかったのでヒロユキの怒りのほどがよくわからず、今後に不安を誘う地雷かもですね……。

◆ジャムさん
 >復讐と言うテーマを扱った回としては雑過ぎる仕上がりで、非常に残念でした。何故か監督は満足そうでしたが…
監督、満足そうだったのですか……これまでのところどうにも今作、面白い要素と、凄く雑な部分とが、激しく混在している印象です。
 >U40出身なタイタスのキャラクター性は面白いですが、だからこそ物語も含めて楽しみたかったと思います。せっかくの登場回なのに、勿体ない。
近作に目立つ2クールの難しさですが、「やりたいエピソード」と「出さないといけないギミック(キャラクター)」が巧く噛み合わなかった感じですね。いい所はあるだけに、もう一段階、摺り合わせが足りないのが惜しいですね。